철도이야기

日本最長の夜行高速バス「Lions Express」運行休止。


日本最長の夜行高速バス「Lions Express」 運行休止

4月10日(金)19時15分配信


4列シートで1152kmを走破

 2015年4月10日(金)、西鉄天神高速バスターミナル(福岡市)と大宮営業所(さいたま市)を結び、走行距離が1152kmにもなる日本最長の高速バス「Lions Express(ライオンズエクスプレス)」が、5月16日(土)出発便を最後に運行を休止することが明らかになりました。

 「Lions Express」は西日本鉄道グループの西鉄高速バス(福岡市)と、西武鉄道グループの西武観光バス(埼玉県所沢市)が共同で、2011年12月8日に1日1往復の運行を開始した夜行高速バス。途中、YCAT(横浜駅)、池袋駅東口、大宮駅西口を経由します。

 西日本鉄道によるとこれまでビジネス客や観光、レジャー客を中心に約4万5000人がこの「Lions Express」を利用したといいますが、利用者数の伸び悩みから「これ以上の運行継続は難しい」と判断したそうです。

 4月10日現在のダイヤは、上りが西鉄天神高速バスターミナル発17時35分、YCAT着6時57分、池袋駅東口着7時54分、終点の大宮営業所着は8時45分。下りが大宮営業所発17時35分、池袋東口発18時30分、横浜(YCAT)発19時40分、終点の西鉄天神高速バスターミナル着は8時55分。全区間の所要時間は15時間10分から20分です。

 使用車両は4列シートで定員34名、トイレ付きで、運賃は日によって異なり大人片道8300円から12300円の設定。西鉄高速バスの車両には往年のプロ野球球団「西鉄ライオンズ」の、西武観光バスの車両には「埼玉西武ライオンズ」のデザインが描かれています。

恵 知仁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150410-00010001-norimono-bus_all

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登場間もない頃のチャレンジャーのお話。
( ´・ω・)p


2012年01月12日 16時31分 更新
最後は謎の感動:
福岡から大宮へ15時間! 伝説の「はかた号」を越える新生「キング・オブ・深夜バス」はどれくらいエクストリームなのか試してみた

走行距離1170キロメートル、乗車時間は15時間10分。昨年12月にオープンした「日本最長」の深夜バスに乗って、福岡から東京まで帰ってみました。

[池谷勇人,ITmedia]
                       
新幹線なら5時間半、バスだと15時間!

 2011年の末、僕は福岡にいた。正確に言うと、夜の天神バスセンターで深夜バスの到着を待っていた。何やらロマンチックな物語でもはじまりそうな書き出しだが、残念ながら実際はその逆である。僕はこれからまさに、深夜バスの「王」へと戦いを挑もうとしていたのだった。
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時刻は午後8時。天神バスセンターの出発ロビーでは、旅人たちがそれぞれの思いを抱きながらバスを待っていた(大げさ)

 福岡~東京を14時間かけて結ぶ「はかた号」は、日本でもっとも長い距離を走る「キング・オブ・深夜バス」として、長らく深夜バスフリークたちに畏れられてきた。ところがこの冬、「はかた号」に代わる、新たなキングが現れたのである。

 新キングの名は「Lions Express(ライオンズエクスプレス)」。2011年12月に新しくオープンした路線で、1日1本、福岡~埼玉間(1170キロメートル)を片道15 時間10分かけて結ぶ。途中、横浜、池袋を経由して、終点は埼玉県のJR大宮駅。走行時間だけなら、一般道区間が多い「いわみエクスプレス」(新木場→津 和野)の方が長いが、走行距離1170キロメートルは路線バスとしては「日本最長」だ(※ツアーバスまで含めると、東京~長崎を結ぶ『キラキラ号』と上が います)。

 正直に言うと、僕は普通に飛行機か新幹線でとっとと帰りたかったのだが、「水曜どうでしょう」好きな加藤編集長が、キラキラとした目で「乗るしか ないでしょう!」と藤村ディレクター風に言ったのである。そう言われてしまうと、こちらとしては「ハイ乗ります」と言うしかない。かくして僕は、「ライオ ンズエクスプレス」で15時間10分かけて東京へ帰ることになったのであった。新幹線なら5時間半で帰れるのに!画像 天神バスセンターの各所には「はかた号」と「Lions Express」のポスターがペタペタと貼られていた

