①　間島事件における第20師団から第19師団への増援に関する朝鮮軍司令官の許可

表題： 応急準備用兵器使用の件（密大日記 大正０８年 ４冊の内 ３） 
　作成者： 朝鮮軍司令官 宇都宮太郎 
　作成年月日： 大正０８年０９月２６日 
　内容：
九月二十七日 X（朝と推定）特第二四七号電報ト左記回付 三第六五七号
本件ハ電報申請ヨリ既ヘ電報指令済 銃砲課 密受第四八〇号 朝三密第九七一号 応急準備用兵器使用ノ件申請 陸軍大臣 田中義一 朝特第二四七号電報報告ノ如ク間島方面ノ現況ニ鑑之第二十師団歩兵第七十九連隊ヨリ羅南ニ派遣スヘキ機関銃隊用トシテ左記兵器ヲ龍山兵器支廠保管応急準備用兵器中ヨリ使用致度認可相成度候也 左記 機関銃隊用 駄鞍及彈薬箱各四駄馬分 


②　第19師団の補給品検査延期に関する命令
表題： 応急準備計画延期の件（密大日記 大正０９年 ５冊の内 １） 
作成者： 朝鮮軍司令官 大庭二郎 
作成年月日： 大正０９年１１月２５日 
内容：
　 連帯、課名 軍事密第四四五号 騎密第一一二号 密受第五九四号
　 朝鮮軍 応急準備計書延期ノ件 軍歩第一五三号 指令案 申請ノ通 御意見承リ度シ 歩兵課 第一課 異存ナシ 朝三密第一一四三号 応急準備計書延期ノ件申請 陸軍大臣男爵 田中義一 間島事件ノ為第十九師団ニ限リ応急準備計書報告ヲ左記ノ通提出延期認可相成度及申請候也
左記
報告事項 提出期日 陸軍動員計書令細則第二百二十六条 戦用品過不足表 大正十年一月二十日 


② 間島事件後の第19師団の備蓄兵器調査

応急準備用兵器貯蔵区分の件（大正１０年 「軍事機密大日記 ４／５」） 
作成者： 第十九師団長子爵 高島友武 
作成年月日： 大正１０年０４月１８日 
内容：
軍事機密受第一一九号
兵第二四八号 ４月２５日 銃＠＠第三八号 大正１０年４月２６日
応急準備用兵器貯藏区分ノ件報告 大正１０年４月１８日
第十九師団長子爵 高島友武
陸軍大臣男爵 田中義一
管理応急準備用兵器貯藏区分別紙ノ通及報告候也 
５月６日 大正１０年４月１日調 応急準備用兵器貯藏区分表
　（表貼り付け：間島2-1～21jpg）
備考 一、括弧内ノ員数ハ間島時件ニ関シ編成上所要ニ付一時之ヲ貯藏部隊ヨリ返納セシメ使用シタルモノニシテ復旧完了後貯藏換ヲナスヘキモノトス 


④　間島の警備力増強に関する要請

間島及琿春方面警察力増加に関する件（密大日記 大正０９年 ５冊の内 １） 
作成者： 朝鮮軍参謀長 大野豊四 
作成年月日： 大正０９年０５月２８日 
内容：
密受第六四九号 軍歩第七八号 朝三密第六一一号
間島及琿春方面警察力増加ニ関スル件　 陸軍次官 山梨半造
首題ノ件ニ関シ別册為参考及送付候也 間島及琿春方面警察力ノ必要ヲ論ス 朝鮮軍参謀部 間島及琿春方面警察力増加ノ必要ヲ論ス 昨年三月勃発セシ鮮内騒擾ハ幾多ノ＠機存在シ機ヲ窺ヒツツアリシ間島方面排日鮮人ニ蠢動ノ動機ヲ与ヘ爾来不逞輩ノ横行著シク良民ノ之カ為ニ苦シメラレタルコト尠カラス又邦人ニシテ彼等ノ迫害ヲ受ケタルコト一再ニ止ラス近時一層危險性ヲ増加シ奥地方面ニ於ケル金穀ノ強徴ハ固ヨリ商埠地内在住鮮人ニモ脅迫状ヲ送付シ我国境附近ニ於テモ屡ニ掠奪ヲ逞フシ甚シキハ我憲兵監視所ヲ襲ヘルモノアリ彼等ノ武装ニ於テ訓練ニ於テ敢テ恐ルヘキモノニアラサルモ（後略）

（朝鮮警備-1～2添付）


⑤　間島における警備の実態
表題： 間島方面不逞鮮人検挙に関する件（密大日記 大正０９年 ５冊の内 ２） 
　作成者： 朝鮮軍参謀長 大野豊四 
　作成年月日： 大正０９年０６月０４日 
　内容：
密受第二六三号 間島方面不逞鮮人檢挙ニ関スル件通牒
陸軍次官 山梨半造
響ニ総督府警務局長赤池濃奉天ニ到リ赤塚総領事、督軍顧問其他関係者ト協定ノ結果張督軍ニ要求シ奉天省及吉林省内間島方面不逞鮮人ヲ檢挙スルコトトナリ巳ニ奉天省内（西間島方面）ヲ於テハ支那巡警及鮮人若干ヨリ成ル捜索班二班ヲ編成シ第一班（上田警察顧問同行）ハ撫順、興京、柳河、海龍方面ヲ第二班（阪本警察顧問同行）ハ安東、寛甸、桓仁、輯安、臨江方面ニ出動独立団及韓族会ニ属スル不逞者ヲ檢挙中ナルカ間島方面ニ於テモ捜査班ヲ編成シ町野督軍顧問ヲ派遣スルコトニ決定シ町野顧問ハ之ニ関シ吉林徐省長ト打合セノ為客月十七日吉林ニ至リシカ徐省長ハ不逞鮮人ト稱スルハ何レモ政治犯ナリ從ツテ支那ハ之ヲ掃蕩スヘキ理由ヲ