辰王の四つの臣国である臣濆活国, 臣雲新国, 安邪国, 狗邪国というのは知らなかった。

このうち、臣濆活国, 臣雲新国は初めて聞いた。

・臣濆（fun)活国のfunは、アッチラのフン族、フィンランド、ハンガリーのように騎馬民族の国であろう。

魏の支配に反発して反乱を起こしたのは納得である。

・臣雲(kumo)新国のｋｕｍｏは、土蜘蛛（tuchikumo)であり、大和に反抗的な族の意味である。（tuchigumo)

臣雲新国がｗａに討伐されたのも納得である。

臣雲新国は栄山江にあったとの説があり、討伐後に伽耶～百済の交易ルートの警備のためにｗａ人が駐屯して前方後円墳が作られたのだろう。

土蜘蛛

「つちぐも」は、天皇への恭順を表明しない土着の豪傑・豪族・賊魁などに対する蔑称として用いられていた。『古事記』神武紀、『日本書紀』神武・景行・神功の3紀に「都知久母（つちぐも）」や「土蜘蛛」の名が見られ^[5]、陸奥、越後、常陸、摂津、豊後、肥前など、各国の伝説を書き出させた風土記でも「古老曰く」「昔」などの書き出しで伝説として語られている^[3]。 『常陸国風土記』などでは、国栖（くず）と都知久母（つちぐも）とは同じ意味であるということが記されている。史料の上での登場は神武天皇の時代以後で、『古事記』『日本書紀』に記されている神話の時代には登場していない。

その分布領域は、豊後国4箇所、筑後国1箇所、肥前国7箇所、肥後国1箇所、日向国1箇所、大和国5箇所、越後国1箇所、常陸国3箇所にわたり、九州・近畿・関東甲信越と各地に点在している。その首長名とおもわれる名前が33名あり、そのうちには名前に「女」（め）や「媛」（ひめ）などが使われている点から女性であろうと見られる土蜘蛛も8名いる。『陸奥国風土記』にも8名の土蜘蛛の名前があげられており、うち2名は女性とおもわれ、これを加えるとそれぞれ41名、うち女性？10名である（国栖も土蜘蛛に含まれるとして計上）。