11日、韓国・済州国際自由都市放送(JIBS)は「物価と旅費の高騰で旅行者の済州島離れが進み、小売販売、サービス業生産がともに全国14の市・道で最大の減少幅を記録した」と伝えた。 写真は済州島。
2023年8月11日、韓国・済州国際自由都市放送(JIBS)は「物価と旅費の高騰で旅行者の済州(チェジュ)島離れが進み、小売販売、サービス業生産がともに全国14の市・道で最大の減少幅を記録した」と伝えた。
統計庁の発表によると、4~6月期は全国17の市・道のうち9市・道で小売販売が前年同期より減少した。済州道が最も大きな減少幅(マイナス7.4ポイント)を示した。済州は観光産業成長への依存度が高く、新型コロナの影響による国内旅行特需の反動減に加え、ことしに入って済州島に代わって海外旅行需要が大幅に伸びたことが影響したと分析される。3四半期連続の減少で、下落幅も拡大傾向にあるという。
4~6月期の全国のサービス業生産は14市・道で増加したが、3市・道は減少した。こちらも済州道の減少幅(マイナス1.7ポイント)が最も大きかった。やはり国内より海外を選択する旅行客が急増し、宿泊・飲食店など内需生産が落ち込んだことが主な要因とみられる。済州の小売販売とサービス業生産が共に減少したのは、新型コロナが流行した2021年1~3月期以来、初めて。
済州では4~6月期の免税店小売販売が27.5ポイント減少した。スーパー・雑貨店・コンビニ、専門小売店の小売販売も、それぞれ7.5ポイントと3.9ポイント減少した。これらも済州を訪問する観光客が減った影響だと分析される。済州の小売販売は昨年10~12月期から3四半期連続で、前四半期比減少を記録。減少幅も大きくなっている。
これまで済州を訪れていた観光客は、海外に足を向ける傾向にある。済州自治道観光協会によると、今年4~6月期に済州を訪れた韓国人観光客は333万8838人で、前年より11.1%減少した。1~7月の韓国人観光客は749万7844人で、前年同期比6.9%減少した。7月(105万9165人)だけを見ても、1年前より14.2%減っている。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「済州に行ったら、名物の太刀魚や黒豚が安く食べられるべきでは。ソウルで食べるより高くてだまされた感があるから、楽しい旅行にはならない」「隙あらばだまそうという詐欺根性、こういうところに国民性が出る」「本当に韓国の観光地は、真剣にどうにかすべきじゃないか。いい観光地は多いのに、飲食店や土産物は外国の観光地に比べてサービス水準が高いわけじゃないのに値段が高い」「済州や江原(カンウォン)道で観光業に携わってる人たちは目を覚ますべきだと思う」「日本に行って、レストランで食事してカフェでコーヒーとケーキを頼んでみれば韓国国内旅行との違いがよく分かる。日本は安くて質が良くて親切だ」「済州に行くのはやめよう」「ぼったくりも多少なら理解できなくもないが、やり過ぎだ。二度と行きたくない」などの声が寄せられている。