入力2023.07.26. 午前 8:27 修正2023.07.26. 午前 8:43

アン・ヨンドゥク記者

SKハイニックスは、今年第2四半期連結基準で2兆8821億ウォンの営業損失を記録したことが暫定集計されたと26日に公示した。これにより、SKハイニックスは3四半期連続赤字を記録した。

同日、SKハイニックスによると、第2四半期の売上高は7兆359億ウォンで前年同期比47.1%減少した。同期の営業損失は2兆8821億ウォンで昨年同期(営業利益4兆1972億ウォン)と比べ赤字転換した。純損失は2兆9879億ウォンを記録した。ただし、赤字規模は第1四半期（3兆4023億ウォン）より5000億ウォン程度減少した。SKハイニックス側は「HBM3とDDR5などプレミアム製品の販売が増え、第2四半期の売上高は第1四半期比44%増加し、営業損失は15%減少した」と説明した。

SKハイニックスによると、第2四半期にDRAMとNANDの販売量が増加し、特にDRAMの平均販売価格が前四半期比で上昇したことが売上増加に影響を与えた。PC、スマートフォン市場が低迷し、DDR4などの一般DRAM価格は下落傾向を続けたが、AIサーバーに搭載される高価格の高仕様製品の販売が増え、DRAM全体の平均販売価格が第1四半期より高くなったという説明だ。

この日の決算発表会でSKハイニックスは、最近の半導体メモリ業況と関連するAIメモリ需要の好調が今年下半期にも続き、メモリ企業の減産効果も顕著になると診断した。キム・ウヒョンSKハイニックス副社長(CFO)は、「メモリ半導体市場は第1四半期を底に回復局面に入ったとみられる」とし、「高性能製品の技術競争力を基に、迅速に業績を改善するよう努力する」と強調した。

SKハイニックスは今後もAI用メモリであるHBM3、高性能DRAMであるDDR5、LPDDR5と176段NAND基盤のSSDを中心に販売を着実に増やし、下半期の業績改善を加速させる計画だ。また、今年10ナノ級5世代(1b)DRAMと238段NANDの初期量産歩留まりと品質を向上させ、来るべきアップターン(Upturn)時に量産比率を迅速に増やすと明らかにした。

ただし、SKハイニックスはDRAMに比べてNANDの在庫減少速度が遅いとみて、NAND製品の減産規模を拡大することにした。キム副社長は「全社投資を前年比50%以上縮小するという基調は変わらないが、これまで経営効率化を通じて確保した財源で、今後の市場成長を主導する大容量DDR5とHBM3の生産能力を拡大するための投資は継続する」と述べた。