独の鉄道模型老舗、再生果たす=往年のファンが尽力
【フランクフルト時事】鉄道模型の老舗メーカーで、経営破綻したドイツのメルクリンが再建を果たした。債権者の銀行などがこのほど再生計画を承認、債権の一部放棄に同意した。同社を救ったのは、自身も同社が製造する模型で遊んだという破産管財人だった。
メルクリンは1859年創業。精巧な模型には日本にもファンが存在する。しかしテレビゲームなどの台頭で模型ファンが減少し経営が悪化。英投資会社への身売りも功を奏さず、2009年2月に破産手続きを申請していた。
地元紙によると、再建の立役者は同社管財人のミヒャエル·プルタ氏。同氏は模型メーカーへの理解が薄い英投資会社が高給で雇ったコンサルタントを次々解雇。小売店や見本市を精力的に回って商品を整理し、売り上げ増につなげたという。
メルクリンが製造する鉄道模型で、子どものころ熱心に遊んだというプルタ氏。ファンから感謝の手紙が届いているといい、独紙に「これほど感慨深い破綻処理は初めて」と話している。(2010/12/25-14:05)
머크 인, 재건 완료