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朝日新聞のヘイトスピーチ - 古森義久


安倍政権は「バカな野郎」なのだという。

安倍政権を支持する日本国民も「バカな野郎」ということだろう。

その「バカな野郎」は日本を戦争に引きこんだ「戦犯の東条英樹元首相」らでもあるのだ。

同じ「バカな野郎」の安倍政権は戦争をも引き起こすのだ――

 朝日新聞がこんな趣旨を書いていた。

 安倍政権とその支持者に浴びせる「バカな野郎」というのはどうみてもヘイトスピーチである。

「特定の集団や個人をおとしめ、憎悪や怒りを生ませる言葉」というヘイトスピーチの定義にぴたりと合致するのだ。


 朝日新聞の9月18日朝刊オピニオン面の「多事泰論」というコラム記事だった。

筆者は編集委員の高橋純子記者である。

高橋記者といえば、安倍政権憎し、安倍首相を脱獄して逃走した犯罪者にたとえ、安倍政権を倒すには公衆便所を詰まらせよとも、書いた有名人でもある。

 今回は「戦犯」を安倍晋三首相や安倍政権と重ねる手法から始まっていた。その共通点は「バカな野郎」なのである。

その記事の書き出しは以下だった。


《どうして日本は戦争に負けたんですかね。もし勝っていれば今ごろ、青い目の人が丸まげ結って三味線弾いて……と冗談めかして語る軍隊時代の部下に、主演の笠智衆は穏やかな笑みを浮かべて言う。

 「けど、負けてよかったじゃないか」

 真顔になった部下が応じる。

 「そうですかね。うん、そうかもしれねえな。バカな野郎が威張らなくなっただけでもね」

 小津安二郎監督の映画「秋刀魚(さんま)の味」(1962年)を見て、このセリフをかみしめながら、9月11日、内閣改造が行われた日の夜をやり過ごした。

74年前、東条英機元首相が戦犯として逮捕される直前に自殺を図り、未遂に終わった日でもある。……》


 安倍政権の内閣改造の日が東条英樹元首相の自殺未遂の日と同じだというのだ。

まず74年を隔てたこの二つの出来事にどんな関連があるというのか。その奇怪な連想がまず病みを感じさせる。


 この記者は東条元首相の動向をそんなに細かく、そんなにいつも頭においていて、いつも安倍首相と結びつけようとしているようなのだ。

 そして高橋記者はこの57年前の映画のなかのひとつのセリフ「バカな野郎」を取り出して、現在の安倍政権に以下のようにあてはめるのである。


《バカな野郎が威張り出すと戦争になるのか、戦争になるとバカな野郎が威張り出すのか。

どちらにしても、バカな野郎と戦争が切っても切れない仲なのは間違いない》


 ここでは「バカな野郎」は東条元首相から内閣改造をした安倍政権へと移っているのだ。

そして高橋記者は次に「バカな野郎」として「竹島は戦争で取り戻すしかない」と発言した国会議員に話を移す。

その議員が言い訳したことを取り上げ、「戦争発言の上塗りをした」と決めつける。そしてそこからまた安倍政権への攻撃に戻る。


《おっと、愚臭につられてつい寄り道してしまった。上塗りの本丸はもちろん現政権である》


 高橋記者はさらに安倍政権の内閣改造で萩生田光一氏が文部科学相になったことを理屈にもならない屁理屈で攻撃して次のように書いていた。


《浜の真砂は尽きるとも世にバカな野郎の種は尽きまじ》



 とにかく日本国民が民主的な選挙で選んだ安倍政権もこの記者によると「バカな野郎」なのである。

「バカ」の意味は明白だろう。愚か、無知、阿呆、役立たず。そして「野郎」はもちろん男性に対するののしりの言葉である。

この言葉は朝日新聞が他者の言葉狩りでよく使うレッテルの「ヘイトスピーチ」に相当する。

 朝日新聞社刊の百科事典ふう「知恵蔵」によると、ヘイトスピーチ(憎悪表現)とは「主に人種、国籍、思想、性別、障害、職業、外見など、個人や集団が抱える欠点と思われるものを誹謗・中傷、貶す、差別する言葉」を指すという。

安倍政権の支持者を「バカな野郎」とけなすのは「思想」が理由だろう。


 安倍政権側が朝日新聞記者や野党の支持者たちを「バカな野郎」と呼んだらどうだろうか。

朝日新聞が即座に「ヘイトスピーチ」だとして糾弾するだろう。

だが朝日新聞は自分たちが気に入らない相手にはそんな乱暴で汚い誹謗の言葉を平気でぶつけるのである。


 朝日新聞ももうここまで堕ちると、自暴自棄、支離滅裂のデマゴーグの政治ビラのようにみえてくる。

 さてこんなひどい「バカな野郎」というののしりの実例を東京でここ数日、接触した人たちに話して感想を聞こうと試みた。

ところがその十数人の相手のなかには、この記事を読んだ人が1人もいなかった。話題にできないのである。

ということは、朝日新聞を読んでいる人がこの私の接触の範囲内では皆無だったということだった。

ちょっとがっかりだった。朝日新聞に目を通す人はもうここまで少なくなったのか、と変な意味での寂しさを覚えたのだった。


https://blogos.com/article/406237/


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こんな気持ち悪い新聞を「ネタ」以外で購読する奴はそうそういないだろうなw