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「Lions Express」は午後8時10分に天神を出発。大宮に着くのは翌日の朝(昼?)11時20分の予定だ

「逆ウラシマ現象」の恐怖

 乗る前に「ライオンズエクスプレス」についてちょっと説明しておこう。名前の由来は、現在の「埼玉西武ライオンズ」が、かつては「西鉄ライオン ズ」の名前で福岡に拠点を置いていたことに起因している。現在と過去のライオンズ拠点を結ぶから「ライオンズエクスプレス」というわけだ。

 料金は、閑散期なら福岡~大宮でわずか9000円(通常時1万1000円/繁忙期1万3000円)と、新幹線を使った場合(約35000円)に比 べて格段に安く済む。その分時間はかかるが、閑散期なら新幹線の約4分の1、通常時でも3分の1以下の料金で大宮まで行けるのは大きい。途中の横浜、池袋 で降りる場合にはさらにもうちょっと安くなる。

 僕が乗った12月22日時点ではまだ通常車両での運行だったが、12月26日からは側面に西鉄ライオンズのロゴがあしらわれた特別デザイン車両で の運行となる。12月20日に行われた新デザイン車両の発表会には、西鉄ライオンズ時代に活躍したOBメンバーも招かれ、かつての西鉄ライオンズロゴとの 再会を懐かしんだ。ちなみにLions Expressは西鉄高速バスと西武観光バスの共同運行で、西武観光バス側の車両はまた別のデザインとなっているらしい。
画像 発表会は天神にある西鉄グランドホテルにて行われた。車体は白がベースで、西鉄ライオンズロゴの黒がキリッとよく映える

画像 側面には西鉄時代のライオンズロゴがペイントされている。現在は「埼玉西武ライオンズ」だが、1972年までは福岡を拠点に活動していた

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発表会には西鉄ライオンズ時代のOBも参加。当日はかなり寒く、みなさん風邪をひかれないか心配でした……

 新車両はよくある観光バスと同じ4列シートだが、窓側座席にコンセントが付いているのがうれしい。その他、深夜バスならではの設備として、後方に はトイレと、乗務員の仮眠室も存在。さすがに15時間ずっと1人で運転というわけにはいかないので、運転手は2名体制で、途中のサービスエリアなどで運転 を交代しつつ目的地へ向かう。

 深夜バスと言えば響きはいいが、実際に乗るとなるとなかなかエクストリームな乗り物だ。飛行機や新幹線と違って座席は狭いし、動けないし、なんと 言ってもやることがない。かつて「水曜どうでしょう」の企画で「はかた号」に乗せられた大泉洋は、眠れなくて眠れなくて時間がちっとも進まないこの状態を 「逆ウラシマ現象」と呼んだ。しかし、コンセントがあるならiPhoneでもノートPCでも使い放題である。あれ、この戦い、意外に楽勝なんじゃね……?
画像 発表会後、車内の写真を撮らせてもらうことができた。「はかた号」には3列独立型のビジネスシートもあるが、こちらは普通の4列シートタイプ

画像 座席はごく普通の観光バスといったところ。2人並んで座るとちょっと狭く感じるかもしれない

画像 足下にはフットレストがついていた。長時間乗ることを考えると、こうした小さな配慮はうれしい

画像 窓側座席にはコンセントがついていた。最近の高速バスにはコンセント付きも増えてきているそうだ

画像 車両後部にはトイレも付いている。新幹線や飛行機のトイレと同じく、エアーで「ズボッ!」と吸い込むタイプ

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最後部は乗務員さんの仮眠室になっていた。カプセルホテルのような感じで、ちょっと快適そう

 ――そんなことを考えながらバスを待っていると、いよいよ大宮行き、ライオンズエクスプレスがバスセンターに到着したとのアナウンス。事前に買っ ておいた切符を取り出し、乗務員さんに見せると、いよいよ新キングとのご対面である。2日前の発表会で(新車両の方は)さんざん見たが、やはりエンジンに 火が入っている状態ではオーラが違う。これからこの中に15時間も監禁されるのか……。

