光州5・18民主広場で尹大統領弾劾反対デモ開催計画、共に民主議員・地元市長ら「ノー」
共に民主党所属の姜琪正市長・朴智元議員「容認できない」
「カリスマ講師」チョン・ハンギル氏「民主主義の根幹ぶち壊す妄言」
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾を巡り、賛成派と反対派双方のデモが韓国全土に広がっている。そうした中、弾劾反対派団体が光州市内で開催しようとしているデモについて、最大野党・共に民主党の関係者が「不許可にすべきだ」と語り、攻防が繰り広げられている。弾劾反対派団体は「共に民主党指導部はソウル・光化門の弾劾賛成派デモに『動員令』までかけておきながら、反対派のデモを開かせないようにするのは集会・結社の自由を無視するものだ」と反発した。しかし、共に民主党関係者も「戒厳軍から被害を受けた光州で非常戒厳を擁護するデモをすることは容認できない」と反発している。
【写真】2月8日東大邱駅前 弾劾賛成デモを圧倒する弾劾反対デモの様子
共に民主党の朴智元(パク・チウォン)議員=全羅南道海南・莞島・珍島選挙区=は10日、SBSラジオの番組で、弾劾反対派団体が今月15日に光州5・18民主広場でデモを開くと届け出たことについて、「(韓国史カリスマ講師)チョン・ハンギル氏だかキム・ハンギル氏だか知らないが、5・18広場がどんな場所か知りながら、そこに来て(弾劾反対デモを)するというのか」と述べた。光州5・18民主広場は1980年5月18日に光州民主化運動(光州事件)の現場となった場所だ。その上で、「神聖なあの場所で内乱勢力を擁護するデモを許可したら、光州市民と不測の事態が起こる可能性もある。許可しないのが当然だ」とも言った。1980年5月17日の非常戒厳拡大措置に反発した光州市民を、全斗煥(チョン・ドゥファン)陸軍少将(後に大統領)率いる新軍部が武力鎮圧した現場である「5・18民主広場」で、戒厳を擁護し、弾劾に反対するデモを開くことは容認できない、ということだ。
共に民主党所属の姜琪正(カン・ギジョン)光州市長もこのほど、弾劾反対派団体に5・18広場の使用を許さないという見解を表明した。同市長は「5・18民主広場に極右のための空間はない。ナチスはホロコースト記念の場でデモすることはできない」と言った。光州市錦南路の旧全羅南道庁前にある5・18民主広場では、昨年12月3日の非常戒厳宣布以降、週末ごとに尹大統領退陣を求めるデモが開かれている。ところが、弾劾反対を主張するプロテスタント団体「セーブ・コリア」では、今月15日に同広場でデモを開くと警察に申請書を提出したため、騒動になっているものだ。
姜琪正市長がデモを許可しないという見解を表明するや、「韓国史カリスマ講師」でユーチューバーのチョン・ハンギル氏は10日、動画共有サイト「ユーチューブ」のある総合編成チャンネルの動画に出演し、「市長が『集会に来るな』と言うことこそ本当の独裁だ」「民主主義の根幹をぶち壊す妄言だ」と言った。また、「大邱をはじめ、光州でもEメールで私に『来てほしい』という市民が多かった。その市民たちは光州市民ではないのか。みんな追い出すつもりなのか、姜琪正市長に聞きたい」とも語った。これに対し、共に民主党の盧宗勉(ノ・ジョンミョン)院内スポークスマンは論評で、「裁判官を攻撃し、愛国歌(韓国国歌)まで替え歌にして歌う集会に参加して、『忠誠の誓い』をするのか」とコメントした。
光州5・18民主広場で尹大統領弾劾反対デモ開催計画、共に民主議員・地元市長ら「ノー」
共に民主党所属の姜琪正市長・朴智元議員「容認できない」
「カリスマ講師」チョン・ハンギル氏「民主主義の根幹ぶち壊す妄言」
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾を巡り、賛成派と反対派双方のデモが韓国全土に広がっている。そうした中、弾劾反対派団体が光州市内で開催しようとしているデモについて、最大野党・共に民主党の関係者が「不許可にすべきだ」と語り、攻防が繰り広げられている。弾劾反対派団体は「共に民主党指導部はソウル・光化門の弾劾賛成派デモに『動員令』までかけておきながら、反対派のデモを開かせないようにするのは集会・結社の自由を無視するものだ」と反発した。しかし、共に民主党関係者も「戒厳軍から被害を受けた光州で非常戒厳を擁護するデモをすることは容認できない」と反発している。
【写真】2月8日東大邱駅前 弾劾賛成デモを圧倒する弾劾反対デモの様子
共に民主党の朴智元(パク・チウォン)議員=全羅南道海南・莞島・珍島選挙区=は10日、SBSラジオの番組で、弾劾反対派団体が今月15日に光州5・18民主広場でデモを開くと届け出たことについて、「(韓国史カリスマ講師)チョン・ハンギル氏だかキム・ハンギル氏だか知らないが、5・18広場がどんな場所か知りながら、そこに来て(弾劾反対デモを)するというのか」と述べた。光州5・18民主広場は1980年5月18日に光州民主化運動(光州事件)の現場となった場所だ。その上で、「神聖なあの場所で内乱勢力を擁護するデモを許可したら、光州市民と不測の事態が起こる可能性もある。許可しないのが当然だ」とも言った。1980年5月17日の非常戒厳拡大措置に反発した光州市民を、全斗煥(チョン・ドゥファン)陸軍少将(後に大統領)率いる新軍部が武力鎮圧した現場である「5・18民主広場」で、戒厳を擁護し、弾劾に反対するデモを開くことは容認できない、ということだ。
共に民主党所属の姜琪正(カン・ギジョン)光州市長もこのほど、弾劾反対派団体に5・18広場の使用を許さないという見解を表明した。同市長は「5・18民主広場に極右のための空間はない。ナチスはホロコースト記念の場でデモすることはできない」と言った。光州市錦南路の旧全羅南道庁前にある5・18民主広場では、昨年12月3日の非常戒厳宣布以降、週末ごとに尹大統領退陣を求めるデモが開かれている。ところが、弾劾反対を主張するプロテスタント団体「セーブ・コリア」では、今月15日に同広場でデモを開くと警察に申請書を提出したため、騒動になっているものだ。
姜琪正市長がデモを許可しないという見解を表明するや、「韓国史カリスマ講師」でユーチューバーのチョン・ハンギル氏は10日、動画共有サイト「ユーチューブ」のある総合編成チャンネルの動画に出演し、「市長が『集会に来るな』と言うことこそ本当の独裁だ」「民主主義の根幹をぶち壊す妄言だ」と言った。また、「大邱をはじめ、光州でもEメールで私に『来てほしい』という市民が多かった。その市民たちは光州市民ではないのか。みんな追い出すつもりなのか、姜琪正市長に聞きたい」とも語った。これに対し、共に民主党の盧宗勉(ノ・ジョンミョン)院内スポークスマンは論評で、「裁判官を攻撃し、愛国歌(韓国国歌)まで替え歌にして歌う集会に参加して、『忠誠の誓い』をするのか」とコメントした。