懲役1年の有罪判決を受けたイ・ジェミョン、さらに来週にはまた地裁判決で司法リスクのスパイラル状態……党内の求心力を急速に失いつつある模様
共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表の公職選挙法違反事件で懲役1年、執行猶予2年の一審判決が下され、李代表の司法リスクが一気に現実化した。民主党は無罪判決または100万ウォン(約11万円)未満の罰金刑を予想する向きが多かった。しかし、予想を超える懲役刑が言い渡され、二審以降も李代表が追い込まれた状況で裁判が進む可能性が指摘されている。
仮に一審判決のまま大法院で刑が確定すれば、李代表は被選挙権が10年間制限され、次の大統領選には出馬できなくなる。さらに、今月25日には公職選挙法違反事件より反論がはるかに難しいとされてきた偽証教唆事件の一審判決も予定されている。このため、金融投資所得税の廃止方針を表明にするなど、最近中道勢力の取り込みを図ってきた李代表が方針を変え、与党との対決をエスカレートさせるのではないかとの見方が出ている。 (中略)
民主党は判決に衝撃を受けている。これまで民主党議員は、李代表の公職選挙法違反事件について、対外的には「100%無罪」だと主張してきた。党内でも「たとえ有罪となっても、大統領選出馬には支障がない100万ウォン未満の罰金刑が言い渡されるだろう」との予測が支配的だった。同党関係者は「李代表の司法リスクの中で最も難度が低いとされてきた最初の関門で難関にぶつかった」と話した。
法曹界からは二審以降も李代表には見通しが厳しいとの分析が多く聞かれる。公職選挙法は一審裁判は6カ月、二審以降はそれぞれ3カ月以内に裁判を終えるよう定めている。 (中略)
2027年3月に行われる次期大統領選前に、一審判決の通りに大法院で刑が確定すれば、李代表は大統領選出馬の道は閉ざされる。このため、今回の判決を契機として、李代表が掌握してきた民主党は屋台骨が揺らぎかねない。李代表は偽証教唆事件、大庄洞事件、サンバンウルによる対北朝鮮違法送金事件などの審理と一審判決を相次いで控えている。民主党関係者は「党が引き続き『李在明擁護組織』として活動することは難しいのではないか」と語った。
(引用ここまで)
イ・ジェミョンへの公職選挙法違反での有罪判決、それも懲役1年という被選挙権を10年間失うことになる判決は野党である共に民主党に大打撃を与えています。
何度か書いていますが、野党側は「無罪、有罪でも公民権停止のない軽い判決」を想定していました。
ですが、実際には懲役1年執行猶予2年と想定外の有罪判決を受けてしまった。
といったわけで一気にイ・ジェミョンはその求心力を失いつつあるのですね。
共に民主党はプランBとして、京畿道知事であるキム・ドンヨン知事を擁立しようとの話が出つつあります。
「懲役刑」で揺れるイ・ジェミョン…… 「待望論」が固まるキム・ドンヨン(京幾日報・朝鮮語)
「キム・ドンヨン、聞いたことあるな……」って思う人もいると思います。
ムン・ジェイン政権時代、企画財政部長官(財務相に相当)だった人物ですね。
キム・ドンヨンは経済官僚からの叩き上げだったこともあって、ムン・ジェインの「所得主導成長政策」に反旗を翻したこともあるんですよね。
まあ、結果として更迭されたんですが(笑)。
その後、政治家に転身して2022年の地方統一選で京畿道知事になってます。
ただまあ……キム・ドンヨンは政治家としてはまだ未知数でしかない。
イ・ジェミョンは無茶苦茶であっても、大統領選挙で0.7%差で惜敗したことがあるわけで。
んー、難しいところ。司法リスクを抱えているが政治家として顔が売れているイ・ジェミョンか。
政治家としてはまだ馴染みはないものの司法リスクのないキム・ドンヨンか。
ちなみにタマネギ男ことチョ・グクは子供の大学受験に際しての書類偽造で実刑判決(懲役2年)を受けて大法院で上告中。
つまり、司法リスクはイ・ジェミョンよりも高いので大統領候補としてはだいぶ無理です。奇跡的に大法院で無罪判決を受けたら……まあ可能性はだいぶ低いですけどね。
