関空の四階で待っていると彼女は現われた。
「一泊なのにたくさんの荷物だね。ぼくなんかこの小さなバックだけ」
「私は一応女よ。それにお土産もあるし、、 北川さんみたいに下着も持たない不潔者じゃないわよ。それに、、、」
たくさんの飛行機が飛び立つのを見ながら、コーヒーをすすった。
「ねえ、きょうは大韓航空よね。JALの鶴は解かるけどあの赤と水色は何なの、まさか」
「あれは陰と陽を浮オているんだ、中国の陰陽道の意味だよ、万物にはすべて力の作用があるみたいだね、敦子さんはもっと違う事考えていたんだろう、これだから中年女は・・」
「私、恥かしい、、」
出国手続きを済ましもうここは外国。二人以外に知人はいない。妙な連帯感が生まれる。
陰陽の翼?