「中道・保守8人」対「革新5人」…韓国大法院の勢力に変化
現在韓国で最高裁判所に相当する大法院の全員合議体(大法廷・13人)は中道・保守7人対革新6人で構成されている。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が昨年11月に大法官に呉碩峻(オ・ソクチュン)氏、今年7月に徐慶桓(ソ・ギョンファン)、権英俊(クォン・ヨンジュン)氏を任命し、前政権が築いた「革新過半数」構造が崩れたのだ。李均竜(イ・ギュンヨン)大法院長候補が国会聴聞会と本会議での承認表決を通過し就任すれば、中道·保守8対革新5の構造に変わる。
【表】現政権で任期満了・現政権で任命・次期政権で交代…大法官の顔ぶれ
大法院全員合議体は大法院長と大法官12人の計13人で構成され、主要事件の有罪判断、既存判例の変更など強大な権限を持っている。2017年9月に金命洙(キム・ミョンス)大法院長が就任して以降、革新系の大法官が多数任命され、全員合議体も革新優位となった。現政権で呉碩峻氏が任命された後も、革新系が過半数を占めていた。今年7月に趙載淵(チョ・ジェヨン)氏(中道)、朴貞ファ(パク・チョンファ)氏(革新)が退任するまで、金命洙大法院長、朴貞ファ氏をはじめ、盧貞姫(ノ・ジョンヒ)、李興九(イ・フング)、呉経美(オ・ギョンミ)、金善洙(キム・ソンス)、閔裕淑(ミン・ユスク)氏ら革新系が7人だった。金命洙大法院長は裁判所内の革新系判事の集まりであるウリ法研究会と国際人権法研究会の会長を務めた人物だ。朴貞ファ、盧貞姫、李興九の各氏はウリ法研究会、呉経美氏は国際人権法研究会で活動した。金善洙氏は民主社会のための弁護士会(民弁)元会長、閔裕淑氏はジェンダー法研究会出身だ。
しかし、徐慶桓(ソ・ギョンファン)、権英俊(クォン・ヨンジュン)の両氏が任命され、大法院の構成に変化が生じた。両氏の加入により、大法院全員合議体での「革新過半数」が崩れ、「中道·保守7対革新6」に変わったのだ。今後も大法院の構成変化は続く見通しだ。 尹錫悦政権では今後9人の大法官が交代する予定だ。
憲法裁判所の構成も変わっている。文在寅(ムン・ジェイン)政権当時、憲法裁は「革新5対中道·保守4」だった。尹大統領が指名した金炯ドゥ(キム・ヒョンドゥ)、鄭貞美(チョン・ジョンミ)裁判官が3月末から4月初めにかけて就任し、憲法裁も「中道·保守5対進歩4」に変わった。李垠エ(イ・ウンエ)、李ジョン錫(イ・ジョンソク)、李栄真(イ・ヨンジン)、金炯ドゥ、鄭貞美の各裁判官は中道·保守、劉南碩(ユ・ナムソク)憲法裁判所長と金基潁(キム・ギヨン)、文炯培(ムン・ヒョンベ)、李美善(イ・ミソン)の各裁判官は革新にそれぞれ分類される。劉南碩憲法裁判所長が11月に任期満了で退任するなど、尹大統領の任期中に憲法裁判官全員が交代する予定だ。
憲法裁は違憲判断には裁判官9人のうち6人の同意が必要となるため、裁判官の構成が重要だ。これまでは主要事件で革新優位の裁判官構成が結論にそのまま反映されてきた。
法律専門家は「特定の政治・理念を持つ大法官や憲法裁判官が主要事件で一つのチームのように動き、判決を決めていくことはなくすべきだ」と指摘した。
「中道・保守8人」対「革新5人」…韓国大法院の勢力に変化
現在韓国で最高裁判所に相当する大法院の全員合議体(大法廷・13人)は中道・保守7人対革新6人で構成されている。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が昨年11月に大法官に呉碩峻(オ・ソクチュン)氏、今年7月に徐慶桓(ソ・ギョンファン)、権英俊(クォン・ヨンジュン)氏を任命し、前政権が築いた「革新過半数」構造が崩れたのだ。李均竜(イ・ギュンヨン)大法院長候補が国会聴聞会と本会議での承認表決を通過し就任すれば、中道·保守8対革新5の構造に変わる。
【表】現政権で任期満了・現政権で任命・次期政権で交代…大法官の顔ぶれ
大法院全員合議体は大法院長と大法官12人の計13人で構成され、主要事件の有罪判断、既存判例の変更など強大な権限を持っている。2017年9月に金命洙(キム・ミョンス)大法院長が就任して以降、革新系の大法官が多数任命され、全員合議体も革新優位となった。現政権で呉碩峻氏が任命された後も、革新系が過半数を占めていた。今年7月に趙載淵(チョ・ジェヨン)氏(中道)、朴貞ファ(パク・チョンファ)氏(革新)が退任するまで、金命洙大法院長、朴貞ファ氏をはじめ、盧貞姫(ノ・ジョンヒ)、李興九(イ・フング)、呉経美(オ・ギョンミ)、金善洙(キム・ソンス)、閔裕淑(ミン・ユスク)氏ら革新系が7人だった。金命洙大法院長は裁判所内の革新系判事の集まりであるウリ法研究会と国際人権法研究会の会長を務めた人物だ。朴貞ファ、盧貞姫、李興九の各氏はウリ法研究会、呉経美氏は国際人権法研究会で活動した。金善洙氏は民主社会のための弁護士会(民弁)元会長、閔裕淑氏はジェンダー法研究会出身だ。
しかし、徐慶桓(ソ・ギョンファン)、権英俊(クォン・ヨンジュン)の両氏が任命され、大法院の構成に変化が生じた。両氏の加入により、大法院全員合議体での「革新過半数」が崩れ、「中道·保守7対革新6」に変わったのだ。今後も大法院の構成変化は続く見通しだ。 尹錫悦政権では今後9人の大法官が交代する予定だ。
憲法裁判所の構成も変わっている。文在寅(ムン・ジェイン)政権当時、憲法裁は「革新5対中道·保守4」だった。尹大統領が指名した金炯ドゥ(キム・ヒョンドゥ)、鄭貞美(チョン・ジョンミ)裁判官が3月末から4月初めにかけて就任し、憲法裁も「中道·保守5対進歩4」に変わった。李垠エ(イ・ウンエ)、李ジョン錫(イ・ジョンソク)、李栄真(イ・ヨンジン)、金炯ドゥ、鄭貞美の各裁判官は中道·保守、劉南碩(ユ・ナムソク)憲法裁判所長と金基潁(キム・ギヨン)、文炯培(ムン・ヒョンベ)、李美善(イ・ミソン)の各裁判官は革新にそれぞれ分類される。劉南碩憲法裁判所長が11月に任期満了で退任するなど、尹大統領の任期中に憲法裁判官全員が交代する予定だ。
憲法裁は違憲判断には裁判官9人のうち6人の同意が必要となるため、裁判官の構成が重要だ。これまでは主要事件で革新優位の裁判官構成が結論にそのまま反映されてきた。
法律専門家は「特定の政治・理念を持つ大法官や憲法裁判官が主要事件で一つのチームのように動き、判決を決めていくことはなくすべきだ」と指摘した。