去年の１１月初旬に、東京の我が家から自動車で２時間半程の、長野（nagano）県の中南部の高原地帯（避暑地）にある別荘（別荘とは言っても、比較的裕福な人々が保有する様な典型的な別荘ではなく、庶民的な中古の一戸建て住宅です）に滞在したついでに、長野（nagano）県東部の小都市、小諸（komoro）に一泊の小旅行をして来た時の物です（別荘に滞在する際、時々、気分転換に、別荘の有る長野（nagano）県や隣接する山梨（yamanashi）県の、旅館やリゾート（resort）ホテル、ペンション等に一泊程度宿泊しています）。

写真以下、３日目（小諸（komoro）での初日。以下、この日と書きます）の続き。。。

写真以下７枚。別荘周辺から小諸（komoro）に向かう途中、古い（１７世紀から２０世紀初め）の、街道（旅人が通る道）沿いの町並みの雰囲気を、ある程度残す、通りの一つにて。。。

写真以下３枚。１８０４年に建てられた建物のまま、現在も営業を行っている、庶民的な旅館。温泉旅館でもない様ですし、個人的に、この旅館のある辺りに泊まる用もないのですが、古い建物に興味があるので、何となく、泊まって見たい気もします（まあ、泊まる事はないと思うけど。。。）。

写真右端は、この旅館の、裏庭若しくは中庭（おそらく。。。）。

写真以下は、小諸（komoro）に到着してから。。。

小諸（komoro）は、長野（nagano）県の東部に位置する、人口４万人程の、小都市です（南北で見ると、軽井沢（karuizawa）・佐久（saku）areaと上田（ueda）areaの間に位置しています）。日本全国には、多くの城下町（歴史的に、地方領主の城（castle）を中心に発展した都市（町））がありますが、小諸（komoro）城（castle）を中心として発展した小諸（komoro）も、その一つで、上田（ueda）城（castle）を中心として発展した、（小諸（komoro）に近い）上田（ueda）同様、城下町（歴史的に、地方領主の城（castle）を中心に発展した都市（町））となっています。ちなみに、歴史的に、規模の大きな仏教の寺又は神道の神社（shrine）を中心として発展した都市（町）を、門前町と言い、歴史的に、都市間等を結ぶ街道（旅人が通る道）沿いにあって、旅人達の宿泊地として、旅人達の為の、宿泊施設群や飲食施設群を中心に発展した、町（村）を、宿場町と言います。小諸（komoro）は、城下町の一方、宿場町の側面も有した都市となっています。現在は、小諸（komoro）市は、懐古（kaiko）園（小諸（komoro）城（castle）跡）を中心とした、観光都市としての側面も有しています。

写真以下７枚。この日の昼食は、前に、kjで、suika_daisukiさんの投稿で見てから、少し気になっていた、小諸（komoro）の、蕎麦屋（蕎麦食堂）で食べました。ちなみに蕎麦は、長野（nagano）県で、昔から、よく食べられている、長野（nagano）県の名物料理の一つで、長野（nagano）県には、蕎麦屋（蕎麦食堂）が、たくさん有ります。

写真以下２枚。蕎麦屋（蕎麦食堂）の庭には、ヘリポート（heliport）。今度、思い立ったら、東京から、自家用ヘリコプター（helicopter）で、この店に蕎麦を食べに来ようかな（嘘（冗談）ですw）。庭から眺めた、景色が綺麗なようなのですが、この日は、生憎の天気で。。。

写真以下５枚。この蕎麦屋（蕎麦食堂）で食べた、この日の昼食。

サービスの（無料の）蕎麦の揚げ物。

蕎麦がき（蕎麦粉を使った料理）。二人で分けて食べました。

写真以下２枚。私が食べた、山菜（山や森、野原で採れる食用植物）蕎麦。だったかな。。。

海苔の下に具が隠れていたので、海苔を、どけると、こんな感じ。。

彼女が食べた、おしぼり蕎麦。説明は、この蕎麦屋さんのsiteを参考にしました。辛味大根の絞り汁に味噌を溶き、薬味と鰹節を加えて、蕎麦に付けて食べる形式の蕎麦です。食べ方の順番は、辛味大根の絞り汁（写真右上）の辛さを味わい、辛さを確認→お好みの量（好きな量）の味噌（写真右下。ちなみに、長野県は、日本の味噌の主要な産地となっています）を、辛味大根の絞り汁（写真右上）に溶かし、味を整える→これに、お好みの量の（好きな量の）刻み葱、鰹節（蕎麦の、すぐ右横。鰹（魚）の肉を干して、削った物）を加えて混ぜ、蕎麦の先端に少し付けて食べる。

