韓国最大野党代表「党を守ってほしい」…入党ラッシュの中、「一極体制」加速するか
韓国の野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表が、本人に対する逮捕同意案が国会で可決された翌日の22日、「イ・ジェミョンを越えて民主党と民主主義を、国民と国を守ってほしい」と呼びかけた。民主党で少なくとも29人が「可決票」を投じ、リーダーシップが揺らいだことを受け、「支持層の結集」を訴えたのだ。表決結果に激怒したイ・ジェミョン支持派が援護に乗り出すと共に、支持層の「入党ラッシュ」が続き、逮捕同意案の可決が「イ・ジェミョン一極体制」強化につながるのではないかという声が出ている。
イ代表は同日午後、文書で立場を表明し「民主党が崩壊すれば、検察独裁の暴圧はさらに激しくなり、その被害はそのまま国民に及ぶだろう」とし、「イ・ジェミョンを越えて民主党と民主主義を、国民と国を守ってほしい」と呼びかけた。さらに「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の暴政に立ち向かう政治集団は民主党」だとし、「民主党に足りない点は民主党の主人になって補い、叱責し、直していただきたい」とも訴えた。逮捕同意案の可決処理に激昂した党員の離党が続いたことを受け、「民主党に入党して党を変えてほしい」というメッセージを出すことで、勢力の結集を試みたものとみられる。逮捕同意案可決後、離党した党員は同日午後2時30分基準で4848人にのぼる。
イ・ジェミョン派と強硬支持層も「イ・ジェミョンを守ろう」として入党を呼びかけた。チョン・チョンレ最高委員は同日、最高委員会議で「憤り絶望しても、離党するよりはイ・ジェミョン代表の心強い力になり、垣根になってほしい」と述べた。パク・ポムゲ議員も「韓国放送(KBS)」ラジオとのインタビューで、「党員民主主義の名の下で入党ラッシュが続くことを期待し、そうしてくれることを願っている」と述べた。これに対し、イ代表支持層はX(旧ツイッター)などで、「非主流の反党行為を公認予備選挙を通じて取り除けるチャンス」、「皮をむいてイ・ジェミョンが中心になった野党を構築する絶好のチャンス」だとして、次々と入党した事実を投稿している。一日で入党した党員は1万2605人で、離党者の2.5倍だ。昨年の大統領選挙前後に「改娘(改革の娘)」と呼ばれるイ代表の強硬支持層が大挙入党し、イ・ジェミョン一極体制を支援したが、逮捕同意案可決がかえってイ代表の立場の強化につながったのだ。
民主党国会議員らと補佐陣、17の市道党本部は同日、イ代表の令状実質審査裁判所に送る「拘束令状棄却嘆願書」署名に乗り出した。
政治戦略に詳しい党関係者たちは、逮捕同意案が可決された場合、イ代表の支持基盤がさらに強固になると予想してきた。「党代表を検察に差し出した」という名目で、非主流に向けた攻撃が容易に容認されるだけでなく、「イ・ジェミョンを守るべき」という危機意識で主流が結集するほかはないとみているからだ。
逮捕同意案可決の責任を取って辞任した院内代表団と辞意を表明した事務総長以下指導部も、イ・ジェミョン派一色で構成される可能性が高い。民主党院内代表選挙管理委員会はこの日会議を開き、26日に院内代表選挙を行うことを決めた。非主流では非イ・ジェミョン派のパク・クァンオン院内代表の辞任について、「責任を取る人(イ・ジェミョン)ではなく、パク・クァンオン(前院内代表)が責任を丸ごとかぶることになった」(イ・ウォヌク議員)という批判が出ているが、近く行われる予定の院内代表選挙ではイ・ジェミョン派を自任する候補が選ばれる可能性が高いというのが大方の見通しだ。議員たちが表決結果に激怒した感情を収拾する前に行われる選挙なので、130票以上の「否決の民意」が示されるものとみられている。一部では4月の院内代表選挙でパク・クァンオン議員と争ったホン・イクピョ議員、パク・ボムゲ議員、キム・ドゥグァン議員が候補に挙げられている。
派閥色の薄いある議員は「逮捕同意案が可決されれば非イ・ジェミョン系のパク・クァンオン(前院内代表)が退くしかなく、それは非イ・ジェミョン派にとっては損失であることを党内で何度も話してきた」とし、「結果的に賢くない選択だった」と語った。イ・ジェミョン派のある議員は「もうルビコン川を渡った格好」だとし、「非主流とは共に歩むことが難しくなったと思う」と話した。
한국 최대 야당 대표 「당을 지키면 좋겠다」 입당 러쉬안, 「1 극체제」가속할까
한국의 야당 「 모두 민주당」의 이·제몰 대표가, 본인에 대한 체포 동의안이 국회에서 가결된 다음날의 22일, 「이·제몰을 넘어 민주당과 민주주의를, 국민과 나라를 지키면 좋겠다」라고 호소했다.민주당에서 적어도 29명이 「가결표」를 던지고 리더쉽이 요동한 것을 받아 「지지층의 결집」을 호소했던 것이다.표결 결과에 격노한 이·제몰 지지파가 원호에 나섬과 동시에, 지지층의 「입당 러쉬」가 계속 되어, 체포 동의안의 가결이 「이·제몰1 극체제」강화로 연결되는 것은 아닐것인가 라고 하는 소리가 나와 있다.
민주당 국회 의원들과 보좌진, 17의 시도당본부는 같은 날, 이 대표의 영장 실질 심사 재판소에 보내는 「구속 영장 기각 탄원서」서명에 나섰다.
정치 전략을 잘 아는 당관계자들은, 체포 동의안이 가결되었을 경우, 이 대표의 지지 기반이 한층 더 강고하게 된다고 예상해 왔다.「당대표를 검찰에 내밀었다」라고 하는 명목으로, 비주류를 향한 공격이 용이하게 용인될 뿐만 아니라, 「이·제몰을 지켜야 한다」라고 하는 위기 의식으로 주류가 결집할 수 밖에 없다고 보고 있기 때문이다.