今年17兆ウォン売った外国人投資家…セルコリア? セル半導体!
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.06 08:38
外国人投資家が上半期にKOSPI市場で最も多く売った銘柄はサムスン電子だった。外国人投資家はこの6カ月間でサムスン電子普通株11兆3244億ウォン相当と優先株3兆6657億ウォン相当の合わせて15兆ウォン相当を売った。この期間のKOSPI市場で外国人投資家の売り越し額の85%をサムスン電子が占めたという意味だ。外国人投資家が売ったサムスン電子の株を買ったのは個人投資家だった。上半期の個人投資家の買い越し1位はサムスン電子の24兆ウォン、2位はサムスン電子優先株の4兆1421億ウォンだった。
韓国取引所が5日に明らかにしたところによると、今年に入り先月末までKOSPI市場で個人投資家は55兆979億ウォンの買い越しを記録した。同じ期間に外国人投資家は17兆4557億ウォン相当を売った。機関投資家は35兆8349億ウォン相当を売った。外国人投資家はサムスン電子のほか、現代モービスを1兆9863億ウォン、LGエレクトロニクスを1兆4139億ウォン、起亜を1兆3113億ウォン、サムスンSDIを8210億ウォンなど大幅な売りに出た。
証券業界では外国人投資家の韓国株売り、いわゆる「セルコリア」は結局半導体銘柄を売る「セル半導体」とみることができるとの意見が出ている。韓国証券市場の魅力が落ち外国人投資家が離脱したものとみるには難しいという主張もある。未来アセット証券のソ・サンヨン研究員は「外国人投資家は昨年11月から2カ月ほどサムスン電子など半導体株を積極的に買い入れた。予想より半導体株価が早く上がり差益実現に出たもの」と話した。昨年10月末に5万6600ウォンだったサムスン電子の株価は1月11日に9万1000ウォンまで上昇した。約2カ月間の株価上昇率は60%だった。
外国人投資家が半導体株式を売りに出た背景は、「高くなった価値」だけではなさそうだ。半導体専門家の間では半導体業況のピーク論も出ている。下半期のメモリー半導体の需要がピークを通過した後、減少傾向に転じる可能性があるという見通しだ。米国のIT専門分析企業サミットインサイトグループは、「メモリー半導体であるDRAMとNANDの価格が来月まで上昇できるだろう。だが価格のピークに近づいている」と主張した。
KTB投資証券のパク・ソクヒョン投資戦略チーム長は「半導体業況は急速に改善し急速に冷める傾向がある。外国人投資家はサムスン電子をはじめとする半導体企業の業績改善がすでに相当部分株価に反映されたと判断している」と話した。彼はIT企業の割合が大きい台湾
の証券市場でも外国人投資家が131億ドルほどの売り越しを記録したと付け加えた。
インフレ(物価上昇)の懸念が大きくなり主要国が金融緩和政策をやめる可能性があるとの見通しも証券業界から出ている。特に米国の中央銀行に当たる米連邦準備制度理事会(FRB)がいつテーパリング(量的緩和縮小)に入るかが変数だ。FRBがテーパリングに入るだろうというシグナルを送りドルが強くなれば新興国の証券市場で外国人投資家の資金離脱が発生する可能性がある。
大信証券のイ・ギョンミン投資戦略チーム長は「FRBのテーパリングへの懸念でウォンが下がったことも外国人投資家が集中的に売り越しに出た原因のひとつだった」と話した。5日のソウル外国為替市場で為替相場は1ドル=1131.8ウォンを記録した。昨年末の1086.3ウォンと比較すると45.5ウォンのウォン安ドル高だ。
ハンファ投資証券のパク・スンヨン研究員は「物価上昇率は一段と弱まり、FRBの緊縮も予想より早くならないだろう」と楽観論を展開した。彼は「外国人投資家が戻ってくれば韓国総合株価指数(KOSPI)は3300ポイントを再突破できる」と話した。証券業界では4-6月期に上場企業のアーニングサプライズを期待する雰囲気もある。イ氏は「韓国証券市場の株価収益率(PER)は今年初めの14.7倍から12倍に低下した」と話した。PERは上場企業の利益に比べ現在の株価水準がどの程度なのかを計る指標だ。PERが低ければ現在の株価が低評価されているものと解釈する。反対にPERが高ければ現在の株価にバブルが含まれている可能性もあるとみる。
慎重論もある。パク氏は「半導体業況ピークの懸念や各国の緊縮の動きなど不確実性が明確に解消されるまで安心できない」と話した。その上で「証券業界の予想通り企業が4-6月期にサプライズ業績を発表すれば外国人投資家の売り傾向はある程度落ち着くかもしれない」と付け加えた。
5日のKOSPIは前日より11.43ポイント(0.35%)上がった3293.21で取引を終えた。サムスン電子は前日より400ウォン(0.5%)上がった8万400ウォンの値を付けた。この日サムスン電子の株価は5日ぶりに上昇傾向に持ち直したが上昇幅は大きくなかった。SKハイニックスも0.41%上昇し3日ぶりの反騰に成功した。KOSDAQ指数は9.15ポイント(0.88%)上がった1047.33に締め切った。
今年17兆ウォン売った外国人投資家…セルコリア? セル半導体!
