トランプ就任でどうなる韓国…「米中どちらの味方か」の岐路に 米有力議員は韓国左派を“内通者”と非難
戒厳令騒ぎが韓国に米中間での立ち位置を問う。韓国観察者の鈴置高史氏が注目するのは、大統領弾劾を進める左派を「米韓同盟の破壊者」と米有力議員が見なしたことだ。
「韓国左派は敵に内通」
鈴置:米外交誌に載った1本の小論文が韓国の左右対立に油を注ぎました。
書いたのは韓国生まれのY・キム(Young Kim)下院議員(共和党)。下院外交委員会で東アジア・太平洋小委員会の委員長を務め、米国のアジア政策に影響力を持つ政治家です。
見出しを見れば分かる通り、戒厳令や尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領への弾劾で韓国が大きく揺れる中、「米韓同盟が米国の安全保障にとって必須だ」と説いた論文です。韓国の保守を鼓舞した半面、左派を激高させたのは次のくだりでした。
・While the U.S.-ROK alliance enjoys wide bipartisan support in the United States, factions, including those that have led the presidential impeachments in South Korea, have been working to undermine the alliance and the U.S.-ROK-Japan trilateral partnership.
「米国では米韓同盟に対し超党派的な幅広い支持がある。一方、韓国では大統領弾劾を主導する党派を含め、いくつかの党派が米韓同盟と米韓日の三角協力を壊そうとしてきた」と指摘したのです。もちろん「弾劾を主導する党派」とは野党第1党「共に民主党」をはじめとする左派のことです。
キム議員は証拠として「当初の弾劾訴追案で、大統領が北朝鮮、中国、ロシアに敵対的であり、北東アジアで韓国を孤立させ、あまりに親日的であることを理由にした」ことを挙げました。
さらに、「中国共産党や北朝鮮政権といった我々の敵は、我が同盟の弱みにつけ込んで不安定な状況を利用する方法を模索している。韓国における政治的不安定と反米プロパガンダの高まりは我々の敵に青信号を灯す」と断じました。「共に民主党」こそは、敵への内通者と認定したのです。
すかさず引用した朝鮮日報
保守系紙、朝鮮日報はこの小論文を見逃しませんでした。翌1月7日、ワシントン支局のキム・ウンジュン特派員が「ヤング・キム『尹弾劾主導勢力、韓米同盟と韓・米・日パートナーシップを毀損』」(韓国語版)で引用したうえ、「米政界で弾劾主導勢力を糾弾する声が出たのは初めて」と意義付けました。
尹錫悦大統領の弾劾騒ぎを通じ左派は米韓同盟を潰すつもりだ――と米国も見ていると訴えたのです。弾劾反対派の保守が太極旗と共に星条旗を掲げるのと同じ狙いです。左派が政権を握ったら米国に愛想を尽かされ同盟がおかしくなるぞ、との警告です。
韓国人の約9割が米韓同盟が必要不可欠と考えている。左派には反米的なポーズを打ち出す人が目立ちますが、無記名のアンケートでは「同盟は必要」と答える人が多いのです。
左派系紙ハンギョレは反撃に出ました。「内乱擁護のヤング・キム米下院議員に『チョン・グァンフン牧師との関係を明らかにせよ』」(1月11日、韓国語版)で、在米韓国人団体「民主参与フォーラム」が尹錫悦の親衛クーデターを擁護するキム議員を非難した、と報じました。
チョン・グァンフン牧師とは韓国で極右ユーチューバーと呼ばれている人物です。尹錫悦大統領が戒厳令に踏み切ったのは極右のユーチューバーに感化されたためだ、との説が韓国で広まっており、キム議員もその程度の人間と決め付けたのです。
「韓国の極右が危機を拡大」
ハンギョレは社説も動員しました。「『民主主義の模範』韓国は米国にとっても利益だ」(1月13日、日本語版)でキム論文を以下のように非難しました。
・「単なる失言」として見過ごすわけにはいかない。実際、少なからぬ米国の要職者たちは、尹政権が早期退陣すれば韓国と日本を「対中けん制」に活用しようとする第2次トランプ政権の構想に支障が生じる可能性があるという分析をしている。
・韓国の極右がこの発言を積極的に活用し、嫌中・反中の「陰謀論」と「フェイクニュース」を拡散し、混乱を拡大している。米国の近視眼的な国益だけを考える人物らと韓国の極右が、悪意をもって現在の状況を歪曲し、危機を拡大して再生産しているわけだ。
米国人の一部と韓国の極右が結託し、韓国左派への敵対感を煽っていると非難したのです。記事の最後の1文は「民主主義を回復したより堅実な韓国は、最終的には米国にとっても大きな利益になる」でした。
米国人に「民主主義を回復する」左派の重要性を訴えると同時に、韓国人に対しては左派が政権をとっても韓米同盟は健在だと訴えたのです。
朝鮮日報は再び左派を攻撃しました。キム・ウンジュン特派員がキム議員とのインタビュー記事「[単独]ヤング・キム『弾劾勢力は北朝鮮に融和・中国に従順…朝鮮半島に大きな災難を呼ぶ』」(1月17日、韓国語版)を載せたのです。
キム議員は「弾劾勢力がこの状況を続ければ、混乱と反米宣伝が韓国でさらに拡散するだろう。北朝鮮と中国は虚偽の情報を広め、より大きな不和を植え付け、韓米同盟を弱める機会として活用しよう」と述べています。
「謝罪が足りない」という石破
保守政権でも日本との溝はなぜ広がる?世界最悪の人口減少をなぜ放置?…韓国を観察して40年余り“朝鮮半島「先読みのプロ」”による韓国論の決定版
――要は、左派が米韓同盟を壊すかどうか――との論争ですね。
鈴置:その通りです。近い将来の大統領選挙を意識してののしり合いです。尹錫悦大統領の弾劾はほぼ確実と見られており、弾劾後60日以内に大統領選挙が行われます。それを念頭に置いた駆け引きが早くも始まっているのです。
――なぜ、「共に民主党」は米国を怒らす文言を弾劾訴追案に盛り込んだのでしょうか?
