depokの主張
上の表の説明など よりコピー
上の表の説明部分が蹴られたのでこちらに。
元スレは、朝鮮王朝末期から大韓帝国にかけて、近代化の実現や独立を維持する事を可能となす、国家運営や経済政策を議論しようと主旨であった。
税制改革や内需拡大による国家財政の改善をはかり、近代化に必要な欧米の技術を導入する事が可能性としてあったのでは？というのがnisiokatuyosi氏やdepokの意見。
それに対して、輸出産品を持たない国が内需の拡大では近代化に必要な外貨を得られないから近代化は無理だったと断定したのが某氏。
それに対して、貿易収支は赤字が続いていても内需拡大で景気をよくして近代化が可能だった例として岩戸景気（1958年6月～1961年12月）を経験した日本の例を提示した。
上に、戦後の日本の貿易収支と累計、および内需を示すＧＮＰの移り変わりを表記しました。
なお、1970年までは360円/ＵＤＳの固定レートですが、1971年から変動レートとなったため、1970年までの統計を利用しています。
上の表からは
１）戦後の日本の貿易収支は、終戦後の1945年以降、岩戸景気の数年後まで、赤字の年の方が長く、累積赤字も岩戸景気の前後をピークとして増加傾向にあり、貿易収支の黒字で輸入のための外貨が蓄えられたという状況にはない。
２）一方、ＧＮＰの推移から、経済規模が拡大し、国家財政が改善されれば、政府系金融機関からの融資などで民間企業も先進国から産業機械などを購入する輸入資金の調達が可能となり、生産規模の拡大や、品質の向上による産業の近代化（その後の輸出競争力の強化にもつながるけれどね）を果たす事ができた。
そのように、表を読むのが自然だとおもうけれどね。
ゆえに、この表からは、岩戸景気およびその後の経済成長は、輸出産業の構造改革を含めた内需の拡大だったと見るべきかと。
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【tairan 氏のスレッドのコメントに対する補足回答】（長文のためこちらに）
以前のスレッドにて、depok は朝鮮王朝末期や大韓帝国時代の朝鮮が近代化を成し遂げ、独立を維持できる可能性（方策）はなかったか？ というテーマで歴史に if （もしも）があったならばという、思考の遊びを提唱した。
もちろん、その意図するところを理解できる nisiokatuyosi 氏をはじめとする人達は実際には当時の朝鮮の指導者では無理な話であったとわかった上で、税制改革や内需拡大による税収の増加などの方策を採用しておれば、国家財政が改善され、政策上の選択肢として近代化に必要な資金の財源確保も可能ではなかったか？ という可能性を検証しようといていた。
また、諸外国の利権争いを利用した借款の可能性についても議論しようとした。
しかしながら一部の参加者は、輸出産品のない当時の朝鮮では外貨獲得が不可能なため、近代化に必要な欧米の新技術の導入が出来ないので、そのような検討自体、無意味だという主張を繰り返した。
それに対し、depok は貿易収支が赤字基調で外貨の蓄積の裏づけがなくても内需拡大で国家財政が改善されれば、将来の社会・産業基盤整備のために、政策上必要な資金の手当て（政府系金融機関などからの融資や政府保証による借款）も可能であると繰り返し説明した。
その好事例として、戦後一貫として貿易収支が赤字基調で、累積赤字が縮小したのが1964年、累積が黒字転換したのが1965年であることをデータによって示し、岩戸景気（1958年6月～1961年12月）における内需拡大による財政好転を財源とした政府資金の供給が可能となった事が重要で、戦後からその時期までの貿易収支の赤字基調の中では、貿易による外貨蓄積が経済発展の大きな要因ではないと詳細に説明した。
それに対し、貿易収支の赤字は世界経済成長で輸出産業向けの鋼材の手当てが困難であった短い時期だけであったというような、誤認識や、戦後はアメリカから多額の食糧支援があったので、輸入が可能であったとかの主張が繰り返されたが、当人の主張である「輸出産品があって貿易の黒字があって、初めて輸入資金が生まれる」に対してそれらの説明が矛盾している事すら理解できないようである。
