防衛省、F3戦闘機の開発決定先送り検討=関係者
https://jp.reuters.com/article/self-defence-f3-idJPKBN1DD0DC
東京 13日 ロイター] - 国産を視野に入れた航空自衛隊の次期戦闘機「F3」について、防衛省が開発決定の先送りを検討していることがわかった。2018年夏までに国産・国際共同開発・輸入のいずれかから選ぶ方針だったが、中国が空軍力を増強する中、将来にわたって日本の航空戦力が優位を保つための戦闘機の姿を明確に描けていないためだ。
複数の関係者によると、次期中期防衛力整備計画に具体的な事業として盛り込まない公算が大きいという。
F3は、2030年ごろから退役が始まる空自の支援戦闘機「F2」・約90機の後継機。開発から調達、維持管理、廃棄までを含めた総事業費は4兆円とも言われ、各国の防衛産業が大型の武器開発案件として参画に関心を示している。
防衛省は、19年4月から始まる5カ年の中期防で事業化することを目指し、日本で単独開発するのか、他国と共同開発するのか、外国から輸入するのかを18年夏までに決めることにしている。昨年から2度、検討に必要な技術情報を収集するため、情報提供に応じる企業の募集を行った。
兵器開発に必要な「情報要求」(RFI)と呼ばれる手続きで、本来であれば日本が求める戦闘機のコンセプトが書類に書かれている。しかし、書類に目を通した企業関係者は「どんな戦闘機を作りたいのか、まったく分からなかった」と話す。
東シナ海上空で活動を強め、陸海空の3軍を合わせて2700機の作戦用航空機を有する中国軍は、ステルス戦闘機「J20」と「J31」を開発中。
英国の国防戦略研究所が発行する「ミリタリーバランス」によると、20年前後に運用を開始するとみられるという。さらに弾道ミサイルや射程1500キロ以上の巡航ミサイルを保有、ミサイル搭載可能な無人機も開発しているとみられる。
一方、日本は最新鋭のステルス戦闘機「F35A」を42機導入するほか、現主力戦闘機「F15」200機のうち、半分の100機の近代化改修を予定している。
F15の残り100機の扱いが決まらず、F2が退役していく中で、「航空優勢を維持するには後継機をどんな戦闘機にすべきか、省内で意見集約ができていない」と、政府関係者は話す。
イージス艦や陸上配備型イージスなどを含め、「防空体制全体の中で考える必要がある」と同関係者は指摘する。
複数の関係者によると、共同開発を選択する場合の相手国選びの検討も順調に進んでいない。本命の米国はF22が現役、F35も配備が始まったばかりで、新たな戦闘機を共同開発するにはタイミングが合わない。今年春から実際に共同研究を進めている英国も有力候補だが、政府関係者は「さまざまな声がある」と話す。
日本の防衛費はここ5年、毎年0.8%のペースで伸びている。しかし、北朝鮮が核と弾道ミサイル開発を急ピッチで進める中、ミサイル防衛の強化を優先。F35や無人偵察機「グローバルホーク」、新型輸送機「オスプレイ」など、米国製の高額な武器調達も増えており、財政的な観点からF3の開発を懐疑的にみる向きもある。
政府関係者は「決定は先送りになりそうだ」と指摘。次の中期防では、F3については数行触れるだけになるかもしれない」と話す。
防衛装備庁はロイターの問い合わせに対し「現時点において判断を先送りするといったことも含め、どのような判断を行うか何ら具体的に決まっていない」としている。
防衛省′F3??機の開?決定先送り?討=?係者
https://jp.reuters.com/article/self-defence-f3-idJPKBN1DD0DC
東京 13日 ロイタ?] - ?産を視野に入れた航空自衛隊の次期??機「F3」について′防衛省が開?決定の先送りを?討していることがわかった。2018年夏までに?産??際共同開??輸入のいずれかから選ぶ方針だったが′中?が空軍力を??する中′??にわたって日本の航空?力が優位を保つための??機の姿を明確に描けていないためだ。
複?の?係者によると′次期中期防衛力整備計?に具?的な事業として盛り?まない公算が大きいという。
F3は′2030年ごろから退役が始まる空自の支援??機「F2」?約90機の後?機。開?から調逹′維持管理′?棄までを含めた?事業費は4兆円とも言われ′各?の防衛産業が大型の武器開?案件として??に?心を示している。
防衛省は′19年4月から始まる5カ年の中期防で事業化することを目指し′日本で??開?するのか′他?と共同開?するのか′外?から輸入するのかを18年夏までに決めることにしている。昨年から2度′?討に必要な技術情報を?集するため′情報提供に?じる企業の募集を行った。
兵器開?に必要な「情報要求」(RFI)と呼ばれる手?きで′本?であれば日本が求める??機のコンセプトが書類に書かれている。しかし′書類に目を通した企業?係者は「どんな??機を作りたいのか′まったく分からなかった」と話す。
東シナ海上空で活動を?め′陸海空の3軍を合わせて2700機の作?用航空機を有する中?軍は′ステルス??機「J20」と「J31」を開?中。
英?の?防?略?究所が?行する「ミリタリ?バランス」によると′20年前後に運用を開始するとみられるという。さらに?道ミサイルや射程1500キロ以上の巡航ミサイルを保有′ミサイル搭載可能な無人機も開?しているとみられる。
一方′日本は最新?のステルス??機「F35A」を42機導入するほか′現主力??機「F15」200機のうち′半分の100機の近代化改修を予定している。
F15の?り100機の扱いが決まらず′F2が退役していく中で′「航空優勢を維持するには後?機をどんな??機にすべきか′省?で意見集約ができていない」と′政府?係者は話す。
イ?ジス艦や陸上配備型イ?ジスなどを含め′「防空?制全?の中で考える必要がある」と同?係者は指摘する。
複?の?係者によると′共同開?を選?する場合の相手?選びの?討も順調に進んでいない。本命の米?はF22が現役′F35も配備が始まったばかりで′新たな??機を共同開?するにはタイミングが合わない。今年春から?際に共同?究を進めている英?も有力候補だが′政府?係者は「さまざまな?がある」と話す。
日本の防衛費はここ5年′?年0.8%のペ?スで伸びている。しかし′北朝鮮が核と?道ミサイル開?を急ピッチで進める中′ミサイル防衛の?化を優先。F35や無人偵察機「グロ?バルホ?ク」′新型輸送機「オスプレイ」など′米?製の高額な武器調逹も?えており′財政的な?点からF3の開?を?疑的にみる向きもある。
政府?係者は「決定は先送りになりそうだ」と指摘。次の中期防では′F3については?行?れるだけになるかもしれない」と話す。
防衛?備?はロイタ?の問い合わせに?し「現時点において判?を先送りするといったことも含め′どのような判?を行うか何ら具?的に決まっていない」としている。