鈴置:1回目の弾劾訴追案を提出した頃は米国からどう見られるかには考えが及ばず、とにかく弾劾に支持を集めるようと尹錫悦大統領に対する罵倒の言葉をかき集めたのだと思われます。
それに左派は「親日」を批判しただけで「親米」には触れていないつもりだったのでしょう。でも、韓国人は「反日」を隠れ蓑に「反米」に動くと米国の外交専門家は見透かしています。
韓国は「歴史問題で謝罪しない日本とは軍事協力できない」との言い訳を使って日米韓三角安保協力はもちろん米韓同盟からも逃げまくって来ました。中国の顔色をうかがうこの作戦は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が採用して以来、保守政権の一部も利用した韓国の常套手段です。
副大統領時代のJ・バイデン(Joe Biden)氏は「謝らない日本」を言い訳に軍事協力から逃げる朴槿恵(パク・クネ)大統領に対し「本当は中国が怖いんだろ」と揶揄しています。『韓国消滅』第4章第1節「日本を見下し『独立』を実感」で詳述しています。
日本では石破茂首相のように「日韓関係が良くならないのは日本の謝罪が足りないからだ」と信じる人が未だにいます(『韓国消滅』)第4章第2節「植民地になったことなどなかった」参照)。
しかし、実態は韓国が米中間で二股をかけるために日本との関係を悪化させている側面が大きい。ちなみに、第4章の見出しは「日本との関係を悪化させたい」です。
「中国に謝々」の李在明
――さすがに左派も2回目の弾劾訴追案は修正し「反日」部分を削りました。
鈴置:ええ。しかし、修正の効果があるかは疑問です。キム議員とは異なり中立的な立場の米議会調査局も、修正後に発表した報告書で、2回目の弾劾訴追案で削られた部分をきっちりと引用しました。「共に民主党」がチラリと見せた「本音」と判断したのでしょう。
「South Korean political Crisis: Martial Law and Impeachment」(2024年12月31日更新)で、韓国で政権交代が起きれば(1)対北朝鮮(2)インド太平洋(3)対中(4)対日――で大きく外交政策が変わるであろう、と予測しました。
米国が注目するのは弾劾訴追案だけではありません。「共に民主党」の大統領候補と見なされる李在明(イ・ジェミョン)代表はこれまで「反米従中」発言を繰り返してきました。
2022年9-10月に尹錫悦政権が日米と合同軍事演習を実施した際、李在明代表は「極端な親日行為」と非難。2023年8月に米キャンプデービッドで日米韓の首脳会談が開催される直前には「歴史の歯車を独立以前に戻す敗着」と呼びました。
2024年3月には「[台湾有事の際は]中国にも謝々、台湾にも謝々と言えばいい」と述べ、台湾への支援を拒否する姿勢を打ち出しました。典型的な韓国の反米左翼の言動です。
李在明代表は12月23日、P・ゴールドバーグ(Philip Goldberg)駐韓米国大使に会い「今後も自由民主主義陣営の一員として役割と責任を果たす」と述べました。大統領選挙を意識し、反米路線を引っ込めて親米路線を掲げたつもりでしょうが、発言を信用する人はいないでしょう。
12月26日には李在明代表は水嶋光一駐韓日本大使と会って「私は日本に対する愛情がとても深い」などと述べました。「日本は敵性国家」が口癖だった李在明代表です。どんなにお人好しな日本の政治家でもそれを信じる人はいないでしょう。それと同じです。
支持率が急回復の保守
――結局、米韓同盟を巡る左右の戦いは……。
鈴置:保守の完勝です。1月第3週の韓国ギャラップの世論調査(調査期間1月14―16日)によると、保守「国民の力」への支持率が39%で、「共に民主党」の36%を上回りました。
2024年10月第5週に32%の同率になって以来、保守の支持率は左派を下回っていました。ことに戒厳令直後の12月第3週は24%対48%とダブルスコアで左派に圧倒されていたのです。
韓国では、左派が大統領の代行まで弾劾するなど調子に乗ったことに国民が反感を抱いたから、と説明されています。私は内政だけでなく外交の不安も大きいと思います。
保守が集会で掲げる星条旗を見れば、戒厳令には強く反発した人でも、「左派を調子に乗せると同盟まで壊しかねないな」と思うからです。
――では、韓国では保守優勢が続く?
