新幹線札幌延伸起工　在来線、来月協議入り

■新幹線　札幌延伸起工
■在来線の存続、来月協議入り――知事が表明

　２５日に長万部町で開かれた北海道新幹線・新函館（仮称）―札幌間（約２１１キロ）の起工式に出席した高橋はるみ知事は、開業後は並行在来線としてＪＲ北海道から経営分離される小樽―函館間の取り扱いについて、９月早々にも沿線１５市町と協議を始める考えを明らかにした。鉄路は残すのか、残すなら負担割合はどうするのか。道と１５市町の難しい調整が始まる。

■小樽―函館　沿線１５市町と

　起工式に出席した羽田雄一郎国土交通相は「札幌が鹿児島とレールで結ばれ、日本の高速鉄道ネットワークの大動脈が完成する。北海道の自立的な発展に寄与することが期待される」と述べた。

　札幌延伸区間は約２１１キロで、整備新幹線として着工が認可された区間としては最も長い。７６％がトンネルで総事業費は約１兆６７００億円に上る。巨額の費用を確保するため工期を２４年間に延ばし、開業は２０３５年度の予定。地元は工期の短縮を国に求めていく考えで、羽田国交相は「なるべく予算の範囲内で、１年でも早く全線開通するよう努力したい」と話した。

　高橋知事は「区間は長いが北海道全体から見ればごく一部で、道民（全体が）負担（すること）に理解が得られるかという厳しい声もいただいた。道路や航空網を整備し、新幹線と連動させてバランスのある地域振興を図ることが道に課せられた課題だ」と述べた。

　当面の最大の課題となるのが並行在来線の扱いだ。

　１５年度に開業する函館延伸区間（新青森―新函館）では江差線五稜郭―木古内が経営分離対象になった。第三セクター方式で存続させることが決まったが、３０年間で５０億円を超える赤字が予想され、負担割合が決まるまで道と沿線３市町の協議は難航した。札幌延伸区間の並行在来線の沿線自治体は１５市町に上り、調整には時間がかかる。

　高橋知事は「９月早々に第１回の協議の場を設けたい」と明かした。白井捷一（しょういち）・長万部町長は「町がばくだいな負担を負っても鉄路を残すのか、別の交通機関を考えるのか、他の自治体と十分協議し検討したい」と話している。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001208270010

北海道新幹線:着工、２００人が安全祈願

　北海道新幹線の新函館（仮称）−札幌間（２１１．５キロ）の起工式が２５日、北海道長万部町であり、２０３５年度の開業を目指して工事が始まった。道新幹線の起工で国土交通省が６月に認可した整備新幹線３区間は全て工事が始まった。

　起工式は鉄道建設・運輸施設整備支援機構（鉄道・運輸機構）などが主催し、道やＪＲ北海道、沿線市町村の関係者ら約２００人が出席。くわ入れなどを行って工事の安全を祈願した。

　来賓として出席した羽田雄一郎・国土交通相は「札幌から鹿児島まで鉄道ネットワークの大動脈が完成する」とあいさつ。高橋はるみ知事は式後の会見で「１年でも２年でも工期を短くして、新幹線を道内全体の発展につなげるツールにしたい」と語った。

　同区間の総事業費は１兆６７００億円で工期は２４年。最高速度２６０キロで東京−札幌間を最短４時間４３分で結ぶ。今年度は測量が中心となる見通しで、区間の７６％を占めるトンネル工事が始まるのは１７年度以降になる見込み。

　道は、札幌延伸に伴いＪＲ北海道から経営分離される並行在来線の函館−小樽間について、９月にも協議会を設置、沿線１５市町との話し合いを始める。

http://mainichi.jp/select/news/20120826k0000m040067000c.html

北海道新幹線 札幌延伸で起工式

http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/txn/news_txn/post_25879

北海道新幹線起工式 札幌まで延伸

　北海道新幹線の札幌－新函館間の起工式が２５日に行われ、２３年後の平成４７年度までの開業に向け工事が始まりました。北海道新幹線で今回着工されるのは、新たに認可された札幌－新函館間のおよそ２１１キロの区間です。札幌と函館間のほぼ中間にあるＪＲ長万部駅前で行われた起工式には、関係者およそ１９０人が参加しました。
　まず、羽田国土交通大臣が「新幹線は北海道と東北地方の結びつきを強め、北海道の自立的発展に寄与するものものだ」とあいさつしました。
続いて羽田大臣と北海道の高橋知事らが神事を行って、工事の安全を祈願しました。
北海道新幹線は、新青森と新函館の間については３年後の開業に向けて建設が進んでいますが、札幌までの全線開業は２３年後の平成４７年度になる計画で、東京と札幌は５時間程度で結ばれる見通しです。
地元経済界などでは、全線開業を前倒しするよう国などに働きかけることにしていますが、工期を短縮すれば総事業費１兆６７００億円の大半を賄う国や自治体の負担も増すため、財源の問題を解決できるかが課題となります。
　起工式の後、羽田国土交通大臣は、札幌までの全線開業に２３年かかる計画について、「工事の間に技術革新も進むだろう。新幹線は全線開通させてこそのものなので、民間の活力を使って工期を１年でも早くしたい」と述べ、工期の短縮に前向きな姿勢を示しました。
　一方、北海道の高橋知事は「札幌延伸に向けた起工式を迎えることができて、うれしく思っている。新幹線の効果を道内全体に広げるため、高速道路の整備を進めるほか道が出資する航空会社ＨＡＣとの連携を強めたい」と述べ、札幌から道内各地への交通網の拡充に力を入れる考えを示しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120825/k10014532011000.html

北海道新幹線、長万部町で起工式　１．６兆円

　国が着工を認可した北海道新幹線・新函館―札幌間の起工式が２５日、中間地点で駅ができる長万部町で開かれた。北海道とＪＲ北海道、工事を担う鉄道・運輸機構の共催で、羽田雄一郎国土交通相らが出席した。

　２１１キロのうち７６％がトンネルで、総事業費は約１兆６７００億円に上る。巨額の費用を確保するため工期を２４年間とし、開業は２０３５年度の予定。地元は工期の短縮を国に求めていく。国が想定する最高速度は道内が約２６０キロ、貨物列車も走る青函トンネル内は１４０キロで、札幌―東京は最短で５時間１分で結ばれる。

http://www.asahi.com/national/update/0825/TKY201208250160.html

新函館－札幌間で起工式＝北海道新幹線