http://www.nationalinterest.org/feature/3-ways-china-the-us-could-go-war-the-south-china-sea-13055 http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2015/707.html 日本で新安保が成立した。このことは、うがった見方をすれば、アメリカが日本の支援を受けアジアで軍事行動が可能になった、すなわち、米中戦争が可能になったことを意味する。 　南シナ海での埋め立てによる中国の軍事拠点造りは、アジアに大きな緊張をもたらしたことは疑う余地がない。南シナ海はアジアのホットスポットになった。 　メディア情報によれば中共は南シナ海を自国の権益として、妥協しないこと明言している。勿論アメリカも世界覇権国の地位を中共に譲るつもりなど全くない。米中激突はもはや避けられない。 決着をつけなけらばならない時が目前に迫っている。 　5月13日付でウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）WSに掲載された、「アメリカのやり口は中国との戦争のリスクがある」(U.S. Gambit Risks Conflict With China)と題する上海発の記事は、ワシントンのアメリカ政府筋によれば、中国が南シナ海で行っている埋め立て工事に対して、アメリカが戦闘機をその上空に飛ばし、また、海軍艦艇を12カイリ内で航行させるという選択肢を考えていると紹介した上で、中国の主権に挑戦するそのような行動は、この海域での中国と他の諸国との領土紛争に対して立場を取らないとしてきたアメリカのこれまでの政策からの変更になり、中国との直接の軍事衝突の危険があると指摘している。 ＜楊潔篪の対ケリー発言＞ 　　重要な国際及び地域問題に関する意思疎通､協調及び協力を強め、違い及び敏感な問題を適切にコントロールし、客観的理性的に互いの戦略意図を見極めるべきだ。楊潔篪は南海問題における中国の原則的立場を重ねて表明し、アメリカが地域の平和と安定のために有益なことを多くするように希望した。 ＜李克強の対ケリー発言＞ 　　李克強は、…双方の認識が必ずしも一致していない問題に関しては、建設的な方法でうまく処理し、コントロールし、中米の相互信頼増進及び地域協力促進に有利なことを多くするべきだと述べた。 ＜藩長龍の対ケリー発言＞ 　　南海問題に関して藩長龍は次のように述べた。中国は、南沙諸島及びその近辺海域に対して争いの余地のない主権を有している。中国が自らの島礁で建設を行うことは完全に主権の範囲内のことであって、議論の余地はない。国家主権と領土保全を守る中国の決意と意志は確固不変である。アメリカが客観的かつ公正に南海問題に向きあい、中国の政策意図を正確に理解し、領土主権問題に関していずれの側にも立たないというコミットを堅く守り、言動を慎重にし、中米相互信頼及び南海の平和安定に有利なことを多くすることを希望する。 　　ケリーは南海問題でいずれの側にも立たないというアメリカ政府の立場を繰り返し述べ､他の当事国を一視同仁するとし、関係メディアの報道は必ずしもアメリカ政府の政治的決定ではないと述べた。 ＜習近平の対ケリー発言＞ 　　習近平は次のように指摘した。私は、広い太平洋は中米両大国を収容するにたる空間を持っていると度々発言している。中米が向きあって行動し、意思疎通と対話を多くし、協力を深め、中米関係が新型大国関係を構築する正しい道筋に沿って前に向かって発展することを確保することを 確保することを希望している。 　勿論、現時点で、中共は軍事超大国アメリカと一戦を交えるつもりなど毛頭ないだろう。しかし、中国は、軍事力がアメリカと拮抗した時点でアメリカと戦争を始めることは確かである。中国の真の狙いは、アメリカを凌駕し世界覇権国になるすることなのだから。そのために、猛烈な勢いで、中共は軍備増強を続けているのだ。アメリカも、将来を見越して、中共の軍事力が手に負えなくなるほどに増強される前に中共を潰したのが本音だろう。 　中国に世界の覇権を奪われたら、ドル基軸体制が崩壊し、膨大な貿易赤字のためにアメリ　　　　 カは破たんする。中共の世界覇権国としての台頭はアメリカの最大懸念なのだ。 　結論から言うと、近い将来、中共が強硬に主張する南シナ海の権益を巡って、「航行の自由」を大義名分として中共と戦争を始めること確実だ。日本で新安保が成立し、南シナ海米中激突の舞台装置が装置が整った。 　おそらく、南シナ海で米中が激突すれば、日本の新安保に定める「存立危機事態」該当す るとして、日本自衛隊が米軍とともに中共軍と戦うことになるだろう。