鈴置:それは分かりません。大きな変数があります。トランプ(Donald Trump)政権の再登板です。トランプ大統領は1期目がそうだったように北朝鮮との対話に動く可能性があります。少なくとも北朝鮮敵視策は打ち出さないでしょう。
こうした対北融和策は韓国の保守よりも左派との親和性が高い。韓国の保守はバイデン政権の時ほど「米国の後ろ盾」を国民に誇れなくなるのです。
インド太平洋や日本との関係も同様です。韓国の保守がいくらそうした外交を重視しても、トランプ政権に評価してもらえるとは限りません。トランプ大統領には「同志国が集まってことに当たる」発想が薄いのです。
さきほど引用した議会調査局の報告書は、韓国に左派政権が登場したら4点――(1)対北朝鮮(2)インド太平洋(3)対中(4)対日――で米韓の協力は軌道修正を余儀なくされると懸念しました。しかし、トランプ再登板で(1)(2)(4)はさほど問題ではなくなります。米国が韓国との協力を必要としなくなるからです。
保守もトランプは苦手
――でも、「(3)対中」が残ります。トランプ政権はバイデン政権以上に中国に厳しいと見られています。
鈴置:確かにそうです。左派が政権をとれば米国と対中政策で衝突する可能性が極めて高い。しかし、保守なら対中政策においてトランプの米国とうまく行く――わけではないのです。なぜなら保守といっても、韓国は中国に微温的。トランプ政権が望む強度の対中強硬姿勢をとる根性はないからです。
韓国では対中強硬派と見なされた尹錫悦政権も、外から見れば軟弱外交そのものでした。バイデン政権もそんな韓国を見切って「2線級の同盟国」として扱いました。
――バイデン政権は米日韓の軍事協力強化を外交成果と誇ってきました。
鈴置:「日韓の関係を取り持った」と手柄を誇りたいがため「米日韓」の関係強化を誇張して語ってきたに過ぎません。米国は日本のようにお人好しではありません。韓国を本心から海洋勢力側の国とは見なしていないのです。保守政権だろうと、口で親米を唱えようと。
何よりの証拠が、韓国がQuad(日米豪印戦略対話)やAUKUS(米英豪の安全保障への枠組)に加盟したいと表明した時、突き放したことです。
Quad加入はお断り
――そんな事実は知りませんでした。
鈴置:韓国できちんと報じられず、その結果、日本でもほとんど伝えられなかったからでしょう。QuadもAUKUSも中国を念頭に置いた軍事協力の枠組みで、後者には日本も準メンバーとして参加することが2024年4月に決まりました。
ふたつの枠組みに対して曖昧な姿勢をとり続けてきた尹錫悦政権ですが、日本のAUKUS参加を知って焦ったと思われます。同年5月、韓国は豪州との外務・防衛担当閣僚会議(2プラス2)の場で初めてQuadとAUKUSへの参加を希望しました。
これに対し豪政府は明確な返事をしませんでした。米政府もVOA(ボイス・オブ・アメリカ)を通じ「インド太平洋の安全保障に関し、韓国とは多様な方式で協力している」と答えるにとどめました。「これ以上韓国を軍事協力の枠組みに入れる気はないよ」と言ったも同然でした。
多国間の枠組みに韓国を入れたら「最も弱い輪」となるのは確実です。中国にもいい顔をしたい韓国は「トロイの木馬」になりかねません。
中国包囲網たるQuadとAUKUSの内側から、それを突き崩しにかかる可能性が極めて高い。それを防ぐには初めから「韓国はお断り」するのが最も合理的なのです。
「韓国を謝絶した米国」に関しては 『韓国消滅』第3章第3節「中国の台頭に思考停止」をご覧ください。
ペロシ事件が明かす「親米従中」
――韓国の保守は「親米だけど従中」ということですね。
鈴置:まさにそうです。2022年8月、米国のペロシ(Nancy Pelosi)下院議長が台湾経由で韓国と日本を訪問しました。もちろん、中国の台湾侵攻を牽制する狙いでした。
ペロシ議長は当然、親米派の尹錫悦大統領と会えると考えていた。ところが尹錫悦大統領は「夏休み中だ」と言い出して面談を謝絶しました。
さすがに韓国の保守系紙が批判しました。日本では岸田文雄首相には会う予定になっていたので「親米度」で日本に差を付けられると危惧したのです。結局、尹錫悦大統領はソウル訪問中のペロシ議長とは会わずに電話で話しました。
同じソウルにいるのですから電話で話すのも、会うのも同じ手間です。だったら会えばいいのに、中国が恐ろしかったのです。かえって「従中」ぶりを露わにする結果となりました。
「ペロシ事件」も日本ではあまり報じられなかったのですが『韓国消滅』第3章第2節「従中を生む『底の浅い民主主義』」でお読みいただけます。
『米韓同盟消滅』
――韓国の従中を初めに指摘したのは『米韓同盟消滅』でした。
鈴置:この本は左派、文在寅(ムン・ジェイン)政権時代の2018年9月に上梓したものです。文在寅時代の従中ぶりも書いていますが、その前の朴槿恵政権こそが、保守なのに韓国の従中を本格化した政権だった、と指摘しました。
第2章の見出しを「『外交自爆』は朴槿恵政権から始まった」としたのも、そのためです。出版したのはたった6年前ですが、当時はまだ「保守=親米」との先入観が強かったので、驚きを持って受け止められました。
――朴槿恵時代に韓国の「離米従中」に気づいたのですか?