 ということで、ここからは時系列順に当日の様子を振り返っていきます。時間が経つにつれて文章量が減っていくのは、僕の憔悴ぶりが現れているということでご容赦を。
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こちらはまだ新デザイン車両に切り替わる前のもの。こっちはこっちで別の迫力がある


午後8時10分(天神バスセンター)

 座席は前から3列目の窓側シートだった。ラッキーだったのは、繁忙期なのに車内はけっこうガラガラで、隣に誰も座ってこなかったこと。すかさず 「隣の席が空いてるのは嬉しい。ゆったり」とTwitterにつぶやいたら、知人から「そんなぬるま湯のような環境でキングに勝利したと言えるのか」と 突っ込まれる。

 座席に座り、上着を脱いだり、スリッパに履き替えたり(各座席にひとつ用意されていた)して戦いの準備を整えていると、特に出発のアナウンスなどもなく、ゆるやかにバスが動き出した。かくして長い戦いのゴングは鳴ったのである。
画像 各座席には青い毛布と、簡易スリッパがひとつずつ用意されていた。走りはじめてから撮ったのでブレてしまった

画像 まだあまり知られていないのか、車内はガラガラ。僕より前には1人しか座っていなかった

画像 スリッパに履き替えてみた。これだけでもだいぶ気分が違う

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3日間滞在した博多の町ともこれでしばらくお別れだ


午後8時30分(博多バスターミナル)

 しばらく博多の街を走った後、やがてバスは博多のバスターミナルへとすべり込んでいった。なるほど、乗客が少ないと思ったら、どうやら天神と博多 の2カ所でそれぞれお客さんを拾う仕組みらしい。しかし、幸いなことに博多から乗る人は意外に少なく、隣の座席は相変わらず空いたままだった。

 博多バスターミナルを発ったところで、乗務員さんから旅程について簡単なアナウンスがあった。今のところ道路状況は順調で、予定どおり大宮には翌 日午前11時20分に到着予定、次の休憩は山口県の下松(くだまつ)サービスエリアで取る予定とのこと。到着はたぶん午後11時くらいか。しばらく大きな 動きはなさそうなので、本でも読んでヒマをつぶすことにする。
画像 博多バスターミナルで停車中。何人かのお客さんがパラパラと乗り込んできた

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博多からの乗客を拾ったところで、乗務員さんから挨拶と旅程の説明があった


午後9時00分(九州自動車道のどこか)

 ところで実は、僕にはさっきから気になっていることがあった。

「座席に……コンセントが……ない……」

 そう、2日前にはあったはずのコンセントが見あたらないのである。はなから車内で充電するつもりだったので、昼間から使いっぱなしのiPhoneはもうバッテリーが20%しかない。乗務員さんに聞いてみた。

「すいません、コンセントが付いてるのは新車両からなんです」

 なん……だと……。いきなり計画が狂ってしまったが、ないものはしょうがない。とりあえずiPhoneについては、万が一に備えてエネループのス ティックブースターを持ってきていたので、途中のサービスエリアで電池を買いまくればなんとかなりそう。しかし、この時点でノートPCがヒマつぶしアイテムから脱落した。バスはまだようやく九州自動車道に入ったところであった。
画像 昼間の取材から使いっぱなしだったので、iPhoneのバッテリーはすでにカツカツ

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とりあえず、カーテンをめくってぼんやり窓の外を眺めてみたりした


午後9時50分(どこかのサービスエリア)

 どこかのサービスエリアで一旦停車。もう下松? と思ったけど、どうやら乗客は外には出られないらしい。外では乗務員さんたちがなにやら電話中。待っている間、あったかいお茶がもらえた。ほどなく、バスはまた九州自動車道へ。
画像 乗務員さんが乗客にお茶を配っている

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「星野村 八女茶」と書いてある。福岡のお茶で、「やめちゃ」と読むそうだ


午後11時00分(下松の少し手前)

 走り始めてからそろそろ2時間が経過。窓の外を見てもまっ暗で、今どのへんを走っているのか分からない。そろそろ下松に着くころだと思うんだけど……って、そうか、iPhoneのGPSを使えば場所が分かるじゃないか。

