エアーニッポン機、大雪山系斜面に異常接近か （2010年10月27日13時23分 読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101027-OYT1T00555.htm?from=top
26日午後、北海道・旭川空港に向かっていたエアーニッポン機（ボーイング737－800型機、乗員乗客57人）で対地接近警報装置の警報が作動した。
同機は大雪山系の山岳地帯を飛行中で、警報の上昇指示に従って衝突回避のための操縦を行ったため、けが人はなかった。国土交通省は、山の斜面に衝突する危険性もあったと判断。事故につながりかねない重大インシデントに当たるとして、運輸安全委員会は２７日、事故調査官３人を派遣して調査を開始した。
同省によると、２６日午後１時４０分頃、エアーニッポンが運航していた中部空港発の全日空３２５便の対地接近警報装置の警報が鳴った。同機は当時、管制指示に従って旭川空港への着陸態勢に入っており、同委員会では、管制指示に問題がなかったかなどについて調査を進める。
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地上接近警報装置（GPWS）は、航空機が地上に接近中、危険の可能性が発生したときに警告を発します。また、クルーが危険状態を察知するのを怠らないように情報を提供します。
警報は地上との距離が異常に接近した際や、降下率が大きすぎるとき、着陸ギアが降りていないまま地上に接近した場合など、いろんな状況によって、それぞれの警報（警報と合成音声）を発します。
今回のケースは下の警報が出たものと思われます。
WHOOP WHOOP PULL UP
地上への接近度が危険な状態になり、パイロットがすぐにアクションを起こさなければならないときに発せられます。この警告エンベロープは、コンフィギュレーション、エアスピード、電波高度、接近率です。
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実はこの警報を、伊丹空港に接近していたＪＡＬのジャンボ機の2階席の2列目で聞いた事がある。
今から20年ばかり前のことだが、羽田を19：00頃に離陸して伊丹に20：00頃に到着する、当時は月に6～7回は利用していた慣れた便。
座席もゆったりできる（窓の下に収納スペースがあって楽なの）2階席の前方2列目、右側の窓側の席。
降下体勢に入って、外を見ると、阪神高速を越え、空港に接近しているのにいつもとは異なる景色。。。
変だなと思ったとたん、コクピットから WHOOP WHOOP PULL UP という、警報音が聞こえてきた。・・・2階席の2列目だから、よく聞こえるのね。
そして、エンジン全開、急上昇で上空に。20分位して「着陸装置が正常を示すランプの異常のため、一旦、上昇し、正常が確認されたのでこれから着陸を開始します」とのアナウンスがあって、今度は通常の進入コースで着陸しました。
問題は、この後のＪＡＬの対応。
何回か、当時の状況について説明を求めるメールを出したのですが、「そのような事態はなかったし、そのような警報音の存在すらない」と否定された。
その後で、その警報音を聞いたのは、例の日航ジャンボ機（やはり、羽田～伊丹の便でした）の墜落事故のコクピット内の録音が公開されたとき。
その録音には、はっきり、WHOOP WHOOP PULL UP が聞こえていて・・・
今まで、そのとき以外でも乱気流に巻き込まれたり、着陸の際の衝撃で酸素マスクが降りてきたりなどを経験していますが、たぶん一番危険だったのかと思っています。