日本のロックバンド「Ｏｆｆｉｃｉａｌ髭男ｄｉｓｍ」初のアジアツアー「ＯＦＦＩＣＩＡＬ　ＨＩＧＥ　ＤＡＮＤＩＳＭ　ＡＳＩＡ　ＴＯＵＲ　２０２４―Ｒｅｊｏｉｃｅ―」の韓国・ソウル公演が１２月１日に行われる。

　バンドはメジャーデビュー前の２０１６年、ソウルのライブハウスで単独公演を開催。韓国でも「ヒゲダン」の愛称で親しまれている。

　今回のアジアツアーのソウル公演は、今月１９日正午にチケット当落情報が発表。応募ウエブサイト上には待機人数として約６万人以上が表示され、約１万人の会場収容人数に対して応募過多の状況になった。チケットはすべてスタンディングで、税込み１万５０００円と１万３５００円の２種類。すでに現地のＳＮＳ上などでは転売が始まり、２倍の３万円ほどで取引されているほどだ。

　ソウルの街中には、バンドのソウル公演を告知するポスターが張られているほか、飲食店ではバンドのヒット曲「Ｐｒｅｔｅｎｄｅｒ」（２０１９年）などが流れているという。

　現地の音楽事情に詳しい人は「ＢＴＳやＮｅｗＪｅａｎｓなどの欧米マーケットを意識したアイドルが韓国の音楽シーンを席巻していますが、最近の国内ファンはやや食傷気味。ヒゲダンは演奏技術や曲の構成が素晴らしいという声がよく聞かれ、２０代くらいの女性からは特に人気です」と話す。

　日本のロックバンドとしてはほかにも「Ｋｉｎｇ　Ｇｎｕ（キングヌー）」が４月にソウルで単独公演を開催し、４０００人分のチケットを発売後即完売。急きょ追加公演が決定した。

　日本の音楽が、韓国国内で支持を集める機運が高まっているようだ。