懲役1年の有罪判決を受けたイ・ジェミョン、さらに来週にはまた地裁判決で司法リスクのスパイラル状態……党内の求心力を急速に失いつつある模様
共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表の公職選挙法違反事件で懲役1年、執行猶予2年の一審判決が下され、李代表の司法リスクが一気に現実化した。民主党は無罪判決または100万ウォン(約11万円)未満の罰金刑を予想する向きが多かった。しかし、予想を超える懲役刑が言い渡され、二審以降も李代表が追い込まれた状況で裁判が進む可能性が指摘されている。
仮に一審判決のまま大法院で刑が確定すれば、李代表は被選挙権が10年間制限され、次の大統領選には出馬できなくなる。さらに、今月25日には公職選挙法違反事件より反論がはるかに難しいとされてきた偽証教唆事件の一審判決も予定されている。このため、金融投資所得税の廃止方針を表明にするなど、最近中道勢力の取り込みを図ってきた李代表が方針を変え、与党との対決をエスカレートさせるのではないかとの見方が出ている。 (中略)
民主党は判決に衝撃を受けている。これまで民主党議員は、李代表の公職選挙法違反事件について、対外的には「100%無罪」だと主張してきた。党内でも「たとえ有罪となっても、大統領選出馬には支障がない100万ウォン未満の罰金刑が言い渡されるだろう」との予測が支配的だった。同党関係者は「李代表の司法リスクの中で最も難度が低いとされてきた最初の関門で難関にぶつかった」と話した。
法曹界からは二審以降も李代表には見通しが厳しいとの分析が多く聞かれる。公職選挙法は一審裁判は6カ月、二審以降はそれぞれ3カ月以内に裁判を終えるよう定めている。 (中略)
2027年3月に行われる次期大統領選前に、一審判決の通りに大法院で刑が確定すれば、李代表は大統領選出馬の道は閉ざされる。このため、今回の判決を契機として、李代表が掌握してきた民主党は屋台骨が揺らぎかねない。李代表は偽証教唆事件、大庄洞事件、サンバンウルによる対北朝鮮違法送金事件などの審理と一審判決を相次いで控えている。民主党関係者は「党が引き続き『李在明擁護組織』として活動することは難しいのではないか」と語った。
(引用ここまで)
イ・ジェミョンへの公職選挙法違反での有罪判決、それも懲役1年という被選挙権を10年間失うことになる判決は野党である共に民主党に大打撃を与えています。
何度か書いていますが、野党側は「無罪、有罪でも公民権停止のない軽い判決」を想定していました。
ですが、実際には懲役1年執行猶予2年と想定外の有罪判決を受けてしまった。
といったわけで一気にイ・ジェミョンはその求心力を失いつつあるのですね。
共に民主党はプランBとして、京畿道知事であるキム・ドンヨン知事を擁立しようとの話が出つつあります。
「懲役刑」で揺れるイ・ジェミョン…… 「待望論」が固まるキム・ドンヨン(京幾日報・朝鮮語)
「キム・ドンヨン、聞いたことあるな……」って思う人もいると思います。
ムン・ジェイン政権時代、企画財政部長官(財務相に相当)だった人物ですね。
キム・ドンヨンは経済官僚からの叩き上げだったこともあって、ムン・ジェインの「所得主導成長政策」に反旗を翻したこともあるんですよね。
まあ、結果として更迭されたんですが(笑)。
その後、政治家に転身して2022年の地方統一選で京畿道知事になってます。
ただまあ……キム・ドンヨンは政治家としてはまだ未知数でしかない。
イ・ジェミョンは無茶苦茶であっても、大統領選挙で0.7%差で惜敗したことがあるわけで。
んー、難しいところ。司法リスクを抱えているが政治家として顔が売れているイ・ジェミョンか。
政治家としてはまだ馴染みはないものの司法リスクのないキム・ドンヨンか。
ちなみにタマネギ男ことチョ・グクは子供の大学受験に際しての書類偽造で実刑判決(懲役2年)を受けて大法院で上告中。
つまり、司法リスクはイ・ジェミョンよりも高いので大統領候補としてはだいぶ無理です。奇跡的に大法院で無罪判決を受けたら……まあ可能性はだいぶ低いですけどね。