鈴置:ずうっと前、20世紀末頃です。中国が台頭してくるのを見た韓国の指導層の人たちが一斉に「これからは中国だ!」と言い始めたのです。
ただ、当時は「離米従中」を示す外交的な動きが表面化していなかったので、近未来小説の形で書きました。2010年12月に出版した『朝鮮半島201Z年』です。
2013年に米国のアジア専門家から「米韓同盟はいつまで持つか分からない」と聞かされました。保守の朴槿恵政権でさえ「離米従中」に動いたため、韓国は地政学的に大陸側の国と見切ったのです。そのうちに現実が追いついてきたので、ノンフィクションとして『米韓同盟消滅』を出版したわけです。
欲しいのは先進国の称号
――それにしても、自由と民主主義を謳う韓国が、中国側ににじり寄るのは腑に落ちません。
鈴置:韓国が本当の民主主義国ではないからです。今回の戒厳令騒ぎでも分かった通り、韓国人は民主主義というものを心から信奉しているわけではありません。
だから世界で自由と民主主義を守ろうとか、西側に居続けたいといった心情にはならないのです。韓国人が願うのは「先進国の称号」です。それさえ与えられればいいのです。
日本人が見落としやすい原因もあります。韓国人の心の奥底には反欧米の気分が潜んでいることです。韓国人は今、日本に対し植民地支配は不法だった、と認めさせるのに必死です。先進国になった以上、属国だった過去を消したいのです。
でも日本はもちろん、過去に植民地を持っていた欧米諸国は韓国の訴えを無視します(『韓国消滅』)第4章第3節「『アメリカの平和』に盾付く覚悟はあるのか」参照)。
米国だってハワイやフィリピンを併合してきたのです。フィリピンは独立させましたが、ハワイは州のままです。一方、力をつけた中国は併合前から自国民が住んでいたことを理由に「ハワイは中国領だ」と主張し始めました。そんな時に米国は「日本の植民地支配は不法だった」と認めはしないでしょう。植民地支配論はパンドラの箱なのです。
「トランプの嵐」で難破
――韓国人はフラストレーションを溜めている……。
鈴置:そこで思いもよらぬ時に思わぬ行動に出るのです。新型コロナウィルスが蔓延し始めた2020年春、欧米での蔓延がアジアよりも激しく見えた時がありました。すると韓国紙が一斉に「防疫でも東洋が西洋よりも優れている」「今後、西洋は没落し東洋の時代が来る」と書きました。
『韓国民主政治の自壊』第1章第1節の見出し「『西洋の没落』に小躍り」通り、まさに国を挙げて小躍りする感じでした。そんな国は世界で韓国だけでした。
そうした記事を読んだ瞬間、私は韓国が植民地だった過去をいかに消し去りたいのかに思い至りました。西洋が世界の価値基準を決めている間は、日本の植民地支配の不当性は認められない。東洋が主導権を握れば――との痛切な願いが伝わって来たのです。
――韓国は漂流中……。
鈴置:その通りです。米中間での自分の立ち位置を決められないのです。そのうえ1月20日に「何をするか分からない」トランプ氏が大統領に就任しました。「トランプの嵐」の中で韓国は沈没するかもしれません。
트럼프 취임으로 어떻게 되는 한국
「미 중 어느 쪽의 아군인가」의 갈림길에 미 유력 의원은 한국 좌파를“내통자”라고 비난
계엄령 소란이 한국에 미 중간으로의 서 위치를 묻는다.한국 관찰자의 령치타카시씨가 주목하는 것은, 대통령 탄핵을 진행시키는 좌파를 「한미 동맹의 파괴자」라고 미 유력 의원이 본 것이다.
「한국 좌파는 적에게 내통」
령치:미 외교잡지에 실린 1개의 소논문이 한국의 좌우 대립에 불 난데 부채질 했습니다.
쓴 것은 한국 태생의 Y·김(Young Kim) 하원의원(공화당).하원 외교 위원회에서 동아시아·태평양 소위원회의 위원장을 맡아 미국의 아시아 정책에 영향력을 가지는 정치가입니다.
표제를 보면 아는 대로, 계엄령이나 윤 주석기쁨(윤·손뇨르) 대통령에의 탄핵으로 한국이 크게 흔들리는 중, 「한미 동맹이 미국의 안전 보장에 있어서 필수다」라고 말한 논문입니다.한국의 보수를 고무 한 반면, 좌파를 격앙시킨 것은 다음의 내리막이었습니다.
·While the U.S.-ROK alliance enjoys wide bipartisan support in the United States, factions, including those that have led the presidential impeachments in South Korea, have been working to undermine the alliance and the U.S.-ROK-Japan trilateral partnership.
「미국에서는 한미 동맹에 대해 초당파적인 폭넓은 지지가 있다.한편, 한국에서는 대통령 탄핵을 주도하는 당파를 포함해 몇개의 당파가 한미 동맹과 한미일의 삼각협력을 부수려고 왔다」라고 지적했습니다.물론 「탄핵을 주도하는 당파」란 야당 제 1당 「 모두 민주당」을 시작으로 하는 좌파입니다.
김 의원은 증거로 해 「당초의 탄핵 소추안으로, 대통령이 북한, 중국, 러시아에 적대적이고, 북동 아시아에서 한국을 고립시켜, 너무나 친일적인 것을 이유로 했다」일을 들었습니다.
게다가 「중국 공산당이나 북한 정권이라고 하는 우리의 적은, 우리 동맹의 약점에 이용해 불안정한 상황을 이용하는 방법을 모색하고 있다.한국에 있어서의 정치적 불안정과 반미 선전의 고조는 우리의 적에게 청신호를 켠다」라고 판단했습니다.「 모두 민주당」이야말로는, 적에게의 내통자라고 인정했습니다.
