◇対日貿易がまた赤字増加傾向に戻る
対日貿易の赤字は、1965年に日韓交易が始まって以後増加の一途をたどり、昨年度は史上初めて300億ドルの大台を突破した。
しかも昨年4月には33億2000万ドルの赤字となり、
月間の赤字額としても史上最高を記録した。
しかしその後は減少傾向となり、
今年1月にはようやく14億7000万ドルに減った。
昨年後半から対日貿易赤字が減ったのは、
全世界的な景気低迷で韓国の輸出が急減し、
日本製部品や素材の輸入が大きく減少したためだ。
わが国は源泉技術が足りないため、輸出を増やそうとすると、
それだけ日本部品の輸入が必要となる。
ウォン・円為替レートも少なからぬ影響を及ぼした。
昨年4月と比べ今年1月は54%もの円高ウォン安となった。
ウォン安になると韓国製品の価格競争力が高まって輸出が増える。
ところが韓国の輸出額はこの1月以降15億ドル台を維持していて
横ばい状態なのに、去る2月以後から対日貿易赤字は増加傾向に戻った。
世界では円高がまだ最高潮に達していないと見ているが、
そんな中で対日赤字が増加傾向に戻ったことで、
今後為替レートが更に変動すると
赤字規模はより一層深刻になるものと憂慮される。
◇輸入市場でも日本の比重が更に増す
政府は円高を好機と捉え、貿易不均衡の改善を図ろうという方針だったが、
去る1年間で状況はむしろ悪化した。
対日輸出が減った反面、日本製品の輸入比率はかえって大きくなった。
韓銀の関係者は『原油など国際原材料価格が安定し、
相対的に日本製品の輸入価格比率が高くなったが、
その反面日本は景気低迷で韓国製品の輸入が減った』と述べた。
オ・チャンミン記者 京郷新聞 記事入力2009-05-04 23:02