28日、韓国・ソウル経済は「いわゆる『ミンシク法』が導入されて以来、子どもがわざと事故を誘発するような行動を取るケースがあり、市民の間に怒りが広がっている」と伝えた。
2023年8月28日、韓国・ソウル経済は「スクールゾーン内で運転者が不注意により死亡・傷害事故を起こした場合に加重処罰される、いわゆる『ミンシク法』が導入されて以来、子どもがわざと事故を誘発するような行動を取るケースがあり、市民の間に怒りが広がっている」と伝えた。
記事によると、各種SNSなどに最近、スクールゾーンや交差点で地面に寝そべって携帯電話をいじったり、大の字になって寝ていたりする子どもたちの写真が投稿された。こうした行動は、スクールゾーンに入ってきた車を追いかけたり、わざと車体に近づいて運転者を脅かすなどのいたずら「ミンシク法ごっこ」の一環とみられるという。
こうした写真を目にした市民からは「飲酒運転の車が通ったらどうするんだ」「ひけるものならひいてみな、ということか」「視野の狭い初心者ドライバーは気付かないかもしれない」など、懸念の声が上がっている。
交通事故専門弁護士のハン・ムンチョル氏は最近、テレビ出演した際「スクールゾーン内で子どもにけがを負わせると、500万ウォン(約55万円)以上の罰金となる」「ミンシク法ごっこは決してしてはならないと、親がしっかり教えるべきだ」と話している。
ミンシク法とは、19年9月11日にスクールゾーン内でスピード違反の車にはねられてキム・ミンシク君が死亡した事故を機につくられ、20年3月25日から施行された。スクールゾーン内で安全運転違反により満12歳未満の子どもを死亡させた場合、無期または3年以上の懲役となる。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「ミンシク法は少しやりすぎだと思う。この写真の子どもたちがけがしたり死んだりしたら、ドライバーはまともな運転をしていたとしても、加害者になってしまう」「ミンシク法は間違っていない。スクールゾーンは守られるべき区域なんだから。でも、こういう子どもたちは親に教育を命じられるような法改正が必要だと思う」「学校周辺での徐行は当然だ。でも、こんな行動をする子どもたちはまともじゃない」「こんなやつらは死なない程度にけがをしないと間違ったことをしているとは思わないんだろうな」「親の方を捕まえて罰するべき」など、賛否さまざまなコメントが寄せられている。