재빠르게 인용한 조선일보
보수계지, 조선일보는 이 소논문을 놓치지 않았습니다.다음 1월 7일, 워싱턴 지국의 김·운즐 특파원이 「영·김 「윤탄핵 주도 세력, 한미 동맹과 한·미·일 파트너십을 훼손」」(한국어판)로 인용한 뒤, 「미 정와`E로 탄핵 주도 세력을 규탄하는 소리가 난 것은 처음」이라고 의의 붙였습니다.
윤 주석기쁨 대통령의 탄핵 소란을 통해 좌파는 한미 동맹을 잡을 생각이다--와 미국도 보고 있다고 호소했습니다.탄핵 반대파의 보수가 태극기와 함께 성조기를 내거는 것과 같은 목적입니다.좌파가 정권을 잡으면 미국에 정나미가 떨어지게 해져서 동맹이 이상해질거야, 라는 경고입니다.
한국인의 약 9할이 한미 동맹이 필요 불가결이라고 생각하고 있다.좌파에는 반미적인 포즈를 밝히는 사람이 눈에 띕니다만, 무기명의 앙케이트에서는 「동맹은 필요」라고 대답하는 사람이 많습니다.
좌파계지 한겨레는 반격을 했습니다.「내란 옹호의 영·김 미국 하원 의원에 「정·그훈 목사와의 관계를 분명히 해서」」(1월 11일, 한국어판)로, 재미 한국인 단체 「민주 참여 포럼」이 윤 주석기쁨의 친위 쿠데타를 옹호 하는 김 의원을 비난 했다, 라고 알렸습니다.
정·그훈 목사란 한국에서 극우 유츄바로 불리고 있는 인물입니다.윤 주석기쁨 대통령이 계엄령을 단행한 것은 극우의 유츄바에 감화 되었기 때문이다, 와의 설이 한국에서 퍼지고 있어 김 의원도 그 정도의 인간과 단정지었습니다.
「한국의 극우가 위기를 확대/`v
한겨레는 사설도 동원했습니다.「 「민주주의의 모범」한국은 미국에 있어서도 이익이다」(1월 13일, 일본어판)로 김 논문을 이하와 같이 비난 했습니다.
·「단순한 실언」으로서 간과할 수는 없다.실제, 적지않은 미국의 요직자들은, 윤정권이 조기 퇴진하면 한국과 일본을 「대 중국 견제」에 활용하려고 하는 제2차 트럼프 정권의 구상에 지장이 생길 가능성이 있다라고 하는 분석을 하고 있다.
·한국의 극우가 이 발언을 적극적으로 활용해, 혐중·반중의 「음모론」과「페이크 뉴스」를 확산해, 혼란을 확대하고 있다.미국의 근시안적인 국익만을 생각하는 인물등과 한국의 극우가, 악의를 가지고 현재의 상황을 왜곡해, 위기를 확대해 재생산하고 있는 것이다.
미국인의 일부와 한국의 극우가 결탁해, 한국 좌파에의 적대감을 부추기고 있다고 비난 했습니다.기사의 마지막 1문은 「민주주의를 회복했던 것보다 견실한 한국은, 최종적으로는 미국에 있어서도 큰 이익이 된다」였습니다.
미국인에 「민주주의를 회복한다」좌파의 중요성을 호소하는 것과 동시에, 한국인에 대해서는 좌파가 정권을 매우 한미 동맹은 건재하다고 호소했습니다.
조선일보는 다시 좌파를 공격했습니다.김·운즐 특파원이 김 의원과의 인터뷰 기사 「[단독]영·김 「탄핵 세력은 북한에 융화·중국에 순종
한반도에 큰 재난을 부른다」」(1월 17일, 한국어판)을 실었습니다.
김 의원은 「탄핵 세력이 이 상황을 계속하면, 혼란과 반미 선전이 한국에서 한층 더 확산할 것이다.북한과 중국은 허위의 정보를 넓은, 보다 큰 불화를 심어 한미 동맹을 약하게 할 기회로서 활용하자」라고 말하고 있습니다.
「사죄가 부족하다」라고 하는 이시바
보수 정권에서도 일본과의 도랑은 왜 퍼져?세계 최악의 인구 감소를 왜 방치?
한국을 관찰해 40년남짓“한반도 「예측의 프로」”에 의한 한국론의 결정판
――요점은, 좌파가 한미 동맹을 부술지--와의 논쟁이군요.
령치:그 대로입니다.가까운 장래의 대통령 선거를 의식한의 사리합 있어입니다.윤 주석기쁨 대통령의 탄핵은 거의 확실이라고 보여지고 있어 탄핵 후 60일 이내에 대통령 선거를 합니다.그것을 염두에 둔 술책이 이미 시작되어 있습니다.
――왜, 「 모두 민주당」은 미국을 성나게 하는 문언을 탄핵 소추안에 포함시켰는지요?
령치:1번째의 탄핵 소추안을 제출했을 무렵은 미국볼 수 있을까 생각이 미치지 않고, 어쨌든 탄핵에 지지를 모으도록(듯이)와 윤 주석기쁨 대통령에 대한 매도의 말을 모았던 것이라고 생각됩니다.
거기에 좌파는 「친일」을 비판한 것만으로 「친미」에는 접하지 않을 생각이었을까.그렇지만, 한국인은 「반일」을 방패역에 「반미」에 움직이면 미국의 외교 전문가는 간파하고 있습니다.
