まだあるらしいｗ

壮大な航空機の墓場。砂漠に並べられた機体の数は4400機以上

下の写真は、世界で最も巨大な「航空機の墓場」と言われる、デイビス・モンサン空軍基地の写真だ。

これは米アリゾナ州、トゥーソンの広大な砂漠の真ん中にあり、敷地の面積は10.5平方キロメートル。

別名「ボニーヤード（墓場）」と呼ばれ、退役した米陸軍の戦闘機や輸送機、爆撃機などが4400機以上保管されている。

B52やF14トムキャットなど保管

飛行機の多くは、冷戦時代からベトナム戦争までに活躍したのもので、核爆弾を運んでいたB52戦略爆撃機や、ハーキュリーズ輸送機、A10サンダーボルト戦闘機、さらにF14トムキャット戦闘機などもあり、いずれも几帳面に整然と並べられている。

軍用機のいくつかは翼や先端部分を切り取られ、多くの部品も別々に保管されている。

これらの部品は、他の航空機のスペアとして各国の空軍基地へ送られるために、作業員によって抜き取られたものだ。

また他の戦闘機は、太陽光線から機体を防ぐために白いシートで覆われ、新しいミッションで必要になる場合に備え、メンテナンスによってできるだけ以前と同じ状態に保たれ、すぐにでも飛び立てるようになっている。

部品の再利用から解体までを行う

ここに送られた航空機は、まず機体をきれいに洗浄される。

その後、タンクから燃料を抜かれ、内部もきれいに掃除され、弾薬や操縦席のシートも取り除かれ、配管も封印される。

そして航空機をメンテナンスし再生させる部隊、第309師団「AMARG」によって管理される。

AMARGは第2次世界大戦後の1946年に作られ、保管場所としてこのトゥーソンを選んだ。

その理由は、湿度の低さや、めったに雨が降らないこと、さらに海抜が高く、ここの土壌が酸性ではなくアルカリ成分が強かったから、とされている。

航空専門家のニック・ベロニカ氏は

「それぞれの保管場所は、一般的にさまざまな役割を担っている。例えば一時的に故障した飛行機を修理したり、分解 検査してまだ使える部品を再生利用したり、またそれらを必要とされるまで保管したり、さらに完全に使えなくなった機体を解体したりしている」

とBBCの取 材で語った。

http://irorio.jp/daikohkai/20150301/209779/