▲国債報償金費消事件に対する伊藤の意思において、このような会話がありました。
namgaya33 08-05 22:40:08
梁起鐸を起訴したことはどの国法を適用したことですか?
しゃおこーbe 08-06 01:43:22
壁|vΦ) nam＞大韓帝国の法律に基づき梁起鐸を起訴した。それ以外に何があるのか？
namgaya33 08-06 09:32:09
大韓帝国の法律を適用したらどうして日本人Maruyamaが外国人梁起鐸を逮捕したんですか? 大韓帝国どの法律に対して外国人警察が国内人を逮捕して起訴しますか?
nisiokatuyosi 08-06 10:07:09
なにこれ?
反応が無知すぎw
しゃおこーbe 08-06 12:11:02
壁|vΦ) nisiokatuyosi 08-06 10:07:09＞でしょｗ 余りにもバカ過ぎて乾いた笑いしか出てこない。史料がどうとかいう以前の問題やなぁｗ
namgaya33 08-06 15:33:06
君たち勘違いするな分からないから質問するのではなく君たちの意見を聞きたいのだけだ
nisiokatuyosi 08-06 18:58:36
どうせ また 忘れちゃったんでしょｗ
しゃおこーbe 08-06 22:22:14
壁|vΦ)y━┛統監府文書は調査してないし、それ以前に1907年の第3次日韓協約も把握してない。まさか当時の内部大臣が誰かということも知らないかもｗ
nisiokatuyosi 08-07 00:14:54
やっぱり読んでないんだな
ここで私が言及している「第三次日韓協約」は1907年（明治40年・光武11年）7月24日に締結されたものですが、
その第五条に「韓国政府は統監の推薦する日本人を韓国官吏に任命すること」とあります。
ゆえに、日本人の丸山重俊が大韓帝国の官吏、警視総監として任命され、大韓帝国の警視庁に勤務し、大韓帝国の法律に従って大韓帝国の官憲を指揮するのです。
つか、日韓近代史に興味を持って勉強し、更に『統監府文書』を調査、理解できるような人間にとってはこんなの常識だろと。質問するどころか意見を差し挟む余地もない事象だっつーのｗｗｗ
意見を聞きたいんじゃなくて、ほんとは知らなかったんだろ？ｗ
さて、梁起鐸は一体どのような罪状で起訴されたのでしょうか？警秘第292号「梁起鐸被告事件の公判（報告書）」（『統監府文書5』p264収録）に報告されているので、見てみましょう。
| 国債報償金費消事件の被告人梁起鐸の公判は本日午前九時開廷せり 中川検事長は被告事件に対し公訴提起の理由を左の如く論告せり |
一、被告梁起鐸は大韓毎日申報社総務として同社一切の事務を担任せる縁故に依り社長英人「ベセル」の同意を得て韓国々債を報償せんと称し同社を金員受取所として義捐金を募集し京郷より送り来れる義金を収入し且別に義捐金総合所の名を以て他の団体に於て収入したる義捐金をも被告等の一手に総合し自ら会計の枢機を握り他人の募集せる金員を受領せし額一万五百六十円一錢に達せり而して被告等か受領したる金員の総数を調査するに仏人「マルタン」に貸与したる金員二万七千五百円、金礦会社株券買入代金二万五千円、在仁川外国銀行へ預入れ後ち引出し使用先不明なる金員参万円あり又別に自己の新聞紙申報に電気会社内銀行への貯金として広告したるもの六万一千四拾弐円三十三銭あり之を総合すれは少くも十四万三千五百四十二円三十三銭なり毎日申報社に関係なくして総合所に収入したる前記一万五百六拾円一銭を其総金額中に属するものとして之を控除するも直接実収したる金員は少くも十三万二千九百八十二円三十三銭なるにも拘はらす被告は其総金額僅に六万一千四拾二円三十三銭なりとの虚偽の広告を申報紙上に掲け一般人を欺き而して差額七万千九百三十九円九十九銭を横領したり故に被告は刑法大全第六百条に該当し同第五百九十五条に拠り処科すへきものと思料す云々 |
| 以上論告を了りしに被告の弁護士 (韓人) は書類調査の必要上公判の延期を申請し裁判長は二日間の延期を許せり 本日傍聴として来廷したるもの「ベセル」「マーンハム」及英国領事館員「ホルムス」氏外に韓人約三十名あり 右及報告候也 |
| 隆煕二年八月三十一日 |
| 警務総監 若林 賚蔵 |
| 統監 公爵 伊藤 博文 殿 |
刑法大全の第600条と第595条とありますね。
では、その条文を『刑法大全（正式には1905年（明治38年・光武9年）『法律第2号 刑法』）』で確認してみましょう。なお、この法律第2号は、5月29日付官報に附録として掲載されているのですが、冒頭の宮廷録事では4月29日の発布となっており、法律末尾には1905年（明治38年・光武9年）2月29日施行と書かれているというグデグデな感じなのですｗ つかこの年の2月に29日はないし、閏月もないしなーｗ
一応、国立国会図書館の近代デジタルライブラリーの1910年（明治43年）の『日本警察法規大全』［第２冊］増補第２版 下（宮原久吉編）によって日本語訳も紹介しておきましょう。
第600条は751コマ、第595条は750コマにあります。
第五節 竊盗律
（中略）
第五百九十五条 踰墻穿穴或は潜形隠面又は人の不見に因りて財物を竊取したる者は首従を分かたす其所盗の贓を並計して左表に依り処するも未得財の者は懲役三箇月に処す
| 二円未満 | 懲役六箇月 | 二円以上十円未満 | 七箇月 | |
| 十円以上二十円未満 | 八箇月 | 二十円以上四十円未満 | 九箇月 | |
| 四十円以上六十円未満 | 十箇月 | 六十円以上八十円未満 | 一年 | |
| 八十円以上百円未満 | 一年半 | 百円以上百二十円未満 | 二年 | |
| 百二十円以上百四十円未満 | 二年半 | 百四十円以上百六十円未満 | 三年 | |
| 百六十円以上百八十円未満 | 五年 | 百八十円以上二百円未満 | 七年 | |
| 二百円以上二百二十円未満 | 十年 | 二百二十円以上二百四十円未満 | 十五年 | |
| 二百四十円以上 | 終身 |
第六節 准竊盗律
（中略）
第六百条 官私を詐欺して財を取るか他人の財を拐帯したる者は計贓して第五百九十五条竊盗律に准す
要するに、大韓帝国の刑法大全の第600条に規定された、他人の財貨を詐取という罪状に該当するとして起訴し、計贓、つまり詐取した物の価値を金額に換算して、第595条に定められている金額別の刑を科すということなのです。梁起鐸の場合、71,939円99銭の横領容疑なので終身刑ということになりますかね。
つかね、『統監府文書』をきちんと調べていれば、警秘第292号を見つけることができるんだから、起訴罪状なんて解っているはずなんですよ。
ま、『統監府文書』を膨大だと感じるnamの能力では、発見も読解もできなかったのかもしれませんがネ。
しゃおこー☆嘲笑中
気づいた人いると思うけど、これ、ブログ原稿に手を入れただけのものだったりするのなのｗ 国債報償金費消事件についての『統監府文書』なんて全部複写して、読んで流れを把握した上で話をしてるんだよねぇ。ええ、最初から。