한국은 「역사 문제로 사죄하지 않는 일본과는 군사 협력할 수 없다」라는 변명을 사용해 일·미·한 삼각 안보 협력은 물론 한미 동맹으로부터도 마구 도망쳐 왔습니다.중국의 안색을 살피는 이 작전은, 노무현(노·무홀) 정권이 채용한 이래, 보수 정권의 일부도 이용한 한국의 상투수단입니다.
부통령 시대의 J·바이덴(JoeBiden) 씨는 「사과하지 않는 일본」을 변명에 군사 협력으로부터 도망치는 박근 메구미(박·쿠네) 대통령에 대해 「사실은 중국포 있는이겠지」라고 야유하고 있습니다.「한국 소멸」 제4장 제 1절 「일본을 업신여겨 「독립」을 실감」으로 상술하고 있습니다.
일본에서는 이시바 시게루 수상과 같이 「일한 관계가 좋아지지 않는 것은 일본의 사죄가 부족하기 때문이다」라고 믿는 사람이 아직도 있습니다( 「한국 소멸」) 제4장 제 2절 「식민지가 된 것 등 없었다」참조).
그러나, 실태는 한국이 미 중간에 양다리를 들이기 위해서 일본과의 관계를 악화시키고 있는 측면이 크다.덧붙여서, 제4장의 표제는 「일본과의 관계를 악화시키고 싶다」입니다.
「중국에 사들」의 이재명
――과연 좌파도 2번째의 탄핵 소추안은 수정해 「반일」부분을 깎았습니다.
령치:예.그러나, 수정의 효과가 있다인가는 의문입니다.김 의원이란 달라 중립적인 입장의 미 의회 조사국도, 수정 후에 발표한 보고서로, 2번째의 탄핵 소추안으로 깎아진 부분을 제대로 인용했습니다.「 모두 민주당」이 치라리와 보인 「본심」이라고 판단했겠지요.
「South Korean political Crisis: Martial Law andImpeachment」(2024년 12월 31일 갱신)로, 한국에서 정권 교대가 일어나면(1) 대북(2) 인도 태평양(3) 대 중국(4) 대일--로 크게 외교 정책이 바뀔 것이다, 라고 예측했습니다.
미국이 주목하는 것은 탄핵 소추안만이 아닙니다.「 모두 민주당」의 대통령 후보라고 보여지는 이재아키라(이·제몰) 대표는 지금까지 「반미종중」발언을 반복해 왔습니다.
2022년9-10월에 윤 주석기쁨 정권이 일·미와 합동군사연습을 실시했을 때, 이재 명대표는 「극단적인 친일 행위」라고 비난.2023년 8월에 미 캠프 데이비드로 일·미·한의 정상회담이 개최되기 직전에는 「역사의 톱니바퀴를 독립 이전에 되돌리는 패벌」이라고 불렀습니다.
2024년 3월에는 「[대만 유사때는]중국에도 사들, 대만에도 사들이라고 말하면 된다」라고 말해 대만에의 지원을 거부하는 자세를 밝혔습니다.전형적인 한국의 반미 좌익의 언동입니다.
이재 명대표는 12월 23일, P·고르드바그(PhilipGoldberg) 주한미국 대사를 만나 「향후도 자유 민주주의 진영의 일원으로서 역할과 책임을 완수한다」라고 말했습니다.대통령 선거를 의식해, 반미 노선을 인담아 친미 노선을 내건 생각이겠지만, 발언을 신용하는 사람은 없을 것입니다.
12월 26일에는 이재 명대표는 미즈시마 코이치주한일본대사와 만나 「 나는 일본에 대한 애정이 매우 깊다」 등이라고 말했습니다.「일본은 적성 국가」가 말버릇이었던 이재 명대표입니다.아무리 호인인 일본의 정치가라도 그것을 믿는 사람은 없을 것입니다.그것과 같습니다.
지지율이 급회복의 보수
――결국, 한미 동맹을 둘러싼 좌우의 싸움은
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령치:보수의 완승입니다.1월 제 3주의 한국 갤럽의 여론 조사(조사기간 1월 14―16일)에 의하면, 보수 「국민 힘」에의 지지율이 39%로, 「 모두 민주당」의 36%를 웃돌았습니다.
2024년 10월 제 5주에 32%의 동률이 된 이래, 보수의 지지율은 좌파를 밑돌고 있었습니다.일로 계엄령 직후의 12월 제 3주는 24%대 48%과 더블 스코어로 좌파에 압도 되고 있었습니다.
한국에서는, 좌파가 대통령의 대행까지 탄핵 하는 등 본궤도에 올랐던 것에 국민이 반감을 안았기 때문에, 라고 설명되고 있습니다.나는 내정 뿐만이 아니라 외교의 불안도 크다고 생각합니다.
보수가 집회에서 내거는 성조기를 보면, 계엄령에는 강하게 반발한 사람이라도, 「좌파를 상태에 실으면 동맹까지 부술 수도 있는 」(이)라고 생각하기 때문입니다.
――그럼, 한국에서는 보수 우세가 계속 되어?
령치:그것은 모릅니다.큰 변수가 있어요.트럼프(DonaldTrump) 정권의 재등판입니다.트럼프 대통령은 1기째가 그랬던 것 같게 북한과의 대화에 움직일 가능성이 있어요.적어도 북한 적대시책은 밝히지 않을 것입니다.