この店の、蕎麦、美味しかったです。

写真以下２７枚（写真以下２枚目を除く）。懐古（kaiko）園（小諸（komoro）城（castle）跡）。小諸（komoro）の中心部にある、懐古（kaiko）園と呼ばれている、小諸（komoro）城（castle）の跡です。懐古（kaiko）園は、この時までに、何度か訪れた事がありましたが、紅葉の時期に訪れたのは、この時（紅葉の見頃の、少し前でしたが。。）が初めてでした。小諸（komoro）城（castle）は、１５世紀まで歴史を遡る事が出来る（本格的な城（castle）の体裁が整ったのは、１５５４年（それまでは、城（castle）とは言っても、砦の様な物だったのではないでしょうか。。）。１６世紀の終わりから１７世紀初めの改修によって、現在の様な形（最終的な形）となる）、小諸（komoro）を統治していた地方領主の城（castle）です。

封建制時代には、日本全国には、たくさんの地方領主の城（castle）が有りました。しかしながら、明治（meiji）時代（１８６８年から１９１２年）に入ると、出来るだけ効率良く、迅速に、日本を近代的な国家にする事を目指す、新中央政府にとっては、（無駄に多い、維持費のかかる、前近代的な建物が、広大な敷地内に建っている、）封建時代の象徴的な建物で有る、城（castle）は、必要の無い物（無用の長物）となります。これによって、政府の方針により、１９世紀末に、日本全国の、多くの城（castle）の、ほとんどの建物が取り壊され、かつての地方領主達の城（castle）の広大な敷地は、他の用途の土地に転用されました（もっとも、地方領主としての地位を失うと供に、封建制時代の城（castle）と庭園を失ったものの、多くの地方領主達は、貴族階級に組み入れられ、近代社会（１９世紀末から第２次世界大戦後、間も無くまで）においても、日本の上流階級としての地位と富は、維持しました）。小諸（komoro）城（castle）も、例外ではなく、１９世紀後期に、廃城となり（城（castle）が廃止され）、民間に払い下げられて、かつての小諸（komoro）城（castle）の中心部は、小諸（komoro）の旧士族の手により、神社（shrine）が祀られ、懐古（kaiko）園と名付けられました（現在は、懐古（kaiko）園は、小諸（komoro）市が所有・管理しています）。ちなみに、それまで、小諸（komoro）城（castle）を拠点に、小諸（komoro）を統治していた、地方領主の家、牧野（makino）家は、近代日本において、貴族（子爵）となりました。その後、懐古（kaiko）園は、小諸（komoro）町（現在の小諸（komoro）市）の所有となり？、１９２６年に、公園として整備されました。かつての小諸（komoro）城（castle）の建物で、現存する物は、極わずかですが、懐古（kaiko）園（かつての小諸（komoro）城（castle）の敷地の中心部）に残る石垣（stone wall）や木々に、小諸（komoro）城（castle）の名残を感じる事が出来ます。

現存する、極わずかな、かつての小諸（komoro）城（castle）の建物の一つ。１６１２年に建てられた門です。懐古（kaiko）園から、少し離れた所（小諸（komoro）の市街地の一隅）にあります。現在、懐古（kaiko）園となっている部分の敷地だけでも、30,000坪（約100,000平方ｍ）位は、ありそうな感じですが、かつての、小諸（komoro）城（castle）の敷地は、それよりも、ずっと広かった様です。

写真以下、懐古（kaiko）園を散歩した後は、懐古（kaiko）園に近い場所にある（この辺りも、かつては、小諸（komoro）城（castle）の敷地だった様です）、小山 敬三（koyama keizo）美術館を訪れました。小山 敬三（koyama keizo）美術館は、小諸（komoro）市が運営する、公営の美術館の一つで、小諸（komoro）出身の画家、小山 敬三（koyama keizo）の作品を、収蔵・展示する美術館です。この美術館は、前から少し気になっていた美術館ですが、この時、初めて訪れました。小ぢんまりとした美術館でしたが、雰囲気の良い美術館でした。

写真左、小山 敬三（koyama keizo）美術館の建物。写真右、小山 敬三（koyama keizo）美術館の敷地に移築された、小山 敬三（koyama keizo）の住居兼アトリエ（作品制作の作業場）。

写真以下８枚。小山 敬三（koyama keizo）美術館の建物。

小山 敬三（koyama keizo）美術館の展示室の様子。小山 敬三（koyama keizo）美術館のパンフレット（leaflet）より。。。

小山 敬三（koyama keizo）美術館の敷地に移築された、小山 敬三（koyama keizo）の住居兼アトリエ（作品制作の作業場）。小山 敬三（koyama keizo）が、１９２９年から１９８７年に亡くなるまで暮らし、作品制作を行った、神奈川（kanagawa）県の、湘南（syonan）areaの茅ヶ崎（chigasaki）の海沿いの家の建物（１９２９年に建てられた）を、小山 敬三（koyama keizo）美術館の敷地に移築した物です。有名画家の住宅の建物にしては、質素ですが（家の敷地は、広かった様です）、小山 敬三（koyama keizo）が、まだ、後の時代程、有名ではなかった時に建てられたと言う事と、小山 敬三（koyama keizo）の生き方（生活）の主義・方針と言うのもあったのでしょう。。。ちなみに、小山 敬三（koyama keizo）は、毎年、夏の３ヶ月間は、軽井沢（karuizawa）の別荘兼アトリエ（作品制作の作業場）で過ごしていました（小山 敬三（koyama keizo）の軽井沢（karuizawa）の別荘からは、浅間（asama）山が、良く見えました）。

