セマングムもジャンボリーも消えた。足りない準備と拙速運営で混乱を繰り返してきた「2023セマングム世界スカウトジャンボリー」参加者たちが8日からセマングム領地を離れることに決めた。ジャンボリー組織委員会は、開催地のある全羅北道が台風「カヌン」の影響圏に入り、安全のための避けられない措置であることを強調した。だが、開催地に留まり各種体験プログラムを消化し、これを通じて世界各地から来たスカウト隊員たちと交流する「ジャンボリー」の趣旨は色あせた。

セマングム領地を離れた参加者たちは8日、ソウルなど首都圏に移動することになる。移動人数は156カ国3万7000人余りだ。ハン・ドクス首相は7日午後6時、主要省庁や地方自治体と会議を開き、シャワー施設、トイレ、食堂などを備えた学校の寮や研修院、軍施設などをまとめて移送する計画を立てた。問題は参加者が国家単位で動くことを望んでいるということだ。大規模な人員を団体で宿泊させる施設は、現在としては大学の寮や企業研修院程度しかない。それでもなければ体育館などでテントを張って生活しなければならないが、この場合、他の施設を利用する参加者との公平性問題が生じかねない。 （中略）

参加団が開催地を離れて国内に滞在している間に提供するプログラム作りも容易ではない。ひとまず各自治体は名所中心の観光プログラムを第一順位に上げている状態だ。ソウルの場合、南山（ナムサン）や古宮。京畿道の場合、分断国家の特性を生かした非武装地帯（DMZ）見学などがまず言及される。
（引用ここまで）

　台風接近を言い訳にすべての参加者を撤退させたセマングムジャンボリーですが。
　すでに早期撤退を決めていたイギリス、アメリカ、シンガポールはすでにホテル、あるいは在韓米軍基地などに収容されているそうですが。
　残りの3万7000人をどこに収容するかまったく決まっていないそうです。

　……泥縄がすぎんか。
　この時期、台風がきたらジャンボリーが中止になるのは当然。
　でも、そこから参加者をどうするのかとか計画がゼロ。
　まあ、韓国だからなんの不思議もないといえばないのですが。

　時期的には学校が休みだからそこに収容するとかはできるのでしょうが。
　いまになって駆けずり回っているとのこと。


　ちなみに

イギリス代表も撤退したはいいものの、いきなり4500人を超える人員を収容できるホテルなどあるわけもなく。
　ホテルのロビーで雑魚寝させられているそうです。

「韓国、全世界に謝罪せよ」 ジャンボリー事態に米英の父兄が怒り（YTN・朝鮮語）

　この記事によるとアメリカ代表が参加費6500ドルを支払ったそうで……90万円か。
　まさに「夢が悪夢に転じた」わけですね。

　世界スカウト機構は「もう中断してくれ」と言い続けてきたのですが、台風がくるまで中止しなかったのは「韓国のイベント運営が稚拙だったから」との理由では参加費を返還する必要があったからでしょうね。
　「台風がしでかしたことであれば、それがなんであれ責任がどうこうという問題にはならんと思いますが。……なんせ、台風のすることですか」と後藤隊長のように言っていたのでしょうね。もっと下卑た顔で。