 さっそくiPhoneを立ち上げ、マップアプリで確認してみると、バスは現在山陽自動車道を走行中。下松まではあと30分くらいか。ちょっと尻が 痛くなってきたので、サービスエリア到着が待ち遠しい。Twitterを見ると「(下松サービスエリアは)牛骨ラーメンが名物です」との情報。何それおい しそう!
画像 青い丸が現在走っている場所。iPhoneのGPSがこんな形で役に立つとは(検索は気にしないでください。お腹が空いたんです)

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車内トイレも使ってみた。けっこう車体が揺れるので、「小」の場合でも座ってした方がいいかも(ブレブレですみません)


午後11時30分(下松サービスエリア)

 下松サービスエリアに到着。頭の中はすでに牛骨ラーメンで一杯だったのだが、残念ながら休憩時間は10分しかないらしい。さすがに10分でラーメ ンは無理だ! と潔く諦め、まずは最優先の電池を確保。あとは売店で飲み物と夜食のパン、おにぎりを買ってバスへ戻る。時計を見るとジャスト10分! 休 憩時間、もう5分くらい欲しいです……。
画像 車内がかなり暖かかったので、外の冷たい空気が気持ちいい。外の空気を吸うのも3時間ぶりだ

画像 夜のサービスエリアってワクワクするよね。「バリッ太そば」という皿うどんも名物らしい

画像 とりあえず、真っ先に電池は確保! これでiPhoneを充電できる……

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下松サービスエリア限定の「手作り団子」。おいしそうだったが、レジが混んでいたので諦めた


午後11時40分(山陽自動車道)

 つかの間の休憩が終わり、再びバスは山陽自動車道へ。サービスエリアを出て少しすると、車内灯がオレンジ色になり、車内は一転して夜モードへ。運 転席と客席の間のカーテンも閉められてしまい、外界の様子はもはや完全に分からなくなってしまった。しばらくすると、乗務員さんの1人が後ろの仮眠室へ 入っていった。おつかれさまです。

画像 フロントの景色も見えなくなってしまい、無言で「寝ろ」と言われている感じ

画像 ちなみに車内はなんとか本が読めるくらいの明るさ。頭上には読書灯も付いていて手元だけを照らすことも可能

画像 
さっきサービスエリアで買ったパンとおにぎりをもそもそと食べる


午前0時10分(山陽自動車道のどこか)

 走り始めてから4時間。昼間買っておいた100円ショップの空気まくらを膨らませ、僕もちょっと寝ておくことにする。

 ……つもりだったのだが、眠れない。考えてみれば飛行機でさえなかなか眠れない人間が、深夜バスですんなり眠れるわけがないのである。 Twitterでも見ようとiPhoneを取り出すが、トンネルが多くぶちぶち電波が途切れてしまう。そういえば行きの新幹線でもこの区間はこんな感じ だった。まだあと11時間以上あるのに、早くも「逆ウラシマ現象」という言葉の意味を噛みしめる。
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高速バス経験者の友達が「ぜひ買っておけ」と言っていた、100円ショップの空気まくら

午前1時50分(岡山の近く)

 ちょっとウトウトしていたのに、腰の痛さで目が覚めてしまった。走り出してからもうすぐ6時間。ずっと同じ姿勢だと尻が痛くなってくるので、自然 に体がずりずりと下がっていく。映画館もイスが合わないとこうなるんだよなあ、などと思いつつ、体を「よいしょ」と戻す。時間が経つにつれて、ズレては直 してはのサイクルが短くなっていくのが分かる。iPhoneで現在位置を確認すると、まだ岡山の手前あたり。見なければよかった。
画像 
あ、なんか「桃鉄」のマップみたいだ、と一瞬思った。ゲームだとこのちょっと北あたりに桃太郎ランドが建つ


午前4時00分(神戸~大阪のあたり?)

 1時間くらい眠れた、が、やっぱりすぐに起きてしまった。走り始めてからもうすぐ8時間。飛行機だったら今ごろはハワイである。ハワイ、行きたいなあ……。
画像 
「あ、3時33分だ」と思って撮った、それ以上でもそれ以下でもない写真


午前4時25分(京都~滋賀のあたり?)