セクシーに現政権をdisるニダw


朝日新聞のヘイトスピーチ - 古森義久


安倍政権は「バカな野郎」なのだという。

安倍政権を支持する日本国民も「バカな野郎」ということだろう。

その「バカな野郎」は日本を戦争に引きこんだ「戦犯の東条英樹元首相」らでもあるのだ。

同じ「バカな野郎」の安倍政権は戦争をも引き起こすのだ――

 朝日新聞がこんな趣旨を書いていた。

 安倍政権とその支持者に浴びせる「バカな野郎」というのはどうみてもヘイトスピーチである。

「特定の集団や個人をおとしめ、憎悪や怒りを生ませる言葉」というヘイトスピーチの定義にぴたりと合致するのだ。


 朝日新聞の9月18日朝刊オピニオン面の「多事泰論」というコラム記事だった。

筆者は編集委員の高橋純子記者である。

高橋記者といえば、安倍政権憎し、安倍首相を脱獄して逃走した犯罪者にたとえ、安倍政権を倒すには公衆便所を詰まらせよとも、書いた有名人でもある。

 今回は「戦犯」を安倍晋三首相や安倍政権と重ねる手法から始まっていた。その共通点は「バカな野郎」なのである。

その記事の書き出しは以下だった。


《どうして日本は戦争に負けたんですかね。もし勝っていれば今ごろ、青い目の人が丸まげ結って三味線弾いて……と冗談めかして語る軍隊時代の部下に、主演の笠智衆は穏やかな笑みを浮かべて言う。

 「けど、負けてよかったじゃないか」

 真顔になった部下が応じる。

 「そうですかね。うん、そうかもしれねえな。バカな野郎が威張らなくなっただけでもね」

 小津安二郎監督の映画「秋刀魚(さんま)の味」(1962年)を見て、このセリフをかみしめながら、9月11日、内閣改造が行われた日の夜をやり過ごした。

74年前、東条英機元首相が戦犯として逮捕される直前に自殺を図り、未遂に終わった日でもある。……》


 安倍政権の内閣改造の日が東条英樹元首相の自殺未遂の日と同じだというのだ。

まず74年を隔てたこの二つの出来事にどんな関連があるというのか。その奇怪な連想がまず病みを感じさせる。


 この記者は東条元首相の動向をそんなに細かく、そんなにいつも頭においていて、いつも安倍首相と結びつけようとしているようなのだ。

 そして高橋記者はこの57年前の映画のなかのひとつのセリフ「バカな野郎」を取り出して、現在の安倍政権に以下のようにあてはめるのである。


《バカな野郎が威張り出すと戦争になるのか、戦争になるとバカな野郎が威張り出すのか。

どちらにしても、バカな野郎と戦争が切っても切れない仲なのは間違いない》


 ここでは「バカな野郎」は東条元首相から内閣改造をした安倍政権へと移っているのだ。

そして高橋記者は次に「バカな野郎」として「竹島は戦争で取り戻すしかない」と発言した国会議員に話を移す。

その議員が言い訳したことを取り上げ、「戦争発言の上塗りをした」と決めつける。そしてそこからまた安倍政権への攻撃に戻る。


《おっと、愚臭につられてつい寄り道してしまった。上塗りの本丸はもちろん現政権である》


 高橋記者はさらに安倍政権の内閣改造で萩生田光一氏が文部科学相になったことを理屈にもならない屁理屈で攻撃して次のように書いていた。


《浜の真砂は尽きるとも世にバカな野郎の種は尽きまじ》



 とにかく日本国民が民主的な選挙で選んだ安倍政権もこの記者によると「バカな野郎」なのである。

「バカ」の意味は明白だろう。愚か、無知、阿呆、役立たず。そして「野郎」はもちろん男性に対するののしりの言葉である。

この言葉は朝日新聞が他者の言葉狩りでよく使うレッテルの「ヘイトスピーチ」に相当する。

 朝日新聞社刊の百科事典ふう「知恵蔵」によると、ヘイトスピーチ(憎悪表現)とは「主に人種、国籍、思想、性別、障害、職業、外見など、個人や集団が抱える欠点と思われるものを誹謗・中傷、貶す、差別する言葉」を指すという。

安倍政権の支持者を「バカな野郎」とけなすのは「思想」が理由だろう。


 安倍政権側が朝日新聞記者や野党の支持者たちを「バカな野郎」と呼んだらどうだろうか。

朝日新聞が即座に「ヘイトスピーチ」だとして糾弾するだろう。

だが朝日新聞は自分たちが気に入らない相手にはそんな乱暴で汚い誹謗の言葉を平気でぶつけるのである。


 朝日新聞ももうここまで堕ちると、自暴自棄、支離滅裂のデマゴーグの政治ビラのようにみえてくる。

 さてこんなひどい「バカな野郎」というののしりの実例を東京でここ数日、接触した人たちに話して感想を聞こうと試みた。

ところがその十数人の相手のなかには、この記事を読んだ人が1人もいなかった。話題にできないのである。

ということは、朝日新聞を読んでいる人がこの私の接触の範囲内では皆無だったということだった。

ちょっとがっかりだった。朝日新聞に目を通す人はもうここまで少なくなったのか、と変な意味での寂しさを覚えたのだった。


https://blogos.com/article/406237/


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