尹大統領は今後も職務にあたることができますが、最大野党「共に民主党」は弾劾訴追案が通るまで、毎週、発議を繰り返す方針を明らかにしました。

共に民主党　李在明代表「大韓民国最悪のリスクになっている尹錫悦氏を必ず弾劾する」
（引用ここまで）

　昨日、弾劾決議案が廃案になった際に、韓国の臨時国会召集システムについてちょっと語りました。
　もう一度書いておきましょうか。
・国会に在籍する議員の1/4以上の求めで臨時国会が召集される。
・臨時国会の期間は30日以内。
・以前に廃案、不成立になった法案も文面を変更することで提出できる。

　といったわけで楽韓Webでは「毎月でも弾劾可決案を出すことができるドン！」と書いたのですが。
　まさか会期を1週間にして毎週週替わり

弁当

弾劾になるとは思わないでしょ。


　まあ、わんこ弾劾になること自体は間違いないんですけども。
　その一方で国民の力側は「ユン大統領を『主君押込』の形にして、内閣と我々が行政を代行する」との案を出しているそうですが。
　共に民主党側は「それって憲法違反じゃないの？」と当然の指摘をしています。

ウ・ウォンシク「大統領権限の首相・与党共同行使は明白な違憲」（朝鮮日報・朝鮮語）

　実際、大統領の権限を内閣に移行するのであれば、それなりの法的根拠が必要となるのですが.
　内閣が大統領代行をできるのは基本的に「大統領が職務を執行できない場合のみ」です。
　病気で倒れたとか、国会で弾劾案が決議されて職務停止されたとか。
　そういった状況ではないのに内閣が大統領の職務代行を行おうとすること自体が憲法違反であると。
　そこに与党がからむのであればなおのこと。

　大統領による国会無視での戒厳令発令も違憲。
　内閣の大統領権限行使も違憲。
　……弾劾以外でこの事態を解決できるとは思えないけどなぁ。
　「大統領による自発的辞任」すら法的に定められていないので。

　このまま与野党が千日手に陥って韓国社会がしおれていくのもまた一興ではありますけどね。