 何の前触れもなく、いきなりオレンジの車内灯も消えてちょっと焦る。車内まっくら。iPhoneの画面がまぶしいので、設定で画面の輝度を最低にした。相変わらず眠れない。尻も痛い。この時間は完全に敵の土俵だということを身にしみて実感する。
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どれくらい真っ暗かというと、これくらい真っ暗です


午前5時50分(伊勢湾岸自動車道)

 今はどのあたりだろうか。ふとカーテンをめくってみたら、なぜかバスが海の上を走っていて、夢でも見ているのかと目をこすってしまった。正確に言 うと、海の上にかかった長い橋のようなところを走っている。海岸にはキラキラとまばゆい工業地帯の明かり。あの黒いグネグネとしたシルエットはもしかし て、遊園地のジェットコースターじゃないか?
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車体の揺れとガラスの水滴でうまく撮れなかった。全然見えないと思うけど、対向車線の向こうは海です

 ここは一体どこだ、とiPhoneを立ち上げて現在地を確認。ああ、なるほど、伊勢湾岸自動車道を走ってたのか。ということは、あの遊園地はナガシマスパーランドだ。ここまで夜景らしい夜景も見ていなかったので、しばし窓の外の景色に釘付けに。
画像 地図で見たらこんな感じだった。湾岸都市ってなんでこんなカッコイイのか

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社会の時間にならった「中京工業地帯」を、まさかこんな形で目にすることになるとは


午前6時30分(浜名湖サービスエリア)

 そういえば乗る前、加藤編集長に「日の出の瞬間とかも撮りたいよね」って言われてたんだった。外を見ると、すでに東の空はうっすら白んできている。が、山に隠れて肝心の日の出の瞬間は拝めそうにない。
画像 いつのまにか、東の空がちょっと明るくなりかけている

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日の出時間はまだ先なのに、みるみる明るくなってくる

 そのうちにバスは浜名湖サービスエリアへ。休憩か! と一瞬期待するも、運転手さんが交代するために停車しただけだった。もう外はかなり明るい。日の出は掛川のあたりで見ることができた。
画像 浜名湖が見えるころにはもうこんなに明るくなった。これでもまだ日の出前の状態

画像 浜名湖サービスエリアで停車中。運転手さん交代のための停車だった

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山の間からこんにちは太陽。たしか7時ちょっと前くらいだったと思う


午前8時10分(富士川)

 乗務員さんからアナウンスがあり、現在富士川を通過中とのこと。「カーテンを開けて富士山を見てもいいですよ」と乗務員さん。すっかり護送中の囚人のような気分になっていたので、こんな些細なことでも浮き足立ってしまう自分が悲しい。そういえば、バスに乗ってからそろそろまる半日(12時間)にな る。
画像 どうせ席はガラガラなので、山側の座席に移ってみた。どれどれ……

画像 チラッ! これが俗に言う富士チラである(言わない)

画像 ちょっと雲がかかってしまっているが、確かに富士山だった

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フロントのカーテンも開けられ、一気に車内が明るくなった


午前8時45分(足柄サービスエリア)

 足柄サービスエリアに到着。ここで9時まで休憩を取るとのこと。わずか10分ちょっととは言え、久しぶりにバスの外に出られる! バスから降りると、ひんやりとした新鮮な空気が心地よい。背伸びをすると、体中がバキバキときしんだ。
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足柄サービスエリア。富士のふもとにある、かなり大きなサービスエリア

 さっき買った単三電池4本はもう使い切ってしまったので、まずは売店で電池を補充。足柄はかなり大きなサービスエリアで フードコート内にはマク ドナルドもある。「揚げたてのフライドポテト!」と一瞬逆上しかけるも、車内をポテト臭を充満させてしまいそうだったのでガマンした。かわりに、以前テレビ番組で紹介されていた「しぞーか(静岡)おでん」を購入。
画像 いくつものお店が並ぶフードコート。奥のマクドナルドにみんな並んでいる

画像 そういえば明るい状態でバスを見るのははじめて。新デザインに切り替わる前の車両はこんな感じ

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Twitterに写真を投稿すると、何人かから「おいしそう!」という反応。Twitterの孤独軽減効果、すごい


午前9時55分(横浜)

 高速道路を降りて一般道へ。おっ、と思っていると乗務員さんから「まもなく横浜YCATに到着します」とのアナウンス。YCATを「ワイキャット」と読むことをはじめて知った。
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いいかげん高速道路の景色に飽きてきていたので、一般道の景色が新鮮に見える