作品の制作を行う、小山 敬三（koyama keizo）。小山 敬三（koyama keizo）美術館のパンフレット（leaflet）より。。。小山 敬三（koyama keizo）（１８９７年生まれ。１９８７年に亡くなる）は、日本の有名な、西洋画家です。小山 敬三（koyama keizo）は、１８９７年に、小諸（komoro）の、古くから醸造業（山吹（yamabuki）味噌と言う、１６７４年創業の、小諸（komoro）の味噌店（小規模味噌会社））を営む、裕福な商人の家に生まれました。１９２０年に、２３歳で、フランスに留学。１９２２年、サロン・ドートンヌ（Salon d"Automne）に入選。同年、フランスの貴族の娘と結婚。１９２６年には、サロン・ドートンヌ（Salon d"Automne）の会員となり、１９２７年、パリ（Paris）で、個展（作品展示会）を開いた際には、フランス政府が、作品を買い上げました。１９２８年、妻を連れて、日本に帰国。１９２９年、茅ヶ崎（chigasaki）の海沿いに家を建て、住む様になりました。１９３３年、サロン・ドートンヌ（Salon d"Automne）の審査員に任命される。１９５６年、三越（mitsukoshi）デパート、日本橋（nihonbashi）本店にて、展覧会（exhibition）が開催される。１９７５年、文化勲章受賞。１９８２年、東京都心の、大規模ホテル、新高輪（shintakanawa）プリンスホテル（prince hotel）（現在の、グランドプリンスホテル（grand prince hotel）新高輪（shintakanawa））のロビー（lobby）に飾られる大作、「紅浅間（紅asama）」を完成させる。

写真以下、この美術館の収蔵作品例。パンフレット（leaflet）、絵葉書から。。。全て、小山 敬三（koyama keizo）の作品です。

写真左、「ばら（薔薇）」。写真右、「赤い橋」（１９２１年）。

「ブルーズ・ド・ブルガリ」（１９４８年）。ブルガリア（Bulgaria）のブラウス（blouse）を着た、自分の（小山 敬三（koyama keizo）の）の娘をモデル（model）にした作品です。

「真昼の白鷺城」（１９５３年）。姫路（hemeji）城（castle）（下の補足説明参照） を描いた作品です。
姫路（hemeji）城（castle）：姫路（himeji）城（castle）は、日本の西部の兵庫（hyogo）県の、概ね、現在の、姫路（himeji）市と、その周辺地域を統治していた地方領主の城（castle）で、歴史は、１３４６年まで遡りますが、現在に至る最終型に整備されたのは、１７世紀初めの事です。姫路（himeji）城（castle）自体の敷地面積は、約70,000坪（約230,000平方ｍ）ですが、姫路（himeji）城（castle）は、姫路（himeji）城（castle）の周辺を掘（moat）と石垣（stone wall）等で囲い、その中に、地方領主に仕える侍（samurai）、商人、職人等を住まわせた城郭都市を形成していました。したがって、姫路（himeji）城（castle）の面積は、城郭都市を含むと、約700,000坪（約2,300,000平方ｍ）有りました。姫路（himeji）城（castle）部分（約70,000坪）は、現在も残されていますが、姫路（himeji）城（castle）以外の城郭都市部分は、現在は、現代的なビルや住宅が建ち並ぶ、姫路（himeji）の市街地の一部となっており、かつての面影は、ほとんど残っていません。上の絵（「真昼の白鷺城」）に描かれているのは、現存する姫路（hemeji）城（castle）の天守閣（tensyukaku）（城（castle）の建物の内、城（castle）の権威を象徴する建物）です。現存する姫路（hemeji）城（castle）の天守閣（tensyukaku）は、１７世紀初めに、当時、姫路（himeji）を統治していた、地方領主、池田 輝政（ikeda terumasa）が、先代の姫路（himeji）城（castle）の天守閣（tensyukaku）（１５８０年に建てられた）を解体し、新たに建てた物です。姫路（himeji）城（castle）の敷地内の建物の数多くが、やはり１９世紀末に、取り壊されてしまいましたが、姫路（himeji）城（castle）は、現在の日本において、天守閣（tensyukaku）を有する封建制時代（１８世紀半ば以前）の城（castle）が、建物を含めて、最も良く残されている例となっており、国宝に指定され（UNESCOの世界遺産にもなっている）、日本を代表する観光地の一つとなっています。

「浅間（asama）山黎明」（１９５９年）。浅間（asama）山（標高2,568m）は、長野（nagano）県と、長野（nagano）県の東部に隣接する群馬（gunma）県の境にある山で、活火山です。小諸（komoro）や軽井沢（karuizawa）は、浅間（asama）山の山麓に広がる都市（町）です。浅間（asama）山は、小山 敬三（koyama keizo）が、よく絵の題材にした山です。

「妙高（myoko）遠望」。

小諸（komoro）小旅行＆食べ物３へ続く。。。