森本初招集！岡ちゃん「個人力魅せろ」デイリースポーツ - 2009/8/29 9:35 オランダ遠征のメンバーを発表¥した岡田監督＝都内のＪＦＡハウス　日本サッカー協会は２８日、オランダ遠征（９月５日・オランダ戦、同９日・ガーナ戦）に向けた日本代表¥メンバー２２人を発表¥し、決定力不足の切り札として期待される海外組のＦＷ森本貴幸（２１）＝カターニア＝が初招集された。国内組ではＤＦ岩政大樹（２７）＝鹿島＝が０８年２月の東アジア選手権以来、１年半ぶりの復帰を果たした。岡田武史監督（５３）は今遠征のテーマを、世界トップレベルの力を肌で知るための「個人戦」とし、初テストに挑む森本はイタリアで培った“個人力”で生き残りを目指す。　　◇　　◇　若きエース候補がついに初招集だ。欧州チーム所属選手が合流しやすいオランダ遠征。過去最多タイの海外組５選手が選出されたが、その中で、注目のＦＷ森本が初めてＡ代表¥に名を連ねた。岡田監督は都内でのスタッフ会議後、「森本にはゴール前での決定力、身体能¥力の強さを期待している」と言い切った。　南アＷ杯出場へ、険しい戦いが始まる。来年６月の本大会までに海外組を招集できる機会はオランダ遠征、１０月の連戦、１１月の南ア遠征の３度だけ。森本は数少ないチャンスで結果を残さなければＷ杯への道はない。反町監督指揮下の北京五輪では本大会直前の３カ月前に初招集され、チーム戦術になじめなかったが、岡田ジャパンでは早期適応が求められる。　岡田監督は遠征のテーマを“ガチンコ個人戦”に設定。オランダは世界屈指のドリブラーＭＦロッベンを擁するが、岡田監督は「ロッベンと長友の戦い、おもしろそうじゃん。ガチガチ行くよ。他にもいろいろマッチアップがある」と小細工しない構¥え。国内では経験できないミドルシュートへの対応など世界トップの実力を体感させることが指揮官の狙いだが、森本にとってはセリエＡで培った個人力を見せつける絶好のチャンスだ。　日本はＦＩＦＡランキング３９位で、対するオランダは３位、ガーナは３５位と、いずれも格上。岡田監督は「Ｗ杯４強のためには最低でも３回はトップランクに勝たないといけない。腰を引かず、我々がやってきたサッカーでぶつかる。そこそこ行くんじゃないか。オレはものすごく楽しみだよ」と燃えていた。