【TV朝鮮】（アンカー）

　尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の弁護団が憲法裁判所の一部裁判官に対し「公正性に問題あり」として弾劾審判から自ら手を引くよう求める意見書を提出しました。われわれ取材陣が意見書を確認したところ、そこには文炯培（ムン・ヒョンベ）憲法裁判所長権限代行がフォローしているSNS（交流サイト）アカウントのリストが記載されていました。文炯培代行はこれまで知られてきた左派系ジャーナリスト金於俊（キム・オジュン）氏の関連アカウントや李在明（イ・ジェミョン）代表のアカウント以外にも、尹大統領弾劾を求め李在明代表を支持する多くのアカウントをフォローしていることが分かりました。イ・ジェジュン記者の独自取材でお伝えします。

【表】尹大統領の弾劾審判を審理する裁判官たちの政治的偏向

　（記者リポート）

　尹錫悦大統領の弁護団が憲法裁判所に提出した文炯培・憲法裁判所長代行のSNSフォローリストです。

　「私は血も青色」という野党・共に民主党支持者のアカウントや、「李在明代表、頑張ってください」と自らを紹介するアカウントもあります。

　またアン・グィリョン元スポークスマンなど共に民主党所属政治家のアカウントも複数見られます。

　「金建希（キム・ゴンヒ）特別検事」や「尹錫悦弾劾」を主張するものや、さらには「尹錫悦起訴・拘束」というアカウント名もありました。

　尹大統領の弁護団は30ページの分量の意見書で「文炯培代行がこれらのアカウントを単純に見るだけでなく、フォローしているのは法官の良心に反する行為」「恥を知るなら裁判から手を引くべきだ」と主張しています。

　文炯培代行は李在明代表とSNS上でコメントをやりとりするなど、その非常に親しい関係から公正性問題が浮上していますが、憲法裁判所は「弾劾審判とは無関係」とのコメントをすでに発表しています。

　千載賢（チョン・ジェヒョン）／憲法裁判所広報官（1月31日）

　「判断は憲法と法律を客観的に適用することで行われるものであり、裁判官個人の政治的な立場に左右されるものではありません」

　問題となった文炯培代行のSNSアカウントは現時点ですでに削除されています。TV朝鮮、イ・ジェジュンがお伝えしました。

（2025年2月2日放送　TV朝鮮『ニュース7』より）