이러한 대북 융화책은 한국의 보수보다 좌파와의 친화성이 높다.한국의 보수는 바이덴 정권때 정도 「미국의 후원자」를 국민에게 자랑할 수 없게 됩니다.
인도 태평양이나 일본과의 관계도 같습니다.한국의 보수가 아무리 그러한 외교를 중시해도, 트럼프 정권에 평가 받을 수 있다고는 할 수 없습니다.트럼프 대통령에게는 「동지국이 모여 일에 해당된다」발상이 얇습니다.
조금 전 인용한 의회 조사국의 보고서는, 한국에 좌파 정권이 등장하면 4점--(1) 대북(2) 인도 태평양(3) 대 중국(4) 대일--로 한미의 협력은 궤도수정을 피할 수 없게 된다고 염려했습니다.그러나, 트럼프재등판으로(1)(2)(4)는 그다지 문제는 아니게 됩니다.미국이 한국과의 협력을 필요로 하지 않게 되기 때문입니다.
보수도 트럼프는 골칫거리
――그렇지만, 「(3) 대 중국」이 남습니다.트럼프 정권은 바이덴 정권 이상으로 중국에 어렵다고 보여지고 있습니다.
령치:확실히 그렇습니다.좌파가 정권을 취하면 미국과 대 중국 정책으로 충돌할 가능성이 지극히 높다.그러나, 보수라면 대 중국 정책에 대해 트럼프의 미국과 잘 되간다--것은 아닙니다.왜냐하면 보수라고 해도, 한국은 중국에 미온적.트럼프 정권이 바라는 강도의 대 중국 강경 자세를 취하는 근성은 없기 때문입니다.
한국에서는 대 중국 강경파라고 보여진 윤 주석기쁨 정권도, 밖에서 보면 연약 외교 그 자체였습니다.바이덴 정권도 그런 한국을 단념해 「2선급의 동맹국」으로서 취급했습니다.
――바이덴 정권은 미 일한의 군사 협력 강화를 외교 성과와 자랑해 왔습니다.
령치:「일한의 관계를 쥐었다」라고 공훈을 자랑하고 싶지만 모아 두어 「미 일한」의 관계 강화를 과장해 말하고 북으로 지나지 않습니다.미국은 일본과 같이 호인이 아닙니다.한국을 본심으로부터 해양 세력측의 나라라고는 보지 않습니다.보수 정권일거라고, 입으로 친미를 주창하려고.
무엇보다의 증거가, 한국이 Quad(일·미호인전략 대화)나 AUKUS(미국과 영국호주의 안전 보장에의 범위)에 가맹하고 싶다고 표명했을 때, 떨쳐 낸 것입니다.
Quad 가입은 거절
――그런 사실은 몰랐습니다.
령치:한국에서 제대로 보도되지 않고, 그 결과, 일본에서도 거의 전해지지 않았으니까지요.Quad도 AUKUS도 중국을 염두에 둔 군사 협력의 골조로, 후자에게는 일본도 준멤버로서 참가하는 것이 2024년 4월에 정해졌습니다.
두 골조에 대해서 애매한 계속 자세를 취해 온 윤 주석기쁨 정권입니다만, 일본의 AUKUS 참가를 알아 초조해 했다고 생각됩니다.동년 5월, 한국은 호주와의 외무·방위 담당 각료회의(2 플러스 2)의 장소에서 처음으로 Quad와 AUKUS에의 참가를 희망했습니다.
이것에 대해호주 정부는 명확한 대답을 하지 않았습니다.미 정부도 VOA(보이스·오브·미국)를 통해 「인도 태평양의 안전 보장에 관해, 한국과는 다양한 방식으로 협력하고 있다」라고 대답하는에 그쳤습니다.「더 이상 한국을 군사 협력의 범위에 들어갈 수 있을 생각은 없어」라고 했다와 다름없었습니다.
다국간의 골조에 한국을 들어갈 수 있으면 「가장 약한 고리」가 되는 것은 확실합니다.중국에도 좋은 얼굴을 하고 싶은 한국은 「트로이의 목마」가 될 수 있습니다.
중국 포위망인 Quad와 AUKUS의 안쪽으로부터, 그것을 무너뜨려에 걸릴 가능성이 지극히 높다.그것을 막으려면 처음부터 「한국은 거절」하는 것이 가장 합리적입니다.
「한국을 사절 한 미국」에 관해서는 「한국 소멸」 제3장 제 3절 「중국의 대두에 사고 정지」를 봐 주세요/`B
페로시 사건이 밝히는 「친미종중」
――한국의 보수는 「친미이지만 종중」이라고 하는 것이군요.
령치:확실히 그렇습니다.2022년 8월, 미국의 페로시(NancyPelosi) 하원 의장이 대만 경유로 한국과 일본을 방문했습니다.물론, 중국의 대만 침공을 견제하는 목적이었습니다.
페로시 의장은 당연, 친미파의 윤 주석기쁨 대통령과 만날 수 있다고 생각하고 있었다.그런데 윤 주석기쁨 대통령은 「여름휴가(방학)중이다」라고 하기 시작해 면담을 사절 했습니다.
과연 한국의 보수계지가 비판했습니다.일본에서는 키시다 후미오 수상에게는 만날 예정으로 되고 있었으므로 「친미도」로 일본에 차이를 낼 수 있으면 위구했습니다.결국, 윤 주석기쁨 대통령은 서울 방문중의 페로시 의장이란 만나지 못하고 전화로 이야기했습니다.
