放射能の茶道(さどう)
茶碗に湯を注ぐ。
澄んだ水の中に′
見えない何かがみむ。
ゆっくりと′かにがる微かな死。
茶葉が開くたびに
淡い光がらめき′
金色の波紋が
茶碗の中でかに震える。
目には見えぬ配′
舌先にる妙なもり。
みんだ瞬間′
の底で微細な波動が響く。
茶はすでに我が身に染みんだ。
消えぬ余韻のように′
音もなくがる沈のように′
我らの時も′かに異していく。
放射能茶道(茶道)
杯にお茶を注ぐ.
清い波の中,
見えない何かが染みこむ.
ゆっくり, とてもゆっくり広がって行く穏かな死.
お茶の葉が立ち上るほど
仄かな光が滲んで,
金色の響きが
杯に乗って揺れる.
目では見られない機運,
舌先に漂う変な暖かい.
のんだ瞬間,
身中どこかで微細な波動が起きる.
満ちるもううちの中に染みこんだ.
消えない残り香のように,
どんな何も言わなく広がって行く沈黙のように,
私たちの時間も徐徐に変異される.
放射能の茶道(さどう)
茶碗に湯を注ぐ。
澄んだ水の中に、
見えない何かが滲み込む。
ゆっくりと、静かに広がる微かな死。
茶葉が開くたびに
淡い光が揺らめき、
金色の波紋が
茶碗の中で静かに震える。
目には見えぬ気配、
舌先に残る妙な温もり。
飲み込んだ瞬間、
体の奥底で微細な波動が響く。
茶はすでに我が身に染み込んだ。
消えぬ余韻のように、
音もなく広がる沈黙のように、
我らの時も、静かに変異していく。
방사능 다도(茶道)
잔에 차를 따른다.
맑은 물결 속,
보이지 않는 무언가가 스며든다.
천천히, 아주 천천히 퍼져가는 잔잔한 죽음.
찻잎이 피어오를수록
은은한 빛이 번져가고,
금빛의 울림이
잔을 타고 일렁인다.
눈으로는 볼 수 없는 기운,
혀끝에 감도는 이상한 따스함.
삼킨 순간,
몸속 어딘가에서 미세한 파동이 일어난다.
차는 이미 우리 안에 스며들었다.
사라지지 않는 잔향처럼,
아무 말 없이 퍼져나가는 침묵처럼,
우리의 시간도 서서히 변이된다.