東大寺は、江戸時代の再建なのに、どうして「韓国式」の入母屋造りじゃないの？というお姉さんの質問に対するhinomotoクンのお答え



hinomoto 03-09 08:24:43    
東大寺は大仏様の旧規に倣ったもの。いずれにせよ奈良時代創建の寺院は興福寺東金堂にせよ、西大寺本堂にせよ、再建時も寄棟なのだが。


【おねえさんの指摘】

ああ、「奈良時代」の「大仏様」に倣ったのね。


あれ？奈良時代に「大仏様」なんてあったかしら？？？


もしかしたら、大仏様って東大寺建立の時の技法だと思っちゃった？


さて、「大仏様」を調べてみるの・・・。

てんじくよう【天竺様】  

鎌倉初期に東大寺再建のため，宋から大勧進俊乗坊重源（ちようげん）が取り入れた建築様式で，そのため大仏様（だいぶつよう）ともいう。後に禅宗建築に採用された唐様（からよう）(禅宗様（ぜんしゆうよう）)が宋の中央様式であったのに対して，天竺様は江南，福建などの地方様式であったらしい。

【おねえさんの指摘】
奈良時代の建築様式を復元したものではなく、あからさまに鎌倉時代に新たに導入された宋の建築様式ですが？ええ、奈良時代の様式なんか関係ありません。「韓国式」ではなく、「中国式」が選択されたってことです。
（ ´Ｈ｀）y-~~




おや？こんな事も言っている・・・。


【引用】
唐招提寺に見られるように、遣唐使をさかんに送った8世紀には、中国式の文化が一時的に流行しますが、しかし結局日本に残ったのは、韓国式の、入り母屋を最上位に据える建築文化だったようです。（キリッ



【おねえさんの指摘】

８世紀の一時的流行？？？？？
えーと・・・鎌倉時代にはね、禅宗の流行で宋から寺院建築の様式がどしどし入ってきてるんだわ。一時的流行・・・ねえ（大笑い
嘘つき・・・ｗ
禅宗様とか、室町時代くらいまで流行するんだけどなあ・・・ｗ

http://www.eonet.ne.jp/~kotonara/ken-zenjyuyou.htm

寺院建築－禅宗様 　　
　鎌倉時代、大陸建築様式｢禅宗様｣は｢大仏様｣に少し遅れて請来いたしました。最近まで、｢唐様(からよう)｣と呼ばれておりました。しかし、唐の様式と勘違いされることを避けるため禅宗に伴ってきたので｢禅宗様｣と呼称変更になりました。
｢禅宗様｣の特徴とは
  1. ｢伽藍配置｣は｢大陸建築を範とした古代伽藍｣と同じく左右対称となったうえ南北の基本軸を重視して一直線に重要な堂宇が並びます。それに｢仏殿｣は｢法隆寺金堂｣のように正方形で堂内は間仕切りがない一室堂で、飛鳥建築様式に戻ったようです。但し、法隆寺金堂は五間四間裳階付きで正方形に近い矩形です。とはいえ、非対称伽藍でしかも仏堂が南面していない禅宗寺院も存在いたします。


ってことで、知ったかぶりはやめておきましょうね。（ ´Ｈ｀）y-~~




大仏様（宋様式：鎌倉時代）の東大寺南大門



大仏様（宋様式）：二月堂（鎌倉時代：江戸時代再建）




禅宗様（宋様式）：善福院釈迦堂（鎌倉時代末期）








ああ、そうそう、二月堂と言えば、こんな画像がね・・・