連載随筆 大韓海峡
釜山の金海空港の到着ロビーへ出た。五万円を両替し、KALで往復航空券を買う。旅行業者がたくさん紙に名前を書いて待っている。それを横目に僕は公衆電話へ向かった。教えてもらった携帯番号に電話する。日本と違う、呼び出し音に韓国へ来たと感じる。電話の返事は「うふっ。あなたの後ろにいます。黒のセーターにビトンのバック持ってます」軽く挨拶する。「チョウムペッケスムニダ・・」「私、日本語できます。キム、ミジュンです。あなたの事は紹介者から聞いています。よろしく」「チャルブッタカムニダ」「無理しなくていいよ」とりあえず、チェックインする為タクシーに乗った。海雲台にあるホテルへ荷物を置き散歩にでる。荷物といっても僕は殆ど持たない。必要なもの、つまり使い捨てカメラ、下着などはコンビニで買い、一番古い下着類を着て捨ててくる。パスポートと帰りの航空券、余分な現金をセフティーボックスに入れる。
いつものスタイル。寒いけど晴天「あれがトンベクサン」。その名前を聞くと、イミジャの歌を思い出す。前を観光船が行く。カラオケの画面で見た景色だ。
海岸て゛売っている 栗を買い食べながら浜辺に座る。「向こうが対馬」大韓海峡は何を物語っているのだろう。長い歴史の出来事をすべて潮で中和させているように感じた「今夜はカルビ、さしみ 何が好き」
つづく 但し 掲載禁止令が出たらやめます
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