次は杭州の「六和塔」。西湖から南に行った場所にそびえ建っている。
杭州の緑は美しい。六和塔は小高い丘の上に建っているので、少し階段を上ります。
塔の下では多くの人が写真を撮っている。途中、中国人が「写真を撮ってくれ」と言ってきたので撮った。その後、握手。中国はお辞儀ではなく握手の国である。
「六和塔」、1164年
創建は970年。しかし焼失したので、1164年に再建されたのが今の塔である。ただし、庇はそれよりずっと後の1899年に取り付けられた。庇は8角13層だが、塔身は8角7層。この塔も報恩寺塔と同じく、塔身が煉瓦、庇が木材でできた典型的な「木磚混合塔」である。
塔の高さは約60m。しかし、相輪が非常に小さいので、高さ感は76mの報恩寺塔に匹敵するものがある。また、庇の窓がぽこぽこと空いた外観は少々グロテスクで、得体の知れない迫力を感じた。
庇部分。全部木材。報恩寺塔の庇よりずっと広い。
庇から塔身部分を見る。塔身の基本は報恩寺塔と同じ。煉瓦を8角2重環状に築き、その2重環状壁間に回廊・階段を入れている。
ただし、報恩寺塔の階段は外側環状壁の内側に沿って木製の階段を入れていたが、六和塔の階段は2重環状壁間全体を占めている。
2重環状壁間の上部分。彩色が綺麗だ。前方に突き出た肘木と斗、その上の赤色の横材は木である。
かなり上の層になると、内側環状壁内の部屋に屋根を支える柱が出現。これは報恩寺塔も同じ。
最上層からの景色(北東側)。雄大な銭塘江を眺める。
この塔は銭塘江の逆流を鎮めることを願って建てられたそうだ。それにしても素晴らしい眺めだったね。風も気持ちがいいし、ここまで登ってきた甲斐があったというもの。
塔身から眺めると1枚の絵のように美しい。
最後に木磚混合塔をもう1つ。写真は上海龍華寺の8角7層塔。報恩塔とも呼ばれる。977年建立、高さは40.4m。内部には入れなかったが、おそらく磚壁を8角(1重)環状に築いて塔身としているのだろう。
組物は外に突き出た部分が木。
この塔以外に、上海松江の方塔も見たかったが、時間がなくて断念した。松江方塔の場合は、外に突き出た組物も全部煉瓦のようだ。
終わり
次は杭州の「六和塔」。西湖から南に行った場所にそびえ建っている。
杭州の緑は美しい。六和塔は小高い丘の上に建っているので、少し階段を上ります。
塔の下では多くの人が写真を撮っている。途中、中国人が「写真を撮ってくれ」と言ってきたので撮った。その後、握手。中国はお辞儀ではなく握手の国である。
「六和塔」、1164年
創建は970年。しかし焼失したので、1164年に再建されたのが今の塔である。ただし、庇はそれよりずっと後の1899年に取り付けられた。庇は8角13層だが、塔身は8角7層。この塔も報恩寺塔と同じく、塔身が煉瓦、庇が木材でできた典型的な「木磚混合塔」である。
塔の高さは約60m。しかし、相輪が非常に小さいので、高さ感は76mの報恩寺塔に匹敵するものがある。また、庇の窓がぽこぽこと空いた外観は少々グロテスクで、得体の知れない迫力を感じた。
庇部分。全部木材。報恩寺塔の庇よりずっと広い。
庇から塔身部分を見る。塔身の基本は報恩寺塔と同じ。煉瓦を8角2重環状に築き、その2重環状壁間に回廊・階段を入れている。
ただし、報恩寺塔の階段は外側環状壁の内側に沿って木製の階段を入れていたが、六和塔の階段は2重環状壁間全体を占めている。
2重環状壁間の上部分。彩色が綺麗だ。前方に突き出た肘木と斗、その上の赤色の横材は木である。
かなり上の層になると、内側環状壁内の部屋に屋根を支える柱が出現。これは報恩寺塔も同じ。
最上層からの景色(北東側)。雄大な銭塘江を眺める。
この塔は銭塘江の逆流を鎮めることを願って建てられたそうだ。それにしても素晴らしい眺めだったね。風も気持ちがいいし、ここまで登ってきた甲斐があったというもの。
塔身から眺めると1枚の絵のように美しい。
最後に木磚混合塔をもう1つ。写真は上海龍華寺の8角7層塔。報恩塔とも呼ばれる。977年建立、高さは40.4m。内部には入れなかったが、おそらく磚壁を8角(1重)環状に築いて塔身としているのだろう。
組物は外に突き出た部分が木。
この塔以外に、上海松江の方塔も見たかったが、時間がなくて断念した。松江方塔の場合は、外に突き出た組物も全部煉瓦のようだ。
終わり