自衛隊観艦式 2015
10月の観艦式に韓国艦が初参加、防衛交流に弾み！
　 自衛隊が10月に開く観艦式に、韓国海軍の艦船が参加する見通しとなった。５月の日韓防衛相会談で日本側から呼びかけたもので、韓国が自衛隊の観艦式に加 わるのは初めて。年内には、海上自衛隊と韓国海軍による捜索・救難のための共同訓練を約２年ぶりに実施する。両国の防衛交流に弾みがつきそうだ。
　自衛隊観艦式は３年に１度、相模湾で開いており、初めて外国の艦船を招いた前回2012年には米国、オーストラリア、シンガポールの３カ国が参加した。韓国海軍は02年の東京湾での国際観艦式に加わったことはあるが、自衛隊主体の観艦式はない。
　10月18日に開く今回の観艦式には韓国のほか米豪、インドの艦船も参加する見通し。海自の護衛艦や潜水艦、掃海艇でつくる船団に、各国の艦船も入って航行する。哨戒機の飛行や、安倍晋三首相による艦上での訓示も予定している。
　 海自と韓国海軍の捜索・救難共同訓練を年内に日本海か東シナ海の公海上で実施する。13年12月の前回は海自が護衛艦や哨戒ヘリコプター、韓国海軍は駆逐 艦などを派遣し、九州西方の海域で人命救助や海難事故への対処を訓練した。自衛隊と韓国軍の部隊交流や幹部の相互訪問も探る。
　防衛交流再開の背景には、核兵器の弾頭化や弾道ミサイルの長射程化を進める北朝鮮の脅威がある。日米韓３カ国は北朝鮮をめぐる連携の重要性で一致しており、米国からも日韓の交流強化を促す声が高まっていた。

■News Source （NIKKEI）
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS22H2X_V20C15A8PP8000/