 横浜では若い女の子ばかり数人、ぞろぞろとバスを降りていった。きっとライブかコンサートでもあったんじゃないか、と勝手に推測する。新幹線で行くお金はないけど、深夜バスなら――。そういう人たちをすくい上げる「網」として、深夜バスが機能しているのなら、それはステキなことだなあ、とぼんやり 考えた。
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横浜YCATで停車中。なぜか若者ばかり降りていった

 そして博多を発ってからおよそ14時間。とうとうバスは神奈川との県境を越え、東京都へと突入していくのだった。


午前10時50分(東京・水道橋)

 ふと窓の外に目を向けると、見慣れた建物や看板がちらほら。地図で確認してみると、バスはすでに東京のド真ん中、千代田区のあたりを走っていた。 竹橋のジャンクションを通過して、神保町、水道橋と少しずつ北上していく。本当に博多からここまでバスで来てしまったことに胸が熱くなる。

 ところでこのへん、なにげにウチの近所なんですけど、ここで降ろしてもらえませんかね……。
画像 竹橋のジャンクションを通過中。横浜から1時間でもうこんなところまで

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地図だとこのあたり。ここで降りれば家まであとちょっとなのに!


午前11時00分(東京・池袋)

 午前11時ぴったりに池袋東口に到着。ここでもパラパラと何人か降りていった。あと車内に残っているのは5~6組くらいだろうか。本来なら僕もここで降りるところだが、今回は終点の大宮まで行かなければならない。今さらながらに、どんな罰ゲームだ、と思う。
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池袋東口。本当に福岡からバスでここまで来てしまった


午前11時40分(大宮)

 乗務員さんから最後のアナウンス。間もなく大宮に到着します、とのこと。

 ここまで愛用してきた空気枕のエアーを抜く。正直、これがあるとないとでは、かなり快適さが違っていたと思う。足もスリッパから靴に履き替え、降りる準備を整える。そういえば、足柄サービスエリアで休憩をとったあたりから、尻の痛さはそんなに気にならなくなっていた。
画像 首都高速を降りて、バスは一般道へ

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iPhoneで地図を開くと、大宮駅はもうすぐ目の前だった

 首都高速を降りてしばらく一般道を走る。大きな交差点をひとつ曲がると、大宮駅の建物がいきなり視界に飛び込んできた。ロータリーの手前でスピー ドを落とし、バスはゆるゆると左側へ寄っていく。そして午前11時45分、ようやく大宮駅に到着! 乗車時間は15時間35分。当初の予定より25分遅れ での到着となった。
画像 
着いたー! もう体中がバッキバキです


バスにはバスの良さがある

 約15時間半のバスの旅。あらためて振り返ってみると、実はそれほど悪いものではなかったように思う。もちろん、隣の席が空いていたおかげで、実質2座席を独占できたおかげもあったが……。

 楽しいことも多かった。オレンジの車内灯に照らされながら食べたパンの味。夜明け前に見た伊勢湾自動車道の夜景。富士川で見た、雲の帽子をかぶっ た雄大な富士山の姿。深夜の「逆ウラシマ現象」時間帯は確かにキツかったが、Twitterでこまめにつぶやいていたこともあって、それほど退屈すること はなかった。機会があればまたライオンズエクスプレスに乗って、今度はもつ鍋を食べに福岡まで行こう、と思った。

 走り去っていくバスの後ろ姿を見ながら、僕は奇妙な充実感と、一抹の寂しさを憶えていた。3時間半で来られる新幹線もいいが、15時間かけて乗るバスにもまた違った味わいがあることが分かった。さーて、それじゃあ大宮から東京まで帰るか!
画像 ここまで乗せてきてくれて、ありがとう。ライオンズエクスプレス

画像 家に帰るまでが遠足。結局、東京の自宅まではここからさらに1時間かかった

※撮影の許可を得て取材させていただきました。ありがとうございました。

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1201/12/news104.html

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『キングオブ深夜バス』

一度は挑戦してみたい気もするんだけどねぇ。
辛いだけでなくて時間の無駄の様な気もしてねぇ。
挑戦してみようとは思わないんだなぁ。
( ´-ω-)

~ 以上 ~


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