日本の秩序が守られる理由は、一言でいえば、「成熟」しているから。

なぜ日本人が他の国民よりも成熟したかと言えば、それは武士道の影響だ。日本人にとっての理想の大人とは家族や仲間のために自己犠牲をいとわない、ストイックな「武士」そのものだからだ。

未だに日本人は「腹をくくる（覚悟を決める）」とか「腹を切れ（責任をとれ）」と言ったりするのは武士の名残だ。未だに日本人にとっては目指す人物像＝「理想の大人」＝「武士」なのだ。

大人（武士）には責任がある。様々な責任もあるが、一番美しい責任は、「弱い者を守る責任」だ。神風も日本に敵空母を近寄らせないためならば。。。ということだ。秩序の根底に武士道という美しい精神文化がある。

信号を無視するのは簡単で、99%安全に渡りきる自信があっても、信号を守る日本人は多い。その理由のひとつは「子供が見ている可能性がある」である。正しい判断力もない子供が信号無視を真似をすれば、その子は死ぬかもしれない。信号を無視させてはいけない。正しい大人は見本にならなければならない。

世間体もある。あの会社の社員は信号も守れない、そう思われたら会社の損害だ。それだけのリスクを負うのは信号無視はあまりにも馬鹿馬鹿しい。見ている人が多い都心特に注意が必要だ。たまに大通りをを信号無視して渡る奴がいるがいかにも馬鹿そうだ。自分もそう思われないように気を付けるのだ。

その利益の一部は税金となって、公共サービスに還元されるである。これが正しい国のあり方だ。「秩序は人の為ならず」と誰かが書いていたがホントその通りだ。

他の国が日本の秩序に追いつくのは、相当時間がかかるだろう。それは文化や思想が違うのだから仕方ないことだ。しかし、同じ人間である日本人ができるのだから、自分たちにもできないわけがないと思わせることができる。具体的な目標を提示することができる。そして実際に十分に可能だと思う。要は「やる気」だよ。

これからは日本人は子供たちだけではなく世界中の人々を背負うハメになってしまったが、逃げずにますます正しいと思うことを堂々とやっていこう。なぜなら自分を含めた人類の利益になるからだ。

長い時間がかかるし幾度かの戦争を乗り越える必要があるとは思うが、全ての国が日本のような成熟した国になった地球を想像してみよう。ぼったくりも強盗もなく子供たちだけでも安全に世界旅行ができる世界だ。

果たしてどうなるだろうか。

各国の軍隊は年々縮小され主な任務は災害派遣となる。余った予算は国民に還元される。各国同志の助け合いが当たり前となり、環境問題などの様々な問題も一致団結して解決できることだろう。

人々の文化交流も活発となり、もはや国境はあまり意味をなさなくなるが、自然や地域の伝統文化や法が尊重され、それを侵そうと思う者もいない。新たな発想が生まれやすい環境が整い、人類は次のステージに行くことができるだろう。