韓国取引所が5日に明らかにしたところによると、今年に入り先月末までKOSPI市場で個人投資家は55兆979億ウォンの買い越しを記録した。同じ期間に外国人投資家は17兆4557億ウォン相当を売った。機関投資家は35兆8349億ウォン相当を売った。外国人投資家はサムスン電子のほか、現代モービスを1兆9863億ウォン、LGエレクトロニクスを1兆4139億ウォン、起亜を1兆3113億ウォン、サムスンSDIを8210億ウォンなど大幅な売りに出た。
証券業界では外国人投資家の韓国株売り、いわゆる「セルコリア」は結局半導体銘柄を売る「セル半導体」とみることができるとの意見が出ている。韓国証券市場の魅力が落ち外国人投資家が離脱したものとみるには難しいという主張もある。未来アセット証券のソ・サンヨン研究員は「外国人投資家は昨年11月から2カ月ほどサムスン電子など半導体株を積極的に買い入れた。予想より半導体株価が早く上がり差益実現に出たもの」と話した。昨年10月末に5万6600ウォンだったサムスン電子の株価は1月11日に9万1000ウォンまで上昇した。約2カ月間の株価上昇率は60%だった。
外国人投資家が半導体株式を売りに出た背景は、「高くなった価値」だけではなさそうだ。半導体専門家の間では半導体業況のピーク論も出ている。下半期のメモリー半導体の需要がピークを通過した後、減少傾向に転じる可能性があるという見通しだ。米国のIT専門分析企業サミットインサイトグループは、「メモリー半導体であるDRAMとNANDの価格が来月まで上昇できるだろう。だが価格のピークに近づいている」と主張した。
KTB投資証券のパク・ソクヒョン投資戦略チーム長は「半導体業況は急速に改善し急速に冷める傾向がある。外国人投資家はサムスン電子をはじめとする半導体企業の業績改善がすでに相当部分株価に反映されたと判断している」と話した。彼はIT企業の割合が大きい台湾の証券市場でも外国人投資家が131億ドルほどの売り越しを記録したと付け加えた。
インフレ(物価上昇)の懸念が大きくなり主要国が金融緩和政策をやめる可能性があるとの見通しも証券業界から出ている。特に米国の中央銀行に当たる米連邦準備制度理事会(FRB)がいつテーパリング(量的緩和縮小)に入るかが変数だ。FRBがテーパリングに入るだろうというシグナルを送りドルが強くなれば新興国の証券市場で外国人投資家の資金離脱が発生する可能性がある。
大信証券のイ・ギョンミン投資戦略チーム長は「FRBのテーパリングへの懸念でウォンが下がったことも外国人投資家が集中的に売り越しに出た原因のひとつだった」と話した。5日のソウル外国為替市場で為替相場は1ドル=1131.8ウォンを記録した。昨年末の1086.3ウォンと比較すると45.5ウォンのウォン安ドル高だ。
ハンファ投資証券のパク・スンヨン研究員は「物価上昇率は一段と弱まり、FRBの緊縮も予想より早くならないだろう」と楽観論を展開した。彼は「外国人投資家が戻ってくれば韓国総合株価指数(KOSPI)は3300ポイントを再突破できる」と話した。証券業界では4-6月期に上場企業のアーニングサプライズを期待する雰囲気もある。イ氏は「韓国証券市場の株価収益率(PER)は今年初めの14.7倍から12倍に低下した」と話した。PERは上場企業の利益に比べ現在の株価水準がどの程度なのかを計る指標だ。PERが低ければ現在の株価が低評価されているものと解釈する。反対にPERが高ければ現在の株価にバブルが含まれている可能性もあるとみる。
慎重論もある。パク氏は「半導体業況ピークの懸念や各国の緊縮の動きなど不確実性が明確に解消されるまで安心できない」と話した。その上で「証券業界の予想通り企業が4-6月期にサプライズ業績を発表すれば外国人投資家の売り傾向はある程度落ち着くかもしれない」と付け加えた。
5日のKOSPIは前日より11.43ポイント(0.35%)上がった3293.21で取引を終えた。サムスン電子は前日より400ウォン(0.5%)上がった8万400ウォンの値を付けた。この日サムスン電子の株価は5日ぶりに上昇傾向に持ち直したが上昇幅は大きくなかった。SKハイニックスも0.41%上昇し3日ぶりの反騰に成功した。KOSDAQ指数は9.15ポイント(0.88%)上がった1047.33に締め切った。