その後は、いつものように自身の当初の主張を繰り返すのみで、もはや【機能性文盲（非識字）】といわざるを得ない状況である事を自ら示していると指摘せざるを得ない。
【補足2】
明治の日本経済と貿易収支の見方も同じ。
以前、私が教えてあげて特定ＩＤも自らのスレッドに引用していた「大日本外国貿易56年対照表」の貿易収支データを用いて明治・大正期の貿易収支の累計を見てごらん。
円ベースでは明治2年以降、累積では赤字、大正6年に初めて累積が黒字転換しているよ。
ドルベースで見れば大正6年まですべて赤字。
円 vs ＵＳＤレートの推移は、明治大正国勢総覧（東洋経済新報社）からのデータを引用した http://homepage3.nifty.com/~sirakawa/Coin/J062.htm を参考にすればいい。
私の場合、コメント書き込みの段階では詳しいデータの確認までは時間的に間に合わない事があっても、その後で、自分の主張に間違いがないかを確認するため、このようなデータの裏づけを取り、間違っていた場合は、相手にも、そしてＲＯＭの方にもきちんと説明する事を原則としている。
「日本には輸出できる産品があり（それ自体は正しい）、輸出で稼いだ外貨を近代化の原資にして近代化を達成した」という君の論法では、明治時代においても、日本の貿易収支の累積（財布の中身）はいつも赤字（財布の中は借用書だけ）だったという事実は、近代化に必要な原資は生まれず、日本は近代化を果たすことが出来なかったはずになるのだが。
戦後の日本経済の復興を考えるには
１）当時の国内情勢・・・社会・産業インフラの崩壊→再建の必要性
２）当時の世界情勢・・・自由主義と共産主義の対峙、朝鮮戦争とその後の冷戦体制の固定化、世界経済の拡大
という図式の中で、政策の優先課題を決定していく必要があった。
政策課題（短期的）
１）飢えからの脱出
２）社会・産業インフラの再建
政策目標
１）経済発展による国力強化、国民生活向上
２）資源を持たない国が経済的に発展するためには、国内市場だけでは成長に限界があり、輸出型工業国家を目指す
経過
１）戦後の世界経済の回復で、世界的には拡大成長期であった
２）経済政策は社会・産業基盤の整備に重点を置いたものであった
３）社会・産業基盤の整備や積極的な経済政策によって日本経済は拡大成長を遂げた
４）その中で、輸出型産業の育成が図られた
結果
１）徐々に輸出競争力もまし、輸出余力も増大した
２）貿易収支も徐々に改善し、1964年以降は黒字基調が定着し、1965年には戦後の貿易収支の累積赤字も解消された
いずれにしても、このテーマは、当時の日本の経済政策と日本の産業復興についてどのように見るべきかという過去の事柄に関するものであり、ここでどのような評価・分析を行おうとも、実際には、なんらの影響はないのだが、目標設定（政策決定）→実施された政策→経過→結果 を正しく把握できなければ（そして認識の誤りを指摘された場合、それを認める事が出来なければ）、特定ＩＤのように、恥の飢えに恥を重ねるがごとく、一連のスレッドに私怨（過去に馬鹿にされるべくして馬鹿にされたことに対する）を持ち込んで、粘着する以外に方法がないのも致し方ない行動なのかなと考える。
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depokの欺瞞が詰まっている。
①それに対して、輸出産品を持たない国が内需の拡大では近代化に必要な外貨を得られないから近代化は無理だったと断定したのがtairanw。
それに対して、貿易収支は赤字が続いていても内需拡大で景気をよくして近代化が可能だった例として岩戸景気（1958年6月～1961年12月）を経験した日本の例を提示した。
とdepokは書いている。
しかし彼の本来の主張は、
何も無い20世紀初頭の朝鮮などを想定した条件で、
②「税制改革や内需拡大による税収の増加などの方策を採用しておれば、国家財政が改善され、政策上の選択肢として近代化に必要な資金の財源確保も可能ではなかったか？」
である。
明治時代の日本や戦後の日本と20世紀初頭の朝鮮では
まるで条件が異なっている。
その異なっている点を問題にしているのだ。
なぜこの様な欺瞞をdepokは主張し続けるのか？
私には理解できない。