같은 서울에 있으니까 전화로 이야기하는 것도, 만나는 것도 같은 수고입니다.그렇다면 만나면 좋은데, 중국이 무서웠습니다.오히려 「종중」상을 노골적으로 나타내는 결과가 되었습니다.
「페로시 사건」도 일본에서는 별로 보도되지 않았습니다만 「한국 소멸」 제3장 제 2절 「종중을 낳는 「바닥이 얕은 민주주의」」로 읽어 받을 수 있습니다.
「한미 동맹 소멸」
――한국의 종중을 처음에 지적한 것은 「한미 동맹 소멸」이었습니다.
령치:이 책은 좌파, 문 재인(문·제인) 정권 시대의 2018년 9월에 출판 한 것입니다.문 재인시대의 종중상도 쓰고 있습니다만, 그 전의 박근혜정권이, 보수인데 한국의 종중을 본격화한 정권이었다, 라고 지적했습니다.
제2장의 표제를 「 「외교 자폭」은 박근혜정권으로부터 시작되었다」라고 했던 것도, 기타째입니다.출판한 것은 단 6년전입니다만, 당시는 아직 「보수=친미」라는 선입관이 강했기 때문에, 놀라움을 가지고 받아들여졌습니다.
――박근혜시대에 한국의 「리미 종중」을 눈치챘습니까?
령치:와 전, 20 세기말무렵입니다.중국이 대두해 오는 것을 본 한국의 지도층의 사람들이 일제히 「지금부터는 중국이다!」라고 하기 시작했습니다.
단지, 당시는 「리미 종중」을 나타내는 외교적인 움직임이 표면화하지 않았기 때문에, 가까운 미래 소설의 형태로 썼습니다.2010년 12월에 출판한 「한반도 201 Z년」입니다.
2013년에 미국의 아시아 전문가로부터 「한미 동맹은 언제까지 가지는지 모른다」라고 들었습니다.보수의 박근혜정권조차 「리미 종중」에 움직였기 때문에, 한국은 지정학적으로 대륙측의 나라와 단념했습니다.그러던 중 현실이 따라잡았기 때문에, 논픽션으로서 「한미 동맹 소멸」을 출판한 것입니다.
갖고 싶은 것은 선진국의 칭호
――그렇다 치더라도, 자유와 민주주의를 구가하는 한국 하지만, 중국 측에 짓이겨 모이는 것은 납득이 가지 않습니다.
령치:한국이 진짜 민주주의국은 아니기 때문입니다.이번 계엄령 소란에서도 안 대로, 한국인은 민주주의라는 것을 진심으로 신봉 하고 있는 것은 아닙니다.
그러니까 세계에서 자유와 민주주의를 지켜야지라든가, 서쪽으로 계속 있고 싶다고 한 심정은 되지 않습니다.한국인이 바라는 것은 「선진국의 칭호」입니다.그것만 주어지면 괜찮습니다.
일본인이 간과하기 쉬운 원인도 있습니다.한국인의 속마음에는 반구미의 기분이 잠복하고 있는 것입니다.한국인은 지금, 일본에 대해 식민지 지배는 불법이었다, 로 인정하게 하는데 필사적입니다.선진국이 된 이상, 속국이었던 과거를 지우고 싶습니다.
그렇지만 일본은 물론, 과거에 식민지를 가지고 있던 구미제국은 한국의 호소를 무시하는( 「한국 소멸」) 제4장 제 3절 「 「미국의 평화」에 방패 붙을 각오는 있다 의 것인지」참조).
미국도 하와이나 필리핀을 병합라고 왔습니다.필리핀은 독립시켰습니다만, 하와이는 주인 채입니다.한편, 힘을 기른 중국은 병합 전부터 자국민이 살고 있던 것을 이유에 「하와이는 중국령이다」라고 주장하기 시작했습니다.그런 때에 미국은 「일본의 식민지지농`z는 불법이었다」라고 인정은 하지 않을 것입니다.식민지 지배론은 판도라의 상자입니다.
「트럼프의 폭풍우」로 난파
――한국인은 욕구불만을 모으고 있다
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령치:거기서 생각치도 못한 때로 생각하지 않는 행동을 취합니다.신형 코로나 바이러스가 만연하기 시작한 2020년 봄, 구미에서의 만연이 아시아보다 격렬하게 보였을 때가 있었습니다.그러자(면) 한국지가 일제히 「방역에서도 동양이 서양보다 우수하다」 「향후, 서양은 몰락해 동양의 시대가 온다」라고 썼습니다.
「한국민주정치의 자괴」 제1장 제 1절의 표제 「 「서양의 몰락」에 소뛰어」대로, 확실히 거국적으로 소뛰는 느낌이었습니다.그런 나라는 세계에서 한국만이었습니다.
그러한 기사를 읽은 순간, 나는 한국이 식민지였던 과거를 얼마나 지워 없애고 싶은 것인지에 생각이 미쳤습니다.서양이 세계의 가치 기준을 결정하고 있는 동안은, 일본의 식민지 지배의 부당성은 인정받지 못한다.동양이 주도권을 잡으면--와의 통절한 소원이 전해져 왔습니다.
――한국은 표류중
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령치:그 대로입니다.미 중간으로의 자신의 서 위치를 결정할 수 없습니다.게다가 1월 20일에 「무엇을 하는지 모른다」트럼프씨가 대통령으로 취임 섬 해 .「트럼프의 폭풍우」속에서 한국은 침